「山形県で通信制高校を探しているけれど、どんな学校があるのか全体像が見えない」。そんな方に向けて、山形県の通信制高校を公式情報だけで整理しました。結論からお伝えすると、山形県には公立の通信制課程が2校(霞城学園高校・庄内総合高校)、県内に本校を置く私立の通信制が3校あり、さらに山形駅周辺にキャンパスを構える広域通信制も選べます。2022年の庄内総合高校の通信制設置、2025年の羽黒高校の通信制開設と、ここ数年で県内の選択肢は着実に増えています。選び方の軸は「通いやすさ」「学費」「サポート体制」の3つ。各校の紹介とあわせて、2026年度から大きく変わった就学支援金と山形県独自の給付金まで解説します。
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自己紹介が遅れました。小幡和輝です。僕には約10年間、学校に行かなかった期間があります。当時はフリースクールで学び、18歳で起業しました。現在は対面やオンラインのフリースクールに加えて、通信制高校の連携施設(明光義塾高等学院)を運営する立場です。学校選びに迷うご家庭を日々サポートしている運営者として、山形県で公式に確認できる情報だけをまとめました。
先に知っておきたい通信制高校の基礎知識
学校の一覧に入る前に、前提を3つだけ押さえてください。
1つ目は、公立と私立の違いです。 公立は学費が圧倒的に安い一方、レポートの計画管理を自分で進める場面が多くなります。私立は学費がかかるぶん、担任制や少ない登校日数で卒業できる仕組みなど、学校ごとの工夫が豊富です。
2つ目は、卒業の仕組みです。 通信制高校の卒業要件は、レポート(添削指導)・スクーリング(面接指導)・単位認定試験の3つ。これに特別活動への参加が加わります。スクーリングと単位認定試験は対面での実施が法律で定められているため、「一度も登校せずに卒業」はどの学校でもできません。年数日の集中型か、週に数日の通学型かという頻度の違いです。
3つ目は、お金の区別です。 国の就学支援金の対象になるのは「学校である通信制高校の授業料」だけで、サポート校(学習等支援施設)の費用は対象外です。学校とサポート校の両方に在籍すると費用は二重にかかります。ここを知らずに入学して「思ったより高かった」と後悔するケースが本当に多いので、必ず覚えておいてください。
制度の詳細は文部科学省の通信制高校ポータルにまとまっています。
先に知っておきたい通信制高校の基礎知識の公式サイト
通信制高校とサポート校の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>通信制高校とサポート校の違い。学費は二重にかかる?後悔しないための選び方
全国の明光義塾と連携する「明光義塾高等学院」という選択肢
一覧の前に、僕が運営に関わっている高校卒業資格が取れる明光義塾高等学院も紹介させてください。全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。
山形県内には山形市や米沢市をはじめ各地に明光義塾の教室があり、日々の学習サポートを県内の教室で受けられるため、県内のどこにお住まいでも検討できます。高校卒業資格を目指しながら個別指導で学びたい方は、資料請求から始めてみてください。
山形県の通信制高校一覧
ここからは、公式サイトまたは山形県の公的情報で所在地を確認できた学校を紹介します。順位づけではなく、公立2校のあと、県内に本校のある私立を五十音順に、最後に県内キャンパスの広域通信制という並びです。学費は年度や履修単位数で変わるため、必ず各校の公式サイトと最新の募集要項でご確認ください。
山形県立霞城学園高等学校(通信制課程)
- 運営: 公立(山形県)
- 所在地: 山形市城南町1-1-1
- 通学: レポート学習+スクーリング(面接指導)
山形市の中心部にある公立通信制です。単位制で、普通科(募集120名)に加えて服飾科(募集40名)を設置しているのが大きな特徴。服飾を学べる通信制課程は全国的にも珍しい存在です。学費負担を最小限に抑えたい人が、まず検討したい学校です。
山形県立霞城学園高等学校(通信制課程)の公式サイト
山形県立庄内総合高等学校(通信制課程)
- 運営: 公立(山形県)
- 所在地: 東田川郡庄内町廿六木字三ツ車8
- 通学: レポート学習+スクーリング(面接指導)
2022年度から全日制・定時制・通信制の3課程を持つ学校に生まれ変わった、庄内地域の公立校です。普通科で募集定員は80名。令和9年に開校100周年を迎える歴史ある学校で、庄内エリアで学費を抑えて高校卒業を目指すなら有力な選択肢になります。
山形県立庄内総合高等学校(通信制課程)の公式サイト
惺山高等学校(通信制課程)
- 運営: 私立(山形市に本校)
- 所在地: 山形市城西町3-13-7
- 通学: 年2回(8月・12月)の3日間集中スクーリング。年間10日程度の登校
山形初の集中スクーリング形式を掲げる通信制課程です。普段の学習は自宅で進め、登校は年間10日程度に抑えられます。プログラミングやグラフィック・アニメーションなどのメディア系カリキュラムを持ち、好きな分野と両立したい人にも合います。学費は公式サイトでご確認ください。
惺山高等学校(通信制課程)の公式サイト
羽黒高等学校(通信制課程)
- 運営: 私立(学校法人羽黒学園)
- 所在地: 鶴岡市羽黒町手向字薬師沢198
- 通学: スクーリングは年2回・夏冬合計7日間程度
2025年4月に開設された、県内では最も新しい通信制課程です。Wi-Fi環境があればどこからでもレポートを作成・提出でき、担任とは週1回程度のオンラインホームルームでつながる設計。登校を最小限にしつつ、先生との接点は保ちたい人に向いています。学費は公式サイトでご確認ください。
羽黒高等学校(通信制課程)の公式サイト
和順館高等学校
- 運営: 私立(学校法人和順学園)
- 所在地: 酒田市南千日町4-50
- 通学: 酒田・新庄・山形の複数会場でスクーリングを実施
2004年開校の、山形県と秋田県の在住者を対象にした狭域通信制です。すべての授業を対面で行うと公式に明記しており、通信制でありながら先生と顔を合わせて学びたい人に合う学校です。庄内・最上・村山と会場が分かれているので、県内の広い範囲から通えます。学費は公式サイトでご確認ください。
和順館高等学校の公式サイト
翔洋学園高等学校(山形学習センター)
- 運営: 私立(本校は茨城県日立市の広域通信制)
- 所在地: 山形市香澄町1-3-15(JR山形駅東口から徒歩3分)
- 通学: 学習センターでのサポートを利用しながら自分のペースで学ぶ
茨城県に本校を置く広域通信制で、山形駅前に学習センターを構えています。「歩むスピード、歩幅は十人十色」を掲げ、通学の頻度を自分に合わせて調整できるのが持ち味です。県外本校の学校ですが、日常の学びは山形市内で完結できます。学費は公式サイトでご確認ください。
翔洋学園高等学校(山形学習センター)の公式サイト
N高等学校・S高等学校(山形キャンパス)
- 運営: 私立(角川ドワンゴ学園グループの広域通信制)
- 所在地: 山形市十日町1-1-34
- 通学: 週5・週3コース/週1+コース/ネットコースから選択
ネットの高校として知られるN高・S高の通学拠点が、山形駅近くにあります。週5日・週3日・週1日の通学からネット中心まで学び方の幅が広く、途中でスタイルを変えたい人にも柔軟です。学費は公式サイトでご確認ください。
N高等学校・S高等学校(山形キャンパス)の公式サイト
学校選びの3つの軸
7校を前に「どう絞ればいいのか」と迷ったら、次の3つの軸で考えてみてください。
軸1: 通いやすさ。 惺山や羽黒のように登校が年10日前後の学校から、和順館のように対面授業を軸にする学校まで、山形県内だけでも頻度の幅はかなり広いです。今の体力に合う頻度から始めて、あとから増やせるかどうかを見てください。通学頻度の決め方はこちらの記事で詳しく解説しています。
>>通信制高校の通学コースは週何日を選べばいい?無理なく続く頻度の決め方
軸2: 学費と就学支援金。 公立の霞城学園・庄内総合は学費負担が最も小さく、私立は就学支援金を差し引いた「実質負担額」で比べるのが正解です。このとき、サポート校の費用は就学支援金の対象外である点に注意してください(詳しくは後の章で解説します)。
軸3: サポート体制。 担任制か、個別か、進路指導はどこまでか。もう1つ確認したいのが、スクーリング会場の場所です。サポート校のなかには、面接指導等実施施設(スクーリングや試験を行える施設)を自前で持つところと持たないところがあり、後者では年に数回、遠方の本校まで行く必要が出ることがあります。見学の際に「スクーリングはどこで受けますか」と聞いておくと、入学後のギャップを防げます。
不登校でも山形県の通信制高校に入れる?
入れます。通信制高校の入試は書類選考と面接(+作文)が中心で、中学校の欠席日数や内申点が合否に直結しにくい仕組みです。中学の内容に不安があっても、入学後にレポートを進めながら学び直せます。
面接では欠席日数を責められるのではなく、「これからどう学びたいか」を聞かれるのが一般的です。面接や作文で見られているポイントは、こちらの記事にまとめています。
>>通信制高校の入試で落ちることはある?面接と作文で見られていること
学費と就学支援金。山形県独自の給付金も
2026年度(令和8年度)は、高校の学費負担が大きく変わった年です。国と山形県の公式情報をもとに整理します。
国の就学支援金(授業料の支援)
令和8年度から所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず対象になりました。私立通信制の場合は年額33万7,200円を上限に授業料へ充当されます(全日制は45万7,200円)。公立の通信制はもともと授業料が低く、就学支援金の対象でもあるため、授業料負担はごくわずかです。繰り返しになりますが、対象は「学校の授業料」であり、サポート校の費用には使えません。
学費と就学支援金。山形県独自の給付金もの公式サイト
山形県独自の支援制度(私立向け)
- 入学時納付金の補助: 住民税所得割非課税世帯などを対象に、入学金の負担を軽くする補助があります(非課税世帯は入学金の2分の1と5万円のいずれか低い額など、世帯区分で異なります)
- 奨学のための給付金: 授業料以外の教育費(教科書代など)に充てる返済不要の給付金です。私立通信制の場合、非課税世帯で年額5万2,100円、所得割額に応じて1万3,030円〜という区分があります(令和8年度)
いずれも申請が必要で、要件や金額は年度で変わります。最新情報は山形県の公式ページでご確認ください。
就学支援金: 学費と就学支援金。山形県独自の給付金も
奨学のための給付金: 学費と就学支援金。山形県独自の給付金も
まとめ。今日できる一歩は「2〜3校の資料請求」
山形県には、山形市中心部の霞城学園と庄内の庄内総合という公立2校に加えて、集中スクーリング型の惺山、2025年開設の羽黒、対面重視の和順館と、性格の異なる私立がそろっています。山形駅周辺には広域通信制のキャンパスもあり、「県内に選択肢がない」という心配はいりません。あとは、通いやすさ・学費・サポート体制の3軸でお子さんに合う学校を絞っていくだけです。
今日できる一歩として、気になった2〜3校の資料請求をしてみてください。パンフレットを並べて見比べると、Webサイトだけでは伝わらない学校ごとの空気の違いが見えてきます。個別指導で学び直しから受験対策まで進めたい方は、明光義塾高等学院の資料請求もどうぞ。
明光義塾高等学院
「うちの子にはどの学校が合う?」という段階でも大丈夫です。完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。僕の公式LINEでは進路や不登校に関する無料相談を行っているので、迷っている段階こそ気軽に話してみてください。
他の都道府県をお探しの方へ
全国47都道府県の通信制高校と学費軽減制度の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県の通信制高校一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
よくある質問
Q1. 山形県の通信制高校の学費はいくらですか?
公立の霞城学園高校・庄内総合高校は授業料が低く、就学支援金の対象にもなるため、授業料負担はごくわずかです。私立は学校や履修単位数によって異なりますが、2026年度(令和8年度)から就学支援金の所得制限が撤廃され、私立通信制は年額33万7,200円を上限に授業料が支援されます。正確な金額は各校の公式サイトと最新の募集要項でご確認ください。
Q2. 不登校でも山形県の通信制高校に入学できますか?
入学できます。通信制高校の入試は書類選考と面接・作文が中心で、中学校の欠席日数が合否に直結しにくい仕組みです。中学の学習内容に不安があっても、入学後にレポートを進めながら学び直せます。学校見学や説明会でサポート体制を確認しておくと安心です。
Q3. 山形県でほとんど通学せずに高校を卒業できますか?
スクーリング(面接指導)と単位認定試験は対面での実施が法律で定められているため、登校ゼロでは卒業できません。ただし惺山高校の通信制課程は年間10日程度、羽黒高校の通信制課程は年2回・合計7日間程度と、登校を最小限に抑えられる学校が県内にあります。逆に対面授業を軸にする和順館高校のような学校もあるので、自分に合う頻度で選べます。
