きょうだいの一人が不登校になったとき、親の心配は二重になります。休んでいる子のことはもちろん、「ほかの子への影響はないだろうか」「下の子まで行かなくなったらどうしよう」という不安です。結論からお伝えすると、きょうだいへの影響はゼロではありません。ただし影響の出方には型があり、家庭の整え方しだいで小さくできます。
学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学び、18歳で起業しました。今は自分が、対面やオンラインのフリースクール、通信制高校の連携施設を運営する側にいます。この記事では、2000人以上の子どもと家庭に関わってきた経験から、きょうだいの不登校がほかの子にどう影響するか、親がどう向き合えばいいかを整理します。
きょうだいへの不登校の影響は3つの形で現れる
文部科学省の調査では、令和6年度の不登校の小中学生は353,970人で、12年連続で増えています(出典: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm)。きょうだいのいる家庭で誰か一人が不登校になるのは、もう珍しいことではありません。そのとき、ほかの子に起こりやすいことは大きく3つあります。
- 登校している子の我慢 親の時間と気持ちが休んでいる子に集中し、行っている子は「自分は頑張っているのに見てもらえない」という気持ちを抱えやすくなります
- 「ずるい」という言葉 学校に行かずに家でゲームをしているように見える兄や姉が、単純にうらやましく見えます。これは素直な感想であって、意地悪ではありません
- 登校しぶりの連鎖 特に下の子は上の子の様子をよく見ています。「行かない」という選択肢が家の中に見えることで、しんどいときに同じ行動を取りやすくなります
どれも、起こってから慌てて対処するより「起こる前提で家庭を整えておく」ほうがうまくいきます。
「ずるい」と言われたときの答え方
相談で一番多いのが「下の子にずるいと言われて、答えられなかった」という場面です。ここで「お兄ちゃんは病気みたいなものだから」とごまかすと、休んでいる子を傷つけますし、行っている子も納得しません。
おすすめの答え方はこうです。「〇〇は今、学校がしんどくて、元気を取り戻すために家で休んでいる。あなたも本当にしんどいときは、同じように休んでいい」。
ポイントは、学校に行くことを義務やごほうびにしないことです。「あなたも休んでいい」と伝えたら下の子まで休んでしまいそうで怖い、と感じるかもしれません。実際は逆で、逃げ道があると分かっている子のほうが安心して通い続けられます。そのうえで、行っている子の頑張りは別の場面でしっかり言葉にして認めてあげてください。
登校している子との時間を意識的に作る
僕自身、親から言われて一番きつかった言葉は「いつまで休むの」でした。逆に「あなたが元気ならそれでいい」と言われた日から、家が安全な場所になりました。
家が安全基地になると、不登校の子は回復に向かいますし、きょうだいも「うちは何があっても大丈夫なんだ」と感じられます。そのために具体的にできるのが、登校している子と1対1の時間を作ることです。1日10分でかまいません。学校の話ではなく、その子の好きな話をする時間です。「あなたのことも同じだけ見ている」と伝わるだけで、我慢の蓄積はかなり減ります。
不登校の子本人への日々の対応については、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/hutoukou-taiou/
家庭の外に、それぞれの居場所を作る
きょうだいが長時間同じ家の中にいると、比べる場面がどうしても増えます。逆に、休んでいる子の平日の過ごし方が整うと、家の空気は目に見えて変わります。日中の時間の組み立て方はこちらの記事にまとめています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/futoko-nitchu-sugoshikata/
僕が関わってきた家庭でも、不登校の子に家の外の居場所ができて生活が回り始めると、きょうだいの表情まで和らぐことがよくあります。影響を止めようと身構えるより、家族それぞれの場所と時間を分けて作るほうが早いのです。
そして、フリースクールなど不登校だけどこれを頑張っているというものが見つかることで、不登校=ずるい、サボっているというような印象は持たれなくなります。学校に行っていないという時間を無駄にしているわけじゃないよと見える化してあげることが大切です。
明光フリースクールという選択肢
平日の日中に通える場所として、僕たちは明光フリースクールを運営しています。明光義塾の個別指導がベースにあるので、一人ひとりのつまずきを見つけて、そこまで戻って学び直せます。学習だけでなくプログラミングやeスポーツの時間もあり、「学校ではないけれど通う場所」として機能します。
きょうだいのいる家庭にとって大きいのは、休んでいる子に平日の行き先ができることで、家の中の「一人だけずっと家にいる」構図がなくなることです。学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。見学は、お子さん本人がまだ乗り気でなければ、保護者の方だけでも大丈夫です。
新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。
明光フリースクールの詳細はこちら
https://freeschool.meikogijuku.jp/
まだ外に出るエネルギーがないお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。
クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/
まとめ 影響を恐れるより、家族それぞれの安心を作る
きょうだいの一人が不登校になったとき、ほかの子への影響は「親の関心の偏り」「ずるいという気持ち」「登校しぶりの連鎖」という形で現れます。防ぐ鍵は、学校に行くことを義務にしないこと、行っている子との1対1の時間、そして家族それぞれの居場所です。
今日できる一歩として、登校している子と2人きりの時間を10分作って、学校とは関係のない、その子の好きな話をしてみてください。
「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。無料のLINE相談はこちらから。
https://www.obatakazuki.com/lp
よくある質問
きょうだいの一人が不登校だと、ほかの子も不登校になりますか?
連鎖することはありますが、必ずではありません。登校している子と1対1の時間を確保し、家庭を安心できる場所に整えることで影響は小さくできます。
不登校のきょうだいを「ずるい」と言われたらどう答えればいいですか?
「今は元気を取り戻すために休んでいる。あなたも本当にしんどいときは同じように休んでいい」と伝えます。学校に行くことを義務やごほうびにしないことが大切です。
不登校の子が平日の日中に通える場所はありますか?
対面やオンラインのフリースクールがあります。明光フリースクールは平日の日中に通え、個別指導ベースの学習に加えてプログラミングやeスポーツもあり、出席扱いや補助金の対象になる実績も多数あります。
