高1で学校が合わないと感じて、転校を考え始めている。この記事は、そんなお子さん本人と保護者の方に向けて書いています。結論からお伝えすると、高校の転校は制度として用意されている正式な選択肢で、特に高1は動きやすい時期です。我慢して3年間通い切ることだけが正解ではありません。
はじめまして。不登校の専門家の小幡和輝です。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、18歳で起業しています。今は対面やオンラインのフリースクール、通信制高校の連携施設を運営する立場です。この記事では、高1で学校が合わないときの転校の選択肢を、決断の前に整理してほしいことと合わせて解説します。なお、転校の手続きやタイミングの詳細は別の記事にまとめているので、この記事は「そもそも転校すべきか、どのルートがあるか」を考える段階の方向けです。
高1で「学校が合わない」は珍しいことではない
高校は、中学までと違って自分で選んで入る学校です。だからこそ「選んだのに合わなかった」と感じたとき、失敗したような気持ちになりやすいのですが、入学前にわかることには限りがあります。校風や行事の雰囲気、クラスの人間関係、授業の進むスピード、通学時間。実際に毎日通って初めてわかることのほうが多いくらいです。
高校の転校は制度として正式に用意されていて、毎年多くの生徒が実際に利用しています。高校生活は3年間あります。合わない環境で心と体をすり減らし続けるより、環境を変えて残りの2年半を立て直すほうが、卒業にも進路にも近道になることは珍しくありません。
大切なのは「合わない」の中身を分けて考えることです。特定の人間関係がつらいのか、授業のペースなのか、毎朝の通学そのものなのか。中身によって、取るべき選択肢が変わってきます。
転校のルートは2つ。全日制への転校と通信制高校への転入
高1からの転校には、大きく分けて2つのルートがあります。
- 別の全日制高校への転校 欠員があるときに募集される転入学試験を受けるルートです。募集は学期の変わり目などに限られ、募集自体がない学校も多く、学力試験と面接が課されるのが一般的です。募集状況は都道府県の教育委員会のホームページで公表されているので、まずそこを確認します
- 通信制高校への転入 多くの通信制高校は随時転入を受け付けており、時期の自由度が高いルートです。毎日の通学が前提ではないため、通学や集団生活そのものがつらい場合に向いています。通信制高校の仕組みは文部科学省の公式ページ(https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/about/) にまとまっています
全日制への転校は「環境は変えたいが、毎日通う高校生活は続けたい」場合の選択肢です。ただし欠員募集は狭き門になりやすく、転校先でも同じ悩みが再発する可能性は残ります。何が合わなかったのかの切り分けができていないと、同じ壁にもう一度ぶつかることになります。
通信制高校のメリットとデメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/correspondence/
高1はタイミングとして動きやすい時期
「まだ入学して数か月なのに」とためらう方が多いのですが、実は高1は転校のタイミングとして不利ではありません。
高校の卒業には、3年以上の在籍と決められた単位の修得が必要です。前の高校の在籍期間は転入先に引き継げる場合が多く、高1のうちに動けば、修得済みの単位がまだ少ないぶん、単位の引き継ぎで悩む場面もほとんどありません。学年が上がってから動くより、カリキュラムの組み直しがシンプルに済みます。
逆に「高2まで様子を見よう」と先延ばしにした結果、出席日数や単位が足りなくなってから慌てて動くケースを、僕は運営者としてたくさん見てきました。追い詰められてからの転校より、余力があるうちの転校のほうが、学校選びも冷静にできます。
転入の時期や単位の引き継ぎの詳細は、こちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/tsushinsei-tennyu-hennyu/
転校を決める前に、家でしてほしいこと
制度の話の前に、ひとつだけ伝えたいことがあります。学校が合わないと感じている本人は、たいてい「親をがっかりさせたくない」という気持ちも同時に抱えています。
僕自身、不登校だった頃に親から言われていちばんきつかったのは「いつまで休むの」という言葉でした。逆に「あなたが元気ならそれでいい」と言われた日から、家が安全な場所になりました。転校の検討は、本人が安心して本音を話せる状態になって初めて前に進みます。「転校なんて」と最初に否定してしまうと、本人は相談する場所をなくしてしまいます。
そのうえで、親子で整理してほしいのは次の3つです。
- 何が合わないのか 人間関係、授業のペース、校風、通学。複数あるなら、いちばん重いものはどれか
- それは環境を変えれば解決するか 全日制の別の高校で解決するのか、毎日通うこと自体を変える必要があるのか
- 急ぐ必要があるか 心や体に症状が出ているなら、転校の結論より先に休むことと、必要に応じてスクールカウンセラーや医療機関に相談することを優先してください
在籍したまま情報収集はできます。転校は、休みながら考えていい選択です。
明光義塾高等学院という選択肢
いまの高校が合わないと感じている高1の方の受け皿として、僕が学院長を務める明光義塾高等学院があります。通信制高校の連携施設で、中学からの進学だけでなく、いまの高校からの編入・転入も積極的に受け入れています。
特徴は、日々の学びを全国の明光義塾の教室で進められることです。個別指導がベースなので、前の高校で授業のペースが合わなかった人も、自分のペースで組み直せます。全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。
「転校したいけれど、次の環境でやっていけるか不安」という段階の相談からで大丈夫です。資料請求の際に「高1からの転校の相談」と書いていただければ、話が早く進みます。
【明光義塾高等学院】資料請求はこちら
https://gakuin.meikogijuku.jp/
今日できる一歩
お住まいの都道府県名と「高校 転入学 募集」で検索して、教育委員会の転入学募集のページを一度見てみてください。全日制の募集状況が実際にどれくらいあるかを知るだけで、選択肢が具体的になり、親子の話し合いが「気持ちの話」から「段取りの話」に変わります。
まとめ。合わない場所で3年間我慢することだけが正解ではない
高1で学校が合わないと感じたら、全日制への転校と通信制高校への転入という2つのルートがあります。高1は在籍期間も単位も引き継ぎやすく、動きやすい時期です。焦って決める必要はありませんが、我慢し続けて心と体をすり減らす前に、選択肢を知っておいてください。
「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。不登校や進路の悩みは、LINEで無料相談を受け付けています。
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よくある質問
高1でも転校はできますか?
できます。別の全日制高校への転入学試験を受けるルートと、通信制高校へ転入するルートがあります。高1は修得済みの単位が少なく在籍期間も引き継ぎやすいため、転校のタイミングとしてはむしろ動きやすい時期です。
全日制から別の全日制高校に転校するのは難しいですか?
欠員がある場合に限って転入学試験が実施されるため、募集自体が少なく、学力試験と面接が課されるのが一般的です。募集状況は都道府県の教育委員会のホームページで確認できます。時期の自由度を求める場合は、随時転入を受け付けている通信制高校が選択肢になります。
高1で通信制高校に転入すると卒業は遅れますか?
前の高校の在籍期間を引き継げる場合が多く、高1のうちに転入すれば同級生と同じ時期の卒業を目指しやすいです。条件は学校によって異なるため、転入先の学校に在籍期間と単位の扱いを確認してください。
