鹿児島県でフリースクールを探している方へ。「鹿児島市内には施設がありそうだけど、うちの町から通える場所はあるのだろうか」「利用料の補助はないのだろうか」と、情報が集まらずに困っていないでしょうか。鹿児島県は、県教育委員会が「不登校支援ガイド」で県内のフリースクール等22施設の一覧を公表している県です。この記事では、その公的なガイドと各施設の公式サイトで確認できた情報をもとに、鹿児島県のフリースクールを市町村ごとに1か所ずつ、順位づけをせずにフラットに紹介します。奄美大島・徳之島・沖永良部島など離島の施設も含めて掲載し、補助金について公式に確認できた範囲も正直にまとめました。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、現在は不登校の専門家として本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしてきました。その経験からフリースクールの現状についてお伝えします。
鹿児島県のフリースクールの状況
文部科学省の令和6年度調査では、全国の小中学校の不登校児童生徒数は353,970人と過去最多を更新しました。鹿児島県は1,000人あたり38.2人で、全国平均の38.6人とほぼ同じ水準です(出典: 文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」 令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要の公式ページ )。中学校ならクラスに2〜3人いる計算で、決して特別なことではありません。
鹿児島県教育委員会は「不登校支援ガイド」(令和8年3月更新)を公表しています。学校や教育委員会との連携実績が確認された県内のフリースクール等22施設が連絡先つきで掲載されているほか、全市町村の教育支援センター55か所の一覧も載っています不登校支援ガイドの公式ページ。鹿児島市も、市立小中学校の児童生徒が実際に利用している民間施設等との意見交換会を年2回開いていて、参加施設の一覧を公表しています不登校支援ガイドの公式ページ。この記事の一覧も、これらの公的な資料と各施設の公式サイトをもとに作成しています。
利用料の補助金は、鹿児島県では公式に確認できませんでした
大事なことなので先にお伝えします。2026年8月時点で、フリースクールの利用料を保護者に補助する制度は、鹿児島県にも県内の市町村にも公式サイトで確認できませんでした。保護者向けの助成を設ける自治体が増えているなかで、鹿児島県では確認できませんでした。
そのぶん知っておいてほしいのが、無料で使える公的な選択肢です。各市町村の教育支援センター(鹿児島市のフレンドシップ5か所など)はほとんどの場合無料で利用でき、県のガイドにも明記されています。また、今回紹介する民間施設の中にも、みんなの家ふらっと(鹿屋市)やあそびばここから(指宿市)のように無料で利用できるところがあります。制度は年度で変わるため、最新情報はお住まいの教育委員会でご確認ください。フリースクールの費用の相場や補助金の考え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>【小中学生向け】フリースクールの費用相場はいくら?補助金や後悔しない選び方まで解説
フリースクールでの学びは出席扱いになりうる
フリースクールに通った日数は、一定の要件を満たせば在籍校の指導要録上「出席扱い」になる場合があります。文部科学省が通知で示している全国共通の仕組みで、判断するのは在籍校の校長です(出典: 出席扱いの公式ページ )。
鹿児島県のガイドに載っている施設は「学校や教育委員会との連携実績が確認されている」ことが掲載条件なので、出席扱いの相談を進めやすい施設が多いといえます。もし学校に断られてしまったときの動き方は、こちらの記事で解説しています。
>>出席扱いを学校に断られたときはどうする?校長判断を動かす3つの材料
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
鹿児島県は南北600キロに市町村が点在し、フリースクールが確認できたのは43市町村のうち12市町だけでした。通える場所が近くにない地域は現実にあり、それはご家庭の努力不足ではありません。また、施設が近くにあっても、家から出るエネルギーがまだ戻っていない時期もあります。
そういう場合の選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べるのが特徴です。2018年の開校からこれまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきて、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる仕組みも整っています。学習AIがヒントを出しながら一緒に考えてくれて、学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、ゲームや動画が気になるご家庭でも安心です。
詳しくはこちらからどうぞ。
クラスジャパン小中学園
鹿児島県のフリースクール(市町村別)
市町村ごとに1か所ずつ紹介します。順位をつけたものではありません。
鹿児島市
しののめフリースクール
運営: NPO法人しののめフリースクール
所在地: 鹿児島市郡元1丁目16-50
対象年齢: 未就学児から高校生まで(保護者・一般の相談も受付)
料金: 要お問い合わせ
学習をベースにしながら教科の枠に縛られず、興味や関心に沿って過ごせる居場所です。臨床心理士など資格を持つスタッフによる家庭への訪問支援や、カウンセリング・心理検査などの家族支援まで行っているのが特徴。開所は月〜金曜の10時〜17時です。
日置市
学びの杜学園フリースクール
運営: 学びの杜学園株式会社
所在地: 日置市伊集院町古城947
対象年齢: 小学生から高校生まで(高校中退者の相談も可)
料金: 要お問い合わせ
2013年開校のフリースクール。生活学習生・通学生・予約通学生・リフレッシュ生・相談生と通い方を5つのコースから選べます。修学旅行や林間学校、キャンプなどの行事もあり、学校行事を経験させてあげたいご家庭に合う運営です。
枕崎市
NPO法人子育てふれあいグループ自然花
運営: NPO法人子育てふれあいグループ自然花
所在地: 枕崎市美山町33
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 要お問い合わせ
自然体験や農業体験、地域のくらし体験を軸にした子育て支援団体で、県教育委員会の不登校支援ガイドにフリースクール等として掲載されています。ピザ焼きや水遊び、工作など親子で参加できる活動が豊富です。
指宿市
あそびばここから
運営: 要お問い合わせ
所在地: 指宿市(詳細は要お問い合わせ)
対象年齢: 小学生・中学生(高校生・若者の利用も相談可)
料金: 無料(保険料が年度800円。送迎は1回200円)
元教員が立ち上げた居場所で、2025年度から利用料を無料にしています。開所は火曜・金曜の11時〜15時で、時間外や送迎は個別に相談できます。指宿らしく、砂むし温泉の熱源と同じ「スメ」(蒸し釜)や温泉のあるスペースが活動拠点です。
南九州市
ビーンズポケット初等中等部
運営: 要お問い合わせ
所在地: 南九州市を拠点とするオンラインスクール
対象年齢: 小学生・中学生
料金: 昼の部が月44,000円、夜の部が月55,000円(別途登録料20,000円)
南九州市を拠点にしたオンライン・オルタナティブスクール。昼はオンラインでの学習・生活の伴走、夜は少人数学習と、生活リズムに合わせて選べます。在籍校の出席認定への対応や高校進学の相談まで含まれているのが特徴です。
霧島市
里山の自然楽校 おひさまのおと
運営: 要お問い合わせ
所在地: 霧島市(詳細は要お問い合わせ)
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 要お問い合わせ
霧島の里山を舞台に、暦の行事や伝統食、季節の手仕事などの自然体験を重ねるオルタナティブスクールです。県教育委員会の不登校支援ガイドに掲載されています。「暮らし・教育・食・文化伝承」をまとめて学べる場所を探しているご家庭に合います。
姶良市
楠学園小中学部(森の学校 楠学園)
運営: NPO法人森の学校楠学園
所在地: 姶良市蒲生町白男2780-1
対象年齢: 小学生・中学生
料金: 要お問い合わせ
蒲生の森の中にある「ちいさなちいさな小中学校」を掲げるオルタナティブスクール。季節ごとの自然の中での体験と挑戦を重ねて、感じる力・考える力・動き出す力を育てることを大切にしています。週1回の運営会議で子どもたち自身が学園のことを話し合う文化があります。
鹿屋市
みんなの家ふらっと
運営: 一般社団法人パーソナルサービス支援機構
所在地: 鹿屋市西原2丁目18-33
対象年齢: 小学生・中学生(低学年は要相談)
料金: 無料(賛助会員 月2,000円以上、または継続寄付 月500円からの登録が必要)
学習支援・送迎・食事・体験活動まで無料で利用できる、日本財団「子ども第三の居場所」事業の拠点です。開所は月・火・木・金曜の9時30分〜15時。肝付町の不登校児童生徒支援室「きらっと」の運営も担っていて、大隅半島の不登校支援の中心的な存在です。
錦江町
みんなの居場所よろっで
運営: 一般社団法人パーソナルサービス支援機構(NPO法人たがやすと協同運営)
所在地: 肝属郡錦江町城元852-1
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 無料(継続寄付 月500円からの登録をお願いしています)
鹿屋市の「みんなの家ふらっと」と同じ法人が運営する錦江町の居場所です。開所は月・水・金曜の9時30分〜18時。学校の時間割に沿った「学校学習」と興味関心から進める「自由学習」を組み合わせ、昼食やおやつ、送迎まで対応しています。
奄美市
フリースクールMINE
運営: 特定非営利活動法人フリースクールMINE
所在地: 奄美市安勝町1-31 龍薗ビル1階
対象年齢: 要お問い合わせ(併設のデジタルベースMINEは10歳〜18歳)
料金: 要お問い合わせ
2021年開設の、奄美大島のフリースクールです。不登校の子どもたちが自信を取り戻すことを目的に活動していて、デジタル機器でものづくりを楽しむ「デジタルベースMINE」や、保護者どうしがつながる親の会「一歩の会」も運営しています。
ここまでで通える場所が見つからなかった方へ
鹿児島県は薩摩半島・大隅半島・離島と生活圏が分かれていて、隣の市町の施設まで毎日送迎するのが現実的でない地域が少なくありません。送迎の負担で選択肢をあきらめてしまう前に、自宅からそのまま利用できるオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」も検討してみてください。ネットの先生が伴走し、出席扱いになった実績も多数あります。詳細はこちら: クラスジャパン小中学園
徳之島町
子どもの居場所コランネ
運営: NPO法人親子ネットワーク「がじゅまるの家」
所在地: 大島郡徳之島町井之川223-2(みらい創りラボ・井之川内)
対象年齢: 小学生から高校生まで
料金: 月額1,000円(食事は1食350円。経済的に苦しいご家庭は費用軽減あり)
日本財団「子ども第三の居場所」事業に採択された、徳之島の週3日の居場所です。Wi-Fi完備のスペースでの学習支援に加えて、徳之島の自然体験や郷土料理教室など、世代を超えて島の人と関われる活動が特徴です。
和泊町
子どもの居場所ダ・ヴィンチ
運営: NPO法人心音
所在地: 大島郡和泊町伊延1432-1
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 1回1,000円(月の上限7,000円)
沖永良部島で、登校や社会参画がむずかしい子どもたちを受け入れている居場所です。学習支援のほか、農業・釣り・キャンプなどの自然体験、バドミントンや卓球、ダンスなどのスポーツ、生活スキルの習得まで幅広いプログラムがあります。
掲載していない市町村について
薩摩川内市・出水市・南さつま市・志布志市・種子島・屋久島など、公式サイトで実在と内容を確認できるフリースクールが見つからなかった市町村は、この記事には掲載していません。情報がないのではなく、確認できたものだけを載せるという方針のためです。新設や移転で状況は変わるので、通う前には必ず公式サイトと直接の問い合わせで最新情報を確認してください。
公的な選択肢として、全市町村に教育支援センター(適応指導教室)があります。県の不登校支援ガイドには55か所の連絡先が一覧になっていて、ほとんどの場合無料です。まずはお住まいの教育委員会に相談してみてください。近くに通える場所がない地域での考え方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
>>フリースクールが近くにない地域での選択肢。通わずに学びと出席扱いを確保する方法
掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
クラスジャパン小中学園
他の都道府県をお探しの方へ
全国47都道府県のフリースクールと補助金の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県のフリースクールと補助金一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
まとめ。フリースクールは「合うかどうか」で選んでいい
フリースクールに優劣はありません。自然体験を重ねる楠学園と、オンラインで伴走するビーンズポケットのどちらが上ということはなく、あるのは今のお子さんに合うかどうかだけです。見学して「なんか違う」と感じたら別を探していいし、複数を並行して検討しても構いません。
今日できる一歩として、気になった施設をひとつ選んで、公式サイトやLINEから見学の問い合わせを送ってみてください。文面は「不登校の子どもの保護者です。見学はできますか」だけで十分です。無料や月1,000円で使える施設もある県なので、費用を理由に最初からあきらめる必要はありません。
お子さんを責める必要も、ご自身を責める必要もありません。今日からできる小さな一歩を、一緒に探しましょう。
よくある質問
鹿児島県にフリースクールはいくつありますか?
鹿児島県教育委員会の「不登校支援ガイド」(令和8年3月更新)には、学校や教育委員会との連携実績が確認された県内のフリースクール等22施設が掲載されています。鹿児島市に最も多く、奄美大島・徳之島・沖永良部島など離島にもあります。ガイドに載っていない施設もあるため、実際の数はこれより多いと考えられます。
鹿児島県でフリースクールの利用料の助成はありますか?
2026年8月時点で、保護者向けの利用料助成は鹿児島県にも県内市町村にも公式に確認できませんでした。一方で、各市町村の教育支援センターはほとんどの場合無料で利用でき、民間でも無料や低額で利用できる施設があります。制度は年度で変わるため、最新情報はお住まいの教育委員会にご確認ください。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
一定の要件を満たせば、フリースクールでの活動が在籍校の指導要録上の出席扱いになる場合があります。文部科学省の通知で示された全国共通の仕組みで、最終的には在籍校の校長が判断します。鹿児島県のガイド掲載施設は学校との連携実績が確認されているため、施設と在籍校の双方に早めに相談してみてください。
