「スクールカウンセラーに相談しても意味ないのでは」。そう感じて検索したあなたは、たぶんもう一度は相談しています。勇気を出して予約を取り、話を聞いてもらったのに、状況は変わらなかった。その徒労感は、とてもよくわかります。
先に結論をお伝えします。スクールカウンセラーは意味がないのではなく、役割が違うのです。カウンセラーは「解決を実行する人」ではなく「気持ちと情報を整理する人」。だから、解決に向けて実際に動きたい段階に入ったご家庭には、次に頼るべき相談先が別にあります。この記事では、その順番を具体的に紹介します。
自己紹介が遅れました。小幡和輝です。学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学びました。いまは不登校の専門家として本を書いたり、対面やオンラインのフリースクールを運営しながら、2000人以上の子どもたちに関わっています。
スクールカウンセラーが「意味ない」と感じられる3つの理由
保護者の方の話を聞いていると、がっかりする理由はだいたい3つに集約されます。
- 期待と役割のズレ 「相談すれば子どもが学校に行けるようになる」「クラスの問題を動かしてくれる」と期待すると、現実とのギャップが大きくなります。カウンセラーの仕事は心の整理の伴走で、環境を直接変える権限は持っていません
- 会える回数が少ない 多くの学校でスクールカウンセラーは週1回程度の勤務です。予約が数週間先になることも珍しくなく、「相談したいとき」に話せません
- 子ども本人が話したがらない 学校の中にある相談室には、そもそも学校に行けない子は行きにくいものです。本人不在のまま保護者だけが通い、手詰まり感が募ります
どれもカウンセラー個人の力量の問題ではなく、仕組み上そうなりやすいのです。だから「意味ない」と切り捨てる必要はありませんが、そこで立ち止まる必要もありません。
相談しても解決しないのは、あなたの伝え方のせいではない
スクールカウンセラーの本来の強みは、子どもの状態を心理の専門家として見立て、学校の先生と共有してくれることです。使うなら「話を聞いてもらう場」としてより、「学校との橋渡し役」として頼むのが有効です。「先生への伝え方を一緒に考えてほしい」「別室登校や配慮の相談を学校側につないでほしい」と、具体的なお願いの形にすると動いてもらいやすくなります。
なお、スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの役割の違いは、こちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/sc-ssw-chigai/
次に頼れる相談先の順番
「整理」の次は「行動」の段階です。僕がご家庭におすすめしている順番はこうです。
- 教育支援センター(教育委員会の教育相談) 各自治体の教育委員会が設けている無料の相談窓口です。学校の外にあり、継続的な面談や、通える教室(適応指導教室)の案内など、具体的な次の一手につながります。「お住まいの自治体名+教育相談」で検索すると出てきます
- 国の相談窓口 夜間や休日に話したいときは、文部科学省の24時間子供SOSダイヤル(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1406070.htm)があります。文字でやりとりしたい方には、こども家庭庁の親子のための相談LINE(https://www.cfa.go.jp/policies/jidougyakutai/oyako-line)もあります
- 民間の居場所への相談 フリースクールなどの見学・相談は、「うちの子の場合はどうか」に答えてくれる、いちばん実践的な相談の場です。支援の現場を毎日見ているスタッフに、具体的な過ごし方まで聞けます
公的・民間の相談窓口の全体像は、こちらの記事で一覧にしています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/futoko-sodansaki-doko/
「相談する」から「居場所を作る」へ軸足を移す
2000人以上のご家庭を見てきて感じるのは、状況が動き出すきっかけは「良い相談」よりも「良い居場所」であることが多い、ということです。
僕自身、不登校だった当時、フリースクールに行く前日はドキドキしていました。でも着いてみたら、誰も「なんで学校行ってないの」と聞かなかった。それが衝撃でした。ゲームが好きな子がいて、すぐに仲良くなりました。誰かに悩みを解決してもらったわけではないのに、通う場所ができただけで、家の空気も、親との会話も変わっていきました。
相談を重ねても変わらなかったものが、子どもの日常が変わると動き出す。そういう順番があることを、知っておいてほしいのです。
明光フリースクールという選択肢
平日の日中に通える場所として、僕たちは明光フリースクールを運営しています。明光義塾の個別指導の考え方がベースになっていて、一人ひとりに寄り添った運営をしています。プログラミングやeスポーツの時間もあり、「学校ではないけれど通う場所」として機能しています。
相談を続けても状況が動かないと感じているご家庭にとって大きいのは、見学や体験そのものが「うちの子に合うか」を確かめる相談の場になることです。カウンセリングルームで話すのが苦手な子でも、好きなことをしながらなら、スタッフと自然に言葉を交わせることがよくあります。学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。
新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。
明光フリースクールの詳細はこちら
https://freeschool.meikogijuku.jp/
まだ外に出るエネルギーがないお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。
クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/
今日できる一歩
お住まいの自治体名と「教育相談」で検索して、教育支援センターの電話番号を1つメモしてください。電話をかけるのは明日以降でかまいません。次の窓口が手元にあるだけで、「相談しても意味がなかった」で止まっていた時間が、もう一度動き始めます。
まとめ
スクールカウンセラーが意味ないと感じるのは、期待する役割と実際の役割がズレているからで、あなたの伝え方や熱意が足りないからではありません。整理の段階はカウンセラー、行動の段階は教育支援センターや民間の居場所と、頼る先を変えていきましょう。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
無料のLINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp
よくある質問
スクールカウンセラーに相談するのは意味がないのですか?
意味がないわけではありません。心理の専門家として子どもの状態を見立て、学校の先生と共有してくれるのはスクールカウンセラーならではの役割です。ただし環境を直接変える権限はないため、解決に向けて動く段階では教育支援センターや民間の居場所など、別の相談先を併用するのが現実的です。
スクールカウンセラーの次はどこに相談すればいいですか?
まずお住まいの自治体の教育支援センター(教育委員会の教育相談)がおすすめです。無料で継続的に相談でき、通える教室の案内など具体的な支援につながります。夜間は文部科学省の24時間子供SOSダイヤル、実践的な相談ならフリースクールの見学・相談も有効です。
子どもがカウンセラーとの面談を嫌がります。親だけで相談してもいいですか?
親だけの相談で大丈夫です。スクールカウンセラーも教育支援センターも、保護者のみの相談を受け付けています。フリースクールの見学も、最初は親だけで話を聞きに行くご家庭が多くあります。本人を無理に連れて行く必要はありません。
