青森県でフリースクールを探している方へ。この記事では、青森県のフリースクールを市区町村別に1か所ずつ、順位づけなしで紹介します。あわせて、補助金・助成制度について公式サイトで確認できたことをまとめました。先に結論をお伝えすると、青森県では利用料への保護者向け補助は2026年8月時点で確認できていません。そのぶん、無料で使える公的な支援と、地域を問わず使える選択肢をていねいに紹介します。
自己紹介が遅れました。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。
この記事の情報は、青森県や各市の公表資料と、各施設の公式サイトで確認したものだけを載せています。確認できなかった項目は「要お問い合わせ」と書きました。
青森県のフリースクールの状況
文部科学省の令和6年度調査によると、青森県の1,000人当たりの不登校児童生徒数は36.3人です。全国平均の38.6人よりやや少ないものの、およそ28人に1人、つまり1クラスに1人はいる計算です。
出典: 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査の公式ページ
青森県は、教育委員会による民間フリースクールの統一的な一覧をまだ公表していません。かわりに、相談先を探すときは県がまとめている「あおもり子ども・若者支援機関マップ」のページが出発点になります。各市町村の教育相談室・教育支援センター(適応指導教室)の連絡先がまとまっています。
県の動きとして知っておきたいのが、青森県教育委員会が令和6年9月にまとめた「不登校児童生徒支援に関する検討会議 提言書」です。学校復帰だけをゴールにしない方針を明確にし、フリースクールと学校が学習状況や通所状況について連絡を取り合い、指導要録上の出席扱いを協議すること、市町村がフリースクール等の情報提供を適切に行うことが盛り込まれています。フリースクールを検討している保護者にとって、学校側と話すときの追い風になる文書です。
肝心の補助金については、県レベル・市町村レベルとも、保護者向けのフリースクール利用料助成は2026年8月時点で公式に確認できませんでした。茨城県や三重県のように県が利用料を補助する例、青森県と同じ東北では宮古市(岩手県)のような市独自の補助も出てきているので、今後の動きに注目したいところです。制度は年度で変わるため、最新情報は県や市町村の公式サイトでご確認ください。
補助がないぶん、無料で使える公的支援は覚えておいてほしいです。県内の各市町村には教育支援センター(適応指導教室)があり、無料で通えます。また青森市は「あおもりしCOCOLOプラン」のもとで全小・中学校に校内教育支援センターを設置し、令和7年度からは市内全域から通える不登校等特認校を6校(油川小学校・油川中学校、新城中央小学校・新城中学校、堤小学校・浦町中学校)指定しています。令和6年度の青森市の不登校児童生徒は528人と、コロナ禍以降はじめて減少に転じました。不登校支援の情報はポータルサイト「COCOLOページ」にまとまっています。
青森市の不登校対応(COCOLOページの案内)
青森県のフリースクールの状況の公式ページ
数値の出典: 青森市教育委員会 文教経済常任委員協議会資料(令和7年11月)
青森県のフリースクールの状況の公式ページ
後述のとおり、青森県内の民間フリースクールは青森市・弘前市・八戸市に集中しています。近くに通える施設がない地域での考え方は、こちらの記事でくわしく解説しています。
>>フリースクールが近くにない地域での選択肢。通わずに学びと出席扱いを確保する方法
フリースクールでの学びは出席扱いになりうる
フリースクールでの学習は、一定の要件を満たし在籍校の校長が認めれば、指導要録上の出席扱いになる可能性があります。根拠は文部科学省の通知です。
前述の県の提言書でも、フリースクールと学校が出席や評価について協議することが明記されました。要件の中身や、学校に断られたときの進め方はこちらの記事にまとめています。
>>出席扱いを学校に断られたときはどうする?校長判断を動かす3つの材料
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
青森県の民間フリースクールは青森市・弘前市・八戸市に集中していて、下北や津軽の一部など、通える施設が近くにない地域が実際にあります。それはご家庭の努力不足ではありません。また、雪の季節の通所がむずかしいご家庭や、家から出るエネルギーがまだ戻っていない時期のお子さんもいます。
そういう場合の選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べる仕組みです。2018年の開校からこれまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきました。一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる仕組みも整っています。学習ではAIがヒントを出しながら一緒に考えてくれて、学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、ネット漬けを心配される保護者の方も安心して任せられます。
青森県のフリースクール(市区町村別)
市区町村ごとに1か所ずつ紹介します。順位をつけたものではありません。いずれも公式サイトで実在を確認しています。
青森市
ちいさな学校
運営: 要お問い合わせ
所在地: 青森市新町1丁目11-15 NOVITAビル2F
対象年齢: 6歳〜22歳(目安)
料金: 月額28,800円(チケット制は4回15,500円。所得に応じた給付型奨学金あり)
青森駅から徒歩圏の中心市街地にあるオルタナティブスクールです。少人数・異年齢の環境で、プロジェクト学習や教科学習のほか、徒歩圏内の海・公園・市場を活かした体験学習ができます。開所は火・木・土曜の10時〜16時。公立学校との並行通学もできます。
弘前市
A-SCHOOL FREE
運営: 要お問い合わせ
所在地: 弘前市川先3-13-3
対象年齢: 小中学生
料金: 要お問い合わせ(入会金は無料)
「本気で勉強を頑張りたい人のためのフリースクール」を掲げ、教科学習と受験対策に力点を置いているのが特徴です。地元の学習塾「弘前総合学習館A-SCHOOL」が運営元で、出席扱いに対応し、高校受験や連携する通信制高校への進学も見すえた学習支援を受けられます。
八戸市
フリースペースあおば
運営: 特定非営利活動法人あおばの会
所在地: 八戸市柏崎二丁目7-14(八戸あおば高等学院内)
対象年齢: 中学生・高校生年代
料金: 要お問い合わせ
不登校の子どもと家族を長く支援してきたNPO法人あおばの会が開いている居場所です。「学校には行けないけど、通うところがほしい」という子のための場所で、開所は火〜金曜の13時30分〜16時30分。利用は個別面談(要予約)から始まり、地域の人や学院生との交流もあります。
掲載していない市区町村について
十和田市・むつ市・五所川原市・三沢市・黒石市・つがる市・平川市などは、公式サイトで内容を確認できる通所型の民間フリースクールが今回見つかりませんでした。施設が存在しない、と断定する意味ではありません。新設や移転で情報は変わりますので、通う前に必ず公式サイトと直接の問い合わせで確認してください。
一方で、これらの市町村にも公的な選択肢はあります。十和田市の教育支援室「わかこま」、三沢市の適応指導教室「ビードルーム」など、県内の各市町村が教育相談室・教育支援センター(適応指導教室)を設けていて、無料で利用できます。まずは在籍校か市町村の教育委員会に相談してみてください。教育支援センターとフリースクールの違い、併用の考え方はこちらの記事で解説しています。
>>適応指導教室(教育支援センター)とフリースクールの違い。両方使っていいんです
掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
クラスジャパン小中学園
他の都道府県をお探しの方へ
全国47都道府県のフリースクールと補助金の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県のフリースクールと補助金一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
まとめ 合うかどうかで選んでいい
フリースクールは優劣で選ぶものではなく、お子さんに合うか合わないかで選ぶものです。街なかで体験学習を重ねる場所、勉強に本気で取り組む場所、面談から始まる静かな居場所と、青森県内の施設だけでも性格はそれぞれ違います。見学して決めていいですし、教育支援センターやオンラインと並行して検討してもかまいません。
今日できる一歩をひとつ挙げるなら、気になった施設に「見学はできますか」とメールか電話で聞いてみることです。青森市にお住まいなら、市の「COCOLOページ」を開いて、お住まいの学区の相談先を確認するところから始めてもいいと思います。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
よくある質問
青森県にフリースクールはいくつありますか?
青森県には教育委員会による統一的なフリースクール一覧がなく、正確な総数は公表されていません。公式サイトで活動を確認できる通所型の民間フリースクールは青森市・弘前市・八戸市に集中しており、数か所にとどまります。各市町村の教育支援センター(適応指導教室)は無料の公的な選択肢として全域にあります。
青森県でフリースクールの利用料の助成はありますか?
2026年8月時点で、県・市町村とも保護者向けの利用料助成は公式に確認できませんでした。経済的に苦しい場合は、就学援助制度や、無料で通える教育支援センターの利用を検討してください。制度は年度で変わるため、最新情報は県や市町村の公式サイトで確認をおすすめします。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
一定の要件を満たし、在籍校の校長が認めれば、指導要録上の出席扱いになる可能性があります。文部科学省の通知が根拠で、青森県教育委員会の提言書(令和6年9月)にも、フリースクールと学校が出席や評価について協議することが明記されています。施設選びの段階で出席扱いの実績を確認しておくと進めやすくなります。
