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子どものゲーム課金のルールはどう決める?取り上げずに約束をつくる方法

子どものゲーム課金のルールをどう決めるか。ある日クレジットカードの明細を見て数万円の請求に気づいた、あるいは「ガチャを回したい」とせがまれて困っている。そんなご家庭は少なくありません。結論から書くと、課金は頭ごなしに禁止するのではなく、無断の課金は設定で防ぎ、意図のある課金は上限と手順を子どもと一緒に決める。この二段構えにすると、トラブルも口論も大きく減ります。この記事は課金とお金に絞って書きます。時間のルールについては別の記事で解説しているので、あわせて読んでみてください。

自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、現在は不登校の専門家として本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしてきました。eスポーツスクール「ゲムトレ」の創業者として、ゲームと子どもの関係にはずっと現場で向き合っています。

目次

まず、無断の課金は「話し合い」ではなく設定で防ぐ

最初にやるべきことは、ルールの話し合いより先に、勝手に課金できない状態をつくることです。無断課金は子どもの性格の問題ではなく、仕組みの問題だからです。

国民生活センターの発表では、子どものオンラインゲームの課金に関する相談は2022年度に4,024件寄せられ、なかには1年間で55万円という事例もあります。親のスマホを使ったときにパスワードなしで決済できてしまった、というパターンが典型です。

出典: 国民生活センター「子どものオンラインゲーム 無断課金につながるあぶない場面に注意!!」
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20240313_1.html

具体的には次の3つを今日のうちに確認してください。

  1. 決済のパスワードを毎回要求に iPhoneなら「スクリーンタイム」、Androidなら「ファミリーリンク」で、購入のたびに承認が必要な設定にできます
  2. カード情報を端末に残さない 課金はプリペイドカード(ギフトカード)方式にすると、物理的に上限ができます
  3. キャリア決済の上限額を下げる スマホ料金と合算される決済は気づきにくいので、上限を0円か低額に設定します

ここまでは防犯の話で、子どもを疑う話ではありません。「あなたを疑っているんじゃなくて、事故を防ぐ設定だよ」と伝えたうえで、次の本題に進みます。

課金を全部ダメと言わないほうがいい理由

無断課金を防いだら、次は「そもそも課金を認めるか」です。僕は、頭ごなしの全面禁止はおすすめしません。理由は2つあります。

1つめは、課金と一口に言っても中身がまったく違うからです。たとえば同じ1,000円でも、ガチャ(何が出るかわからないくじ)と、バトルパス(数か月遊べる遊び放題券のようなもの)と、スキン(キャラクターの見た目)では意味が違います。買い切りのゲームソフトを買うのと変わらない課金もあれば、射幸性が高く歯止めがききにくい課金もあります。全部まとめて「課金はダメ」にすると、子どもは「親はわかっていない」と感じて、隠れてやる方向に進みます。

2つめは、課金がお金の使い方を学ぶ入り口になるからです。上限の中でやりくりして、失敗もして、「あのガチャは回さなければよかった」と自分で気づく。この経験は、禁止したままでは一生できません。

僕自身、お金の重みは失敗から学びました。18歳で起業して最初の売上は、地域イベントの運営で10万円。でも50人集めるという話だったのに5人しか集客できませんでした。お金を出してくれた人に頭を下げて、「お金はいらないからもう一度やらせてほしい」と伝え、次は告知を死ぬほど頑張ってなんとか50人集めました。お金を扱う経験は、失敗も含めて早いほうがいい。守られた範囲の中でなら、なおさらです。

約束のつくり方。4つのステップ

そのうえで、課金の約束は親が決めて渡すのではなく、子どもと一緒につくります。時間のルールと同じで、自分が関わった約束でないと守る動機が生まれないからです。

  1. 課金の種類を一緒に言語化する 「何に、なぜ課金したいのか」を子どもに説明してもらいます。ガチャなのかバトルパスなのか、親がゲームの中身を知ることが出発点です
  2. 上限額をお小遣いとつなげる 「月1,000円まで」のような金額を決め、できればお小遣いの中から出す形にします。自分のお金だと、使い方は確実に慎重になります
  3. 手順を決める 課金する前に必ず一言相談する、決済は親の承認制のまま、という手順をセットにします。禁止ではなく「勝手にやらない」が約束の核です
  4. 破られたときの扱いを先に決めておく 「無断で課金したら翌月の上限はなし」のように、破った場合の対応まで最初に合意しておくと、そのときに感情的な口論になりません

紙に書いて貼るところまでやると、約束は「親の命令」ではなく「家のルール」になります。

不登校・行き渋りの子の場合に気をつけたいこと

学校に行っていない時期の子にとって、ゲームは暇つぶしではなく、友だちとつながる場所であり、自分が活躍できる場所であることが多いです。だから課金トラブルが起きたときに「もうゲーム自体を禁止」まで一気に進むと、課金の問題を解決する代わりに、その子の居場所ごと取り上げることになりかねません。

課金の問題は課金の範囲で対処する。ゲームそのものと切り分ける。この線引きが、信頼関係を守ります。ゲームとの付き合い方全体で悩んでいる方は、時間のルールのつくり方をこちらの記事で解説しています。

子どものゲーム時間のルールはどう決める?取り上げずに約束をつくる方法
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/kodomo-game-jikan-rule/

また、ゲームの熱中を心配の種ではなく学びに変える方法として、eスポーツを習い事にするという選択肢もあります。

eスポーツは習い事になる?ゲームで学ぶ時代の始め方と選び方
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/esports-naraigoto/

明光フリースクールという選択肢

明光フリースクール

ゲームとの付き合い方を家庭の中だけで抱えていると、親子ともに煮詰まりやすいものです。平日の日中に通える場所として、僕たちは明光フリースクールを運営しています。

明光義塾の個別指導の考え方がベースになっていて、一人ひとりに寄り添った運営をしています。学校ではないけれど通う場所で、プログラミングやeスポーツの時間もあります。eスポーツは僕が創業した「ゲムトレ」と連携していて、ゲーミングPCも導入済み。ただ遊ぶのではなく、振り返りや仲間との協力まで含めてゲームと向き合います。

ゲームのことで親子が向き合い続けている家庭にとって大きいのは、家の外に「ゲームを肯定してくれる大人」ができることです。課金や時間の話も、親からの注意ではなく、ゲームをわかっている第三者との会話になると、子どもはすっと受け取れることがあります。学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。

新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。

明光フリースクールの詳細はこちら
https://freeschool.meikogijuku.jp/

まだ外に出るエネルギーがないお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/

まとめ。禁止ではなく、設定と約束の二段構えで

今日できる一歩を1つ提案します。お子さんが寝たあとでかまいません。スマホの決済設定を開いて、購入時に毎回パスワードが要求されるかだけ確認してみてください。約束の話し合いは、この土台ができてからで大丈夫です。

課金のルールは、親子の勝ち負けを決めるものではありません。無断の課金は設定で防ぎ、意図のある課金は上限と手順の約束に変える。その過程で、お子さんはお金の使い方を学んでいきます。

「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。

無料のLINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp

よくある質問

子どもが勝手に課金してしまいました。返金してもらえますか?

未成年者が親の同意なく行った契約は、条件を満たせば取り消せる場合があります。まずゲーム会社や決済事業者の窓口に連絡し、判断に迷うときは消費者ホットライン(電話番号188)に相談してください。あわせて、再発を防ぐために決済のパスワード設定とペアレンタルコントロールを見直しましょう。

課金は一切禁止にしたほうがいいのでは?

無断の課金は設定で防ぐべきですが、全面禁止はおすすめしません。課金には買い切りのゲーム購入に近いものからガチャまで幅があり、全部まとめて禁止すると子どもは隠れてやる方向に進みやすいからです。上限額と「必ず相談する」という手順を親子で決めるほうが、長い目で見てお金の使い方を学ぶ機会になります。

不登校の子がゲームに課金したがります。ゲームを取り上げるべきですか?

学校に行っていない時期の子にとって、ゲームは友だちとつながる居場所になっていることが多いです。課金の問題はあくまで課金の範囲で対処し、ゲームそのものと切り分けることをおすすめします。取り上げると居場所ごと失うことになりかねません。心配が続く場合は、フリースクールなど家の外でゲームと健全に向き合える場所を検討してみてください。

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この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

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