学校への欠席連絡、毎朝「何て言えばいいんだろう」と受話器やスマホの前で固まっていませんか。とくに不登校が続いているときは、理由をどう説明するか、毎日同じ連絡を繰り返すことへの気まずさなど、たった1本の連絡がとても重いものになります。先に結論をお伝えすると、欠席連絡は簡潔でかまいませんし、理由を詳しく説明する義務もありません。さらに、休みが続くときは「毎朝連絡する」という形そのものを変える相談ができます。この記事では、そのまま使える例文と、連絡の負担を減らす学校への相談の仕方までまとめました。
自己紹介が遅れました。学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学びました。いまは不登校の専門家として本を書いたり、対面やオンラインのフリースクールを運営しながら、2000人以上の子どもたちに関わっています。毎朝の欠席連絡がどれだけ親御さんの心をすり減らすか、たくさんのご家庭から聞いてきました。
欠席連絡は簡潔でいい。基本の型
欠席連絡に必要な要素は3つだけです。
- 名乗り 学年・クラス・子どもの名前
- 休む事実 「本日お休みします」
- ひとこと 「よろしくお願いします」
これだけで連絡としては成立します。理由は「体調がすぐれないため」程度で十分で、細かい症状や家庭の事情まで話す必要はありません。先生に聞かれても、「本人と相談して、今日は休ませることにしました」と答えれば大丈夫です。
僕自身、朝ランドセルを背負って玄関までは行けたのに、そこから足が動かなくなった経験があります。学校に行ったふりをして、近所の公園でブランコに乗りながら時間が過ぎるのを待っていました。行きたくても行けない朝は本当にあります。だから「正確な理由」を無理に言葉にしようとしなくていいんです。
そのまま使える例文集
電話の場合
「おはようございます。〇年〇組の〇〇の母(父)です。本日、体調がすぐれないためお休みします。よろしくお願いいたします。」
連絡帳・連絡アプリの場合
「本日、体調不良のためお休みします。よろしくお願いいたします。」
行き渋りが始まった時期(少し状況を伝えたい場合)
「最近、学校に向かおうとすると強い不安があるようです。無理をさせると負担が大きそうなので、本日はお休みして様子を見ます。」
不登校が続いている時期
「本日もお休みします。家では落ち着いて過ごせています。よろしくお願いいたします。」
続いている時期は、毎回理由を変える必要はありません。「本日もお休みします」で十分ですし、家での様子をひとこと添えると先生も状況をつかめます。
休みが続くとき。毎朝の連絡そのものを変える相談ができます
不登校が続いているのに毎朝電話をかけ続けるのは、親にとっても子どもにとっても大きな負担です。電話の声が聞こえるたびに、子どもが「また自分のことで親に迷惑をかけている」と感じてしまうこともあります。
その場合は、連絡の頻度や方法を変える相談を学校にしてみてください。実際に多くの学校が応じてくれますし、こちらの事情を伝えれば柔軟に対応してもらえるケースがほとんどです。そのまま使える相談の文例を載せます。
毎朝の連絡をやめて「登校するときだけ連絡」に変える相談
「毎朝の欠席連絡が本人にとっても負担になっているようです。当面は登校できる日にこちらからご連絡する形に変えさせていただけないでしょうか。」
週1回のまとめ連絡に変える相談
「しばらくお休みが続きそうですので、毎朝ではなく週に1回、週末に1週間の様子をお伝えする形にできないでしょうか。急な変化があったときはすぐにご連絡します。」
電話が負担なので連絡帳やメールに変える相談
「朝の電話が難しい日が多いため、連絡帳(またはメール・連絡アプリ)でのご連絡に変えさせていただけますか。」
学校からの家庭訪問や電話が負担になっているときの対応は、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>不登校の家庭訪問は断ってもいい?負担にならない学校との連絡の作り方
休むことに罪悪感を持たなくていい
毎朝の欠席連絡がつらい理由の根っこには、「休ませていることへの罪悪感」があると思います。でも、教育機会確保法という法律は、不登校の子どもに休養が必要な場合があることをはっきり認めています。休むことは、責められるべきことではなく、必要なプロセスです。[1]
また、学校以外の場所やICT教材で学んだ活動が、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる制度もあります。「休む連絡」を続ける状態から、「学んでいる報告」ができる状態へ変わると、学校とのやりとりは驚くほど楽になります。出席扱い制度の3つの要件はこちらの記事で解説しています。
>>「不登校でも出席扱いに?」文部科学省の通知で出席扱いになる3つの要件を徹底解説
なお、腹痛や頭痛など体の不調が長く続いている場合は、無理をさせず、小児科や専門機関に相談することも検討してください。
クラスジャパン小中学園という選択肢
「休む連絡」を「学んでいる報告」に変える具体的な方法として、僕たちが運営に関わっているオンラインフリースクール、クラスジャパン小中学園を紹介させてください。
ネットの先生(担任)が一人ひとりに付いて伴走するので、自宅から自分のペースで学びを再開できます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。学習の記録が仕組みとして残るため、在籍校との連携もスムーズです。一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになりますし、そもそも出席扱い制度は、クラスジャパンが先駆けとなって学校や自治体と一緒につくってきたものです。毎朝の欠席連絡に消耗しているご家庭にとって、「連絡の内容が変わる」ことは想像以上に大きな変化になります。
学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。
このほかの相談先も含めた全体像は、こちらの記事で整理しています。
>>不登校の相談先はどこ?公的・民間の相談窓口一覧と使い分け
まとめ。連絡は短く、負担は仕組みで減らす
欠席連絡は「名乗り+休む事実+ひとこと」の3要素で十分です。理由を詳しく説明する義務はありませんし、休みが続くなら毎朝の連絡をやめる相談ができます。休むこと自体は法律も認めている必要なプロセスで、罪悪感を持つ必要はありません。
今日できる一歩として、明日の朝の連絡がもう憂うつなら、今日のうちに連絡帳やメールで「しばらくお休みが続きそうなので、連絡の仕方をご相談したいです」と一文だけ送ってみてください。この一文が、毎朝の重さから抜け出す入り口になります。
お子さんを責める必要も、ご自身を責める必要もありません。今日からできる小さな一歩を、一緒に探しましょう。無料のLINE相談はこちらからどうぞ。
よくある質問
欠席連絡で理由を詳しく聞かれたら、どこまで話すべきですか?
話したくないことまで話す義務はありません。「本人と相談して、今日は休ませることにしました」で十分です。状況を共有しておきたい相手(担任やスクールカウンセラー)には、電話ではなく面談など落ち着いた場で伝えるほうがお互いに楽です。
毎朝の欠席連絡をやめたいのですが、学校に悪い印象を持たれませんか?
連絡の頻度や方法の変更は、多くの学校で実際に行われている一般的な配慮です。「無断で連絡しない」のではなく「形を変える相談をする」ので、印象が悪くなることはまずありません。むしろ先生側の朝の負担も減るため、歓迎されることも多いです。
不登校で休んだ日は、すべて欠席になってしまうのですか?
自宅や学校外の施設での学習が、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる制度があります。文部科学省の通知に基づく制度で、フリースクールやオンライン教材での学びも対象になり得ます。まずは在籍校に「出席扱いの制度を使いたい」と相談してみてください。
出典
