通信制高校とサポート校の違い。学費は二重にかかる?後悔しないための選び方

通信制高校を調べていると、必ず出てくるのが「サポート校」という言葉です。そして、これがいちばん分かりにくい。

学校説明会に行っても、パンフレットを見ても、どちらがどちらなのか判然としないまま話が進んでいく。そんな経験をされた方は多いと思います。

僕自身、約10年間の不登校を経て、今は通信制高校の連携施設を運営する立場でもあります。運営する側だからこそ、正直に整理してお伝えします。

目次

いちばん大事な違いは「卒業資格を出せるかどうか」

結論から言います。

通信制高校は学校です。 学校教育法に定められた高等学校で、卒業すれば全日制とまったく同じ高校卒業資格が得られます。

サポート校は学校ではありません。 民間の教育施設です。ここに通うだけでは高校を卒業できません。

つまりサポート校に通う生徒は、必ずどこかの通信制高校に在籍したうえで、日々の学習支援をサポート校で受けるという二重の形になります。

これが「サポート校」という名前の意味です。単体で成立するものではなく、通信制高校の学びを支える存在ということです。

学費は二重にかかるのか

はい、原則として二重にかかります。ここは正直にお伝えすべき点です。

通信制高校に払う学費と、サポート校に払う費用の両方が発生します。サポート校の費用は施設によって幅がありますが、決して小さい金額ではありません。

さらに知っておいてほしいのが、就学支援金の扱いです。国の就学支援金は、学校である通信制高校の授業料には適用されますが、学校ではないサポート校の費用は対象外です。

「支援金があるから安く済むと思っていたら、サポート校の分は全額自己負担だった」という誤解は本当に多いです。見積もりを取るときは、通信制高校とサポート校それぞれの金額を分けて出してもらってください。

それでもサポート校を選ぶ人が多い理由

ここまで読むと「なら通信制高校だけでいいのでは」と思われるかもしれません。実際、それで問題ない生徒もいます。

ただ、前提として知っておいてほしいのは、通信制高校の学びは基本的に自学自習だということです。レポートを自分で進め、期限を自分で管理する。ここでつまずく生徒が非常に多いのが現実です。

サポート校の役割は、その部分を支えることです。通う場所があり、聞ける人がいて、進捗を一緒に管理してくれる。この価値をどう見るかで判断が分かれます。

僕の実感としては、不登校の期間があって学習に空白がある場合や、一人で計画的に進めるのが苦手なタイプの場合は、支えがある形を選んだほうがうまくいきます。 卒業できずに時間だけ過ぎてしまうほうが、結果的に大きな損失になるからです。

選ぶときに確認すべき3つのこと

  1. スクーリングの場所と回数 通信制高校によっては、年に数日でも遠方の本校まで行く必要があります。移動が負担になる場合は、近くで完結できるかを必ず確認してください。
  2. 学習支援の中身「サポートします」の一言では判断できません。個別指導なのか集団なのか、中学範囲の学び直しに対応しているのか、大学受験まで見てくれるのかを具体的に聞いてください。
  3. 費用の総額 通信制高校の学費、サポート校の費用、教材費、スクーリングの交通費まで含めた3年間の総額を出してもらいましょう。

スクーリングとは何か

スクーリングとは、先生から直接授業を受ける時間のことです。正式には面接指導と呼ばれます。

通信制高校の卒業には、大きく3つの要素が必要です。

  1. レポート 自宅で取り組む課題の提出です。
  2. スクーリング 学校で直接授業を受ける時間です。
  3. 単位認定試験 各科目のテストです。

このうちスクーリングと単位認定試験は、法律で定められたもので対面での実施が必要です。「一度も行かずに卒業できます」という学校があれば、それは制度上ありえないので注意してください。

なお、この3つに加えて、特別活動にも参加する必要があります。ホームルームや行事などがこれにあたり、卒業までに一定の時間が必要です。

サポート校にも種類がある

サポート校にも種類があり、次の2種類に区分されています。

  1. 面接指導等実施施設 スクーリングや試験を行うことができる施設です。
  2. 学習等支援施設 面接指導以外の日常的な学習支援や、進路選択の相談などを行う施設です。いわゆるサポート校がこちらにあたります。

重要なのは、学習等支援施設では添削指導・面接指導・試験を行うことができないという点です。そこで勉強することはできますが、レポートの採点やスクーリングの単位にはなりません。

つまり、通っている場所がどちらの区分なのかによって、スクーリングのたびに別の場所へ行く必要があるかどうかが変わります。

制度の詳細は文部科学省のサイトで確認できます。

通信制高校について|文部科学省
https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/about/

明光義塾高等学院という形

僕たちが運営している明光義塾高等学院は、長野県の通信制高校であるさくら国際高等学校の連携施設(面接指導等実施施設という位置づけです。

明光義塾高等学院はスクーリング施設としてのキャンパス(面接指導等実施施設)を自分たちで運営しています。多くのサポート校ではスクーリング施設を持っていないので、長野県のさくら国際高等学校などの遠方施設に行く必要がありますが、明光義塾高等学院はスクーリングや単位認定試験を自分たちの施設で行うことが可能です。

また、日々の学びを全国の明光義塾の教室で行えるコースも特徴です。近くの教室に通いながら高校卒業を目指せるので、遠方にお住まいの方でも通う場所を確保できます。

そして、個別指導の明光義塾がベースにあるため、中学範囲の学び直しから大学受験対策まで一続きで見られること。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も、ここでは当たり前のことです。

費用や学び方について気になる点は、見学のときに遠慮なく聞いてみてください。比較して納得したうえで選んでいただくのが一番だと思っています。

明光義塾高等学院の詳細はこちら
https://gakuin.meikogijuku.jp/

まとめ。名前ではなく中身で選ぶ

通信制高校とサポート校の違いは、卒業資格を出せる学校かどうかです。そして費用は原則二重にかかり、就学支援金はサポート校の分には使えません。

そのうえで大事なのは、名前の違いよりも、実際にどこで、誰と、どうやって3年間を過ごすのかです。パンフレットではなく、通う場所を実際に見て決めてください。

進路の相談は、僕の公式LINEでも受け付けています。「どこから調べればいいかわからない」という段階でも大丈夫です。

小幡和輝の無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp

よくある質問

通信制高校とサポート校の違いは何ですか?

通信制高校は学校教育法に定められた高等学校で、卒業すれば高校卒業資格が得られます。サポート校は学校ではなく民間の教育施設のため、単体では卒業できません。サポート校に通う生徒は通信制高校に在籍したうえで学習支援を受ける形になります。

サポート校に通うと学費は二重にかかりますか?

原則として通信制高校の学費とサポート校の費用の両方がかかります。また国の就学支援金は通信制高校の授業料には適用されますが、学校ではないサポート校の費用は対象外です。見積もりは分けて確認することをおすすめします。

通信制高校を選ぶときに確認すべきことは何ですか?

スクーリングの場所と回数、学習支援の具体的な中身(個別指導か、中学範囲の学び直しに対応しているか、大学受験まで見てくれるか)、そして3年間の費用の総額の3点です。

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この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、その後18 歳で起業。SNS を活用したマーケティングを専門とし、東京2020 オリンピック・パラリンピックでは総フォロワー1000万人以上の公式SNSアカウントを運用。不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し不登校の専門家として活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

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