「子どもが学校に行けなくなったけれど、山形県のどこに相談すればいいんだろう」。その疑問に、先に答えをお伝えします。山形県には、不登校について無料で相談できる公的な窓口が、県レベル・市町村レベルの両方にあります。平日夜8時半まで(土日祝も夕方まで)電話できる県教育センターの教育相談ダイヤルから、山形市の適応教室「風」、鶴岡市の「おあしす」など各市町村の教育支援センターまで、この記事で連絡先と公式ページを一覧にしました。全部を読む必要はありません。目次から、いま必要なところだけ開いてください。
自己紹介が遅れました。小幡和輝です。約10年間の不登校を経験し、当時の僕を支えてくれた場所がフリースクールでした。いまはそれを運営する側として、本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭に関わっています。山形県は、県が全市町村の教育支援センターの一覧(令和7年4月1日現在)を公開している、相談先の情報がきちんと整理された地域です。ただ、窓口の名前が「風」「おあしす」「ハートフルスクール」と市町村ごとにばらばらで、初めて調べる方には分かりにくいのも事実です。迷わないように、順番に整理していきます。
最初にどこへ相談するか。緊急度で整理します
窓口の一覧に入る前に、ひとつだけ先にお伝えします。
お子さんの安全に関わる状況のとき(自分を傷つけそう、いじめで追い詰められているなど)は、迷わず「24時間子供SOSダイヤル」0120-0-78310 に電話してください。 24時間365日、通話料無料でつながる文部科学省の窓口で、山形県では県教育センターが受けています。夜中でも、匿名でもかけられます。子ども本人からも保護者からもかけられます。
緊急ではない場合の基本の順番は、次のとおりです。
- 学校内で相談する(担任、養護教諭、スクールカウンセラー)
- 自治体の教育相談を使う(この記事で一覧にする県・市町村の窓口)
- 民間の相談先を検討する(フリースクール、親の会、オンライン相談など)
学校に話しにくい事情がある場合は、1を飛ばして2から始めてかまいません。公的窓口の種類ごとの使い分けは、全国版の記事で詳しく解説しています
>>不登校の相談先はどこ?公的・民間の相談窓口一覧と使い分け
いじめが背景にあるときは、いじめに特化した相談先一覧も参考にしてください
>>いじめの相談先一覧。学校以外に話せる窓口と使い分け
山形県の県レベルの相談窓口
まず、山形県が運営する窓口です。
山形県教育センター 教育相談ダイヤル
- 運営: 山形県教育センター(天童市)
- 内容: いじめ、不登校、学習、進路など、児童生徒に関する教育相談。子ども本人からも保護者からも相談できます
- 電話: 023-654-8181(月〜金 8時30分〜20時30分、土日祝 8時30分〜17時30分。年末年始を除く)
- 来所相談: 予約制(実施は平日。予約の電話受付は平日8時30分〜17時)
- メール相談: non-ijime@pref.yamagata.jp(返信に時間がかかる場合があります)
- 山形県教育センター 教育相談ダイヤルの公式ページ
山形県の教育相談の中心窓口です。特筆すべきは受付時間の長さで、平日は夜8時半まで、土日祝日も夕方まで電話がつながります。「仕事が終わってからしか電話できない」「週末に夫婦で話してから相談したい」というご家庭でも使いやすい窓口です。
親子のための相談LINE
- 運営: 山形県(こども家庭支援課)
- 対象: 山形県内にお住まいのこどもと保護者など
- 内容: 不登校、いじめ、子育ての不安、家庭や家族の悩みなど、こどもに関する相談全般
- 受付時間: 平日 8時30分〜17時15分(祝日・年末年始を除く)
- 親子のための相談LINEの公式ページ
「電話で話すのはハードルが高い」という方に向いています。LINEの友だち登録だけで使えて、予約不要・無料です。子ども本人が自分のスマホから相談することもできます。
ひきこもり相談 自立支援センター「巣立ち」
- 運営: 山形県精神保健福祉センター
- 対象: ひきこもりで悩んでいるご本人とご家族など
- 電話: 023-631-7141(月・火・木・金 9時〜12時、13時〜17時)
- 来所相談: 月・火・木・金 9時〜12時(予約制)
- ひきこもり相談 自立支援センター「巣立ち」の公式ページ
不登校が長くなり、家から出ること自体がむずかしくなってきた場合の専門窓口です。ひきこもり支援コーディネーターが対応し、本人が動けない段階でも家族だけで相談できます。
心の健康相談ダイヤル(山形県精神保健福祉センター)
- 運営: 山形県精神保健福祉センター
- 内容: 心の健康に関する相談全般。保健師や心理の専門職が対応
- 電話: 023-631-7060(月〜金 9時〜12時、13時〜17時。祝日・年末年始を除く)
- 料金: 無料(通話料のみ自己負担)。匿名でも相談できます
- 心の健康相談ダイヤル(山形県精神保健福祉センター)の公式ページ
眠れない、食べられない、気分の落ち込みが激しいなど、お子さん(またはご自身)の心身の不調が強いときはこちらが向いています。相談内容によって、医療機関や専門窓口を紹介してもらえます。
市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧
次に、市町村ごとの窓口です。教育支援センター(適応指導教室)は、学校に行きづらい小中学生が学校の代わりに通える公的な居場所で、教育相談も受け付けています。山形県は県の公式サイトが全市町村の教育支援センター一覧(令和7年4月1日現在)を公開しており、この記事の市町村情報もその一覧と各市の公式ページをもとにしています市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧の公式ページ。
利用にあたって知っておきたい実務が2つあります。
- 申し込みは在籍校を通じて行うのが基本です。 まず担任か教頭に「教育支援センターの利用を考えている」と伝えてください。学校に話しにくい場合は、各センターや市町村の教育委員会に直接問い合わせても大丈夫です
- 通所は在籍校の出席扱いになる場合が多いです。 校長の判断によるため、利用前に在籍校へ確認してください。出席扱いを断られたときの対処はこちらの記事にまとめています
>>出席扱いを学校に断られたときはどうする?校長判断を動かす3つの材料
名称・電話番号・開所時間は変わることがあるため、必ずリンク先で最新情報を確認してください。まず県内13市の窓口です。
- 山形市|適応教室「風」 城西町2-2-15(山形市総合学習センター内)。電話 023-645-6182。月〜金 9時15分〜14時15分、対象は小学4年〜中学3年。教育相談室での電話・来所相談もあります。 山形市の公式ページ
- 米沢市|米沢市教育支援センター 西大通1-5-60。電話 0238-21-7830(月〜金 9時〜16時)。「学校に行けない・行きたくない」という相談をいつでも受け付けています。 米沢市の公式ページ
- 鶴岡市|適応指導教室「おあしす」 末広町3-1 マリカ東館2階。電話 0235-23-9351(月曜 9時〜12時、火〜金 9時〜14時30分)。通所した日は在籍校の出席として報告される運用です。 鶴岡市の公式ページ
- 酒田市|ふれあい教室 浜田1-10-3。電話 0234-22-2182(平日 9時30分〜15時30分)。保護者どうしが話せる親の会「ふれあい教室にふれる会」も開かれています。 酒田市の公式ページ
- 新庄市|適応指導教室(シャイニングクラス) 沖の町10-37。電話 0233-23-7266(開設は月・水・金の午前中)。 新庄市の公式ページ
- 寒河江市|寒陵スクール 中央1-9-45。電話 0237-86-1700(月〜金 9時〜12時)。 寒河江市の公式ページ
- 上山市|上山市教育支援センター 阿弥陀寺字上原906-1。電話 023-672-1111。対象は小学1年〜中学3年。 上山市の公式ページ
読み疲れたら、ここまでで大丈夫です。お住まいの自治体が見つからないときは、この下の「全国どこからでも使える相談窓口」へ進んでください。
- 村山市|教育支援センター ひまわり 十日町6-42。電話 080-3554-9124(月〜金 8時30分〜17時)。 村山市の公式ページ
- 長井市|適応指導教室(ほっとなるスクール) 九野本1235-1。電話 0238-82-8024(開設は月・水・金 9時〜15時)。 長井市の公式ページ
- 天童市|アウタースクール 老野森2-6-2(勤労青少年ホーム2階)。電話 023-615-8225。レクリエーションや体験活動、希望教科の学習など、本人の状況に合わせて過ごせます。 天童市の公式ページ
- 東根市|ハートフルスクール 白水1-7-21。電話 080-3441-1409(平日 9時〜12時、13時〜16時)。 東根市の公式ページ
- 尾花沢市|スマイルホーム 若葉町1-8-25。電話 0237-22-2399(火〜金 8時30分〜15時30分)。 尾花沢市の公式ページ
- 南陽市|教育相談室「クオーレ」 島貫513。電話 0238-43-6919(平日 9時〜16時)。 南陽市の公式ページ
町村部にお住まいの方も心配いりません。山辺町・中山町・河北町・大江町・最上町・大蔵村・高畠町・川西町・小国町・白鷹町・飯豊町・庄内町・遊佐町にも教育支援センターや適応指導教室が設置されており、連絡先は県の公式一覧にまとまっています市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧の公式ページ。「うちの町にはないのでは」と思っていた方こそ、一度この一覧を開いてみてください。
全国どこからでも使える相談窓口
山形県内の窓口と並行して、全国共通の窓口も使えます。「地元の窓口には顔を知られていそうで話しにくい」というときは、むしろこちらが向いています。
- 24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(24時間365日・無料) 文部科学省。山形県では県教育センターが受けており、直通の 023-654-8383 もあります。 24時間子供SOSダイヤルの公式ページ
- チャイルドライン 0120-99-7777(毎日16時〜21時・無料) 18歳までの子ども専用。名前を言わなくても、途中で切ってもかまいません。 チャイルドラインの公式ページ
- こどもの人権110番 0120-007-110(平日8時30分〜17時15分・無料) 法務省。いじめや虐待など、こどもの人権に関わる相談。 こどもの人権110番の公式ページ
他の都道府県の窓口をお探しの方へ
全国47都道府県の不登校相談窓口の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県の不登校相談窓口一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
公的な窓口で解決しなかったときの選択肢
ここまで公的窓口を並べてきましたが、実際には「相談してみたけれど、うちの子には合わなかった」ということも起こります。担当者との相性もありますし、教育支援センターの雰囲気が合わない子もいます。それは窓口が悪いわけでも、お子さんが悪いわけでもありません。合わなかったら、行き止まりではなく、別の道に進めばいいだけです。
僕自身、約10年の不登校の中で居場所になったのは、公的機関ではなくフリースクールでした。誰も「なんで学校に行ってないの」と聞かない場所に出会えたことが、その後の人生を変えました。だからこそ、選択肢は多いほうがいいと思っています。
いちばん気軽な次の一歩は、無料のLINE相談です。 不登校の専門家として、僕が状況を伺って「いま何から始めるか」を一緒に考えます。窓口に電話をかける勇気が出ない段階でも、LINEなら送れるという方は多いです。
また、相談の先にある「居場所」や「学び」としては、対面型の明光フリースクールや、自宅から参加できるオンラインのクラスジャパン小中学園という選択肢もあります。山形県内のフリースクールと補助金については、市区町村別の一覧記事にまとめています
>>山形県のフリースクールと補助金一覧。市区町村別に紹介します【2026年最新】
今日できる一歩
この記事の一覧から、気になった窓口を1つだけ選んで、公式ページを開いてみてください。電話はまだしなくて大丈夫です。「ここなら話せそうか」を眺めるだけで、今日の一歩としては十分です。平日の日中に時間が取れない方は、夜8時半まで受けている県教育センターの教育相談ダイヤル(023-654-8181)を、候補としてメモしておくだけでもかまいません。
まとめ
山形県には、平日夜8時半まで・土日祝も夕方まで電話できる県教育センターの教育相談ダイヤル(023-654-8181)、LINEで文字だけで相談できる親子のための相談LINE、そして山形市の適応教室「風」から鶴岡市の「おあしす」、酒田市のふれあい教室まで、市町村ごとの教育支援センターがそろっています。町村部の窓口も県の公式一覧で探せます。緊急のときは0120-0-78310へ。それ以外は、学校内→自治体→民間の順で、合う場所を探していけば大丈夫です。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
よくある質問
山形県で不登校の相談は無料でできますか?
はい。この記事で紹介した県教育センターの教育相談ダイヤル、親子のための相談LINE、各市町村の教育支援センター(適応指導教室)などの公的窓口は、すべて無料で相談できます。教育支援センターは通所も原則無料です。
教育支援センターに通うと出席扱いになりますか?
在籍校の校長の判断により、指導要録上の出席扱いになる場合が多いです。たとえば鶴岡市の「おあしす」は、通所した日を在籍校の出席として毎月報告する運用を公式に案内しています。運用は自治体や学校によって異なるため、利用を始める前に在籍校へ「通所した場合の出席の扱い」を確認しておくと安心です。
親だけで相談してもいいですか?
もちろん大丈夫です。県教育センターの教育相談ダイヤルは保護者からの相談を受け付けていますし、ひきこもり相談の自立支援センター「巣立ち」も本人が動けない段階で家族だけで相談できます。子どもが「行きたくない」と言い始めた段階で、まず親だけで話を聞いてもらうご家庭はとても多いです。
