通信制高校の入試で落ちることはあるのか。受験を控えた親子がいちばん知りたいこの疑問に、先に答えます。落ちることはゼロではありませんが、まれです。通信制高校の入試の多くは書類選考・面接・作文で、学力で落とすための試験ではなく、入学後にどんなサポートが必要かを知るための場だからです。ただし「まれ」の中身を知らずに臨むと、避けられたはずの不合格に当たることがあります。この記事では、落ちるのはどんなケースか、面接と作文で実際に何が見られているかを、面接をする学校側の立場から解説します。
約10年間の不登校を経て18歳で起業した、小幡和輝と申します。当時の僕を支えてくれた場所がフリースクールでした。今は通信制高校の連携施設である明光義塾高等学院の学院長として、入学を考える親子と日々関わっています。
通信制高校の入試で落ちるのは、どんなケースか
多くの通信制高校は、学力試験で選抜をしません。卒業に必要なのはレポート・スクーリング・単位認定試験で、入学時点の学力は問わない設計だからです。制度の仕組みは文部科学省の通信制高校のページ(https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/about/)で確認できます。そのうえで、不合格が起こりうるのは主に次の3つです。
- 定員を超えたとき 通信制高校の生徒数は年々増えていて、人気校や公立校では定員超過による不合格が現実に起きています。出願時期が遅いほど枠は埋まるので、志望校が決まったら早めに出願するのが最も効く対策です
- 書類の不備や提出遅れ 出願書類の期限切れ・記入漏れは、学力に関係なく選考の土俵から外れます。募集要項の日付を最初に確認してください
- 面接で入学の意思が伝わらなかったとき 面接で見られるのは優秀さではなく「この学校で卒業を目指す気持ちがあるか」です。無理に立派なことを言う必要はありませんが、質問に何も答えない、入学の意思を確認できない状態だと、学校側は受け入れの判断ができません
裏を返せば、期限を守って出願し、面接で自分の言葉で話せれば、大半の学校で合格できます。
面接で見られていること。面接する側の本音
僕は学院長として面談する側にいるので、内側から書きます。面接は落とすための審査ではなく、入学後のサポートを設計するための情報収集です。聞きたいのは次のようなことです。
- 今どんな状況か 学校に行けている・いない、生活リズム、体調。正確に知りたいだけで、評価はしていません
- どんなペースなら続けられそうか 週に何日通えそうか、自宅学習が向いているか。無理な約束をさせるためではなく、続く設計を一緒に考えるためです
- 入学して何をしたいか 立派な目標でなくてかまいません。「高校は卒業したい」だけで十分な答えです
答えに詰まっても、隣の保護者が補足しても、それで不合格にはなりません。むしろ面接の場で取り繕った「毎日通えます」のほうが、入学後のミスマッチにつながるので困ります。
不登校の期間は、正直に話していい
「欠席日数のことを聞かれたらどうしよう」という不安をよく相談されます。答えはシンプルで、正直に話してかまいません。通信制高校の面接で欠席理由を聞くのは、責めるためではなく、同じ状況にならないための環境を用意するためです。「教室の人数が多いのがつらかった」「朝の体調が安定しなかった」と事実を伝えれば、それがそのままサポートの設計図になります。
僕自身、約10年の不登校を経験しているので、自分の状況を初対面の大人に話すときの緊張はよくわかります。言葉に詰まったら、事前に紙に書いて持っていく方法もあります。面接は会話の試験ではありません。
作文で見られていること。うまさではなく自分の言葉
作文のテーマは「入学後にやりたいこと」「高校生活への思い」といった定番が中心です。見られているのは文章のうまさではなく、自分のことを自分の言葉で書けているかです。書き方は次の型で十分です。
- 今の自分の状況 どんなことがあって進路を考え始めたか
- この学校を選んだ理由 通学ペース、学び方など、ひとつでいい
- 入学後にやりたいこと 勉強のこと、生活のこと、小さなことでいい
インターネットの例文を写すのはやめてください。面接で作文の内容を聞かれたとき、自分の言葉でないと答えられなくなります。誤字より、借り物の言葉のほうが印象を下げます。
入試と入学後の試験は別物
「入試」と混同されやすいのが、入学後に単位を取るための単位認定試験です。こちらは日々のレポートに沿った内容で、落ちても再試験の仕組みがあります。入学後の試験について不安がある方は、こちらの記事で解説しています。https://freeschool.meikogijuku.jp/media/tani-nintei-shiken/
また、通信制高校の多くは出願時期が複数回あり、春以降も募集しています。3月になって進学先が決まっていない場合の出願先は、こちらの記事にまとめています。https://freeschool.meikogijuku.jp/media/koko-kimaranai/
明光義塾高等学院という選択肢
入試の心配の奥にあるのは、「入ったあと、ちゃんと卒業できるのか」という不安だと思います。僕が学院長を務める明光義塾高等学院は、その入学後を個別指導で支える学校です。
全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。入学時点の学力は問いません。不登校で学習に空白がある子も、どこでつまずいたかを一緒に見つけて、そこから積み直します。面談では、この記事に書いたとおり、取り繕わない今の状況をそのまま聞かせてください。それがいちばん良い準備です。
【明光義塾高等学院】資料請求はこちら
https://gakuin.meikogijuku.jp/
今日できる一歩
気になっている学校の募集要項を1校分だけ取り寄せて、「選考方法」と「出願期間」の2つの欄を見てください。面接と作文の有無、出願の締切がわかるだけで、漠然とした不安のかなりの部分は具体的な準備に変わります。
まとめ。入試は審査ではなく、サポートの打ち合わせ
通信制高校の入試で落ちることはまれで、起こるとすれば定員超過・書類の不備・意思が伝わらない面接のどれかです。面接と作文で見られているのは優秀さではなく、今の状況と入学の意思を自分の言葉で伝えられるかどうか。不登校の期間も正直に話してかまいません。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。無料のLINE相談はこちらから。
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よくある質問
通信制高校の入試で落ちることはありますか?
落ちることはゼロではありませんが、まれです。多くの学校は学力試験で選抜せず、不合格が起こるのは主に定員超過、出願書類の不備や提出遅れ、面接で入学の意思が確認できなかった場合の3つです。期限を守って早めに出願し、面接で自分の言葉で話せれば大半の学校で合格できます。
通信制高校の面接では何を聞かれますか?
今の状況、続けられそうな通学ペース、入学後にやりたいことが中心です。面接は落とすための審査ではなく、入学後のサポートを設計するための情報収集なので、立派な答えは必要ありません。不登校の期間についても正直に話して大丈夫です。
通信制高校の作文はどう書けばいいですか?
今の自分の状況、その学校を選んだ理由、入学後にやりたいことの3つを自分の言葉で書けば十分です。文章のうまさは評価の中心ではありません。例文の丸写しは面接で内容を聞かれたときに答えられなくなるため避けてください。
