3月になっても進学先の高校が決まらない。周りの子は制服の採寸が終わり、卒業式の話をしている。焦りと不安で押しつぶされそうになっているかもしれませんが、先に結論をお伝えします。中学卒業後からでも出願できる高校はあります。 公立の二次募集、定時制、そして通信制高校。この3つの道は、3月どころか4月以降も開いています。高校が決まらないまま卒業式を迎えても、進学の道が閉ざされるわけではありません。
僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、18歳で起業しています。今は対面やオンラインのフリースクール、通信制高校の連携施設を運営する立場です。この記事では、3月から動ける出願先と、決まったあとの立て直し方まで、順番に整理します。
高校が決まらないまま3月を迎えるのは、珍しいことではない
「うちだけが取り残されている」と感じているかもしれませんが、3月時点で進学先が決まっていない家庭は毎年一定数あります。事情はさまざまです。
- 受験した高校がすべて不合格だった 公立も私立も合わなかったケース。本人の実力の問題とは限らず、内申点や当日の体調に左右されることもあります
- 不登校で受験そのものに向かえなかった 出願の時期に外に出られる状態ではなく、願書を出せないまま3月になったケース
- 進路を決めきれなかった 全日制に行くべきか迷っているうちに、一般的な出願時期が過ぎてしまったケース
どのケースでも、これから書く選択肢は同じように使えます。そして大前提として、中学を卒業したらすぐ高校に入らなければいけない、という決まりはどこにもありません。 高校入学に年齢の上限はなく、1年おいてから受験することもできます。まずは「詰んでいない」ことを親子で確認してください。
中学卒業後からでも間に合う3つの出願先
3月から動く場合、時間切れになる順に見ていくのが実務的です。
1. 公立高校の二次募集(欠員補充)
多くの都道府県で、一次募集の合格発表後に定員の空いた高校が二次募集を行います。日程と実施校の一覧は、お住まいの都道府県教育委員会のサイトで合格発表の時期に公表されます。応募者が定員に満たないことも多く、一次募集より倍率は低い傾向があります。実施校は年によって変わるので、「教育委員会名+二次募集」で検索し、必ず公式の発表を確認してください。
2. 定時制高校
定時制は二次募集よりさらに遅い日程で募集していることが多く、3月下旬まで出願できる自治体もあります。夜間だけでなく午前・午後の部を選べる学校も増えています。こちらも都道府県教育委員会の発表が一次情報です。
3. 通信制高校
いちばん時間の余裕があるのが通信制高校です。私立の通信制高校には3月末から4月以降も新入学の出願を受け付けている学校が多く、学校によっては入学時期を複数回設けています。「4月の入学式に間に合わなければ1年待ち」ではないのです。通信制の制度そのものは文部科学省の解説ページ(https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/about/)が正確です。
通信制を検討するときは、サポート校との違いと学費の仕組みを先に知っておくと学校選びで迷いません。こちらの記事で解説しています。
通信制高校とサポート校の違い。学費は二重にかかる?後悔しないための選び方
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/tsushinsei-support-school-chigai/
1年遅れることは、思っているほどのハンデではない
「同級生より遅れる」ことを、本人はおそらく親以上に気にしています。ただ、運営者として2000人以上の子どもと家庭に関わってきた立場から言うと、高校の入学時期が半年や1年ずれたことが、その後の人生のハンデになった例をほとんど知りません。通信制高校は転入・編入が当たり前の世界で、入学時期がバラバラなのが普通です。大学受験も就職も、高校に「いつ入ったか」ではなく「何をしたか」で決まります。
僕自身、学校に行っていない期間も、学ぶこと自体は好きでした。「信長の野望」という歴史のゲームがきっかけで日本史にハマり、教科書の範囲をはるかに超えた大学生用の分厚い本を読んで探求していた時期があります。学校の進度から外れた期間があっても、学びは自分のペースで続けられるし、あとから振り返ればその時間が土台になります。だから「空白の1年」を過剰に恐れて、合わない学校に慌てて飛び込むほうがリスクだと考えています。
急いで決めるより1年整える道を選ぶなら、高卒認定試験という選択肢との比較も知っておくと判断しやすくなります。
高卒認定と通信制高校はどちらを選ぶべき?
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/kosotsu-nintei-tsushinsei/
決まったあとが本番。中学範囲の空白をどう埋めるか
3月の出願はゴールではなくスタートです。とくに不登校期間が長かった場合、高校の授業は中学範囲の理解を前提に進むので、入学後に「授業がまったくわからない」という壁に当たりやすい。ここで大事なのは、学年ではなく単元でさかのぼることです。数学なら方程式、英語ならbe動詞と一般動詞の区別のように、つまずいた単元まで戻れば、そこから先は意外と速く進みます。
入学までの春休みに全部埋める必要はありません。「どこでつまずいているかを把握しておく」だけでも、入学後のスタートがまるで違います。戻り方の具体的な考え方はこちらの記事にまとめています。
不登校の学び直しはどこから戻る?学年ではなく単元で戻すのが正解です
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/futoko-manabinaoshi-chugaku/
明光義塾高等学院という選択肢
「これから出願できて、中学範囲の空白も一緒に埋められる場所」を探しているなら、僕が学院長を務める明光義塾高等学院も検討先に入れてください。通信制高校の連携施設として高校卒業資格を目指せる場所で、春からの入学に向けた相談を受け付けています。
最大の特徴は、日々の学びを個別指導で組み立てられることです。全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。3月まで進路が決まらなかった子の多くは、受験期に勉強が止まっていた期間を抱えています。その空白を「なかったこと」にせず、つまずいた単元から一人ひとり別のカリキュラムで戻れるのは、集団授業にはない強みです。
進路が決まらないまま卒業式を迎えそうで焦っている、という段階の相談でかまいません。資料請求はこちらからどうぞ。
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今日できる一歩
お住まいの都道府県教育委員会のサイトを開いて、「二次募集」または「欠員補充」のページがあるか確認してください。5分で終わります。実施校の一覧と出願締切の日付が並んでいるのを見るだけで、「まだ選べる」という事実が実感に変わり、親子の会話が「どうしよう」から「どれにしようか」に変わります。
まとめ 3月からでも道は3つ以上ある
高校が決まらないまま中学卒業が近づいても、公立の二次募集、定時制、通信制高校と、出願できる道は残っています。通信制なら4月以降に動き始めても間に合います。そして仮に1年おく選択をしても、それは遅れではなく準備の時間です。
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よくある質問
高校が決まらないまま中学を卒業したらどうなりますか?
進学の道が閉ざされるわけではありません。公立高校の二次募集(欠員補充)、定時制高校、通信制高校は中学卒業後からでも出願できます。とくに私立の通信制高校は4月以降も新入学を受け付けている学校が多くあります。また、高校入学に年齢の上限はなく、1年おいてから受験することも可能です。
3月から出願できる高校はどうやって探せばいいですか?
公立の二次募集と定時制は、お住まいの都道府県教育委員会のサイトで日程と実施校の一覧が公表されます。「教育委員会名+二次募集」で検索して公式発表を確認してください。通信制高校は各校の公式サイトで出願期間を確認します。入学時期を複数回設けている学校もあります。
高校入学が1年遅れると将来に不利になりますか?
入学時期が半年や1年ずれたこと自体が大きなハンデになることはほとんどありません。通信制高校では転入・編入が一般的で、入学時期はもともとバラバラです。大学受験や就職では高校にいつ入ったかより在学中に何をしたかが見られます。焦って合わない学校に入るより、整えてから選ぶほうが結果的に近道になることも多いです。
