「子どもが学校に行けなくなったけれど、誰に相談すればいいのか分からない」。大分県にお住まいの方に、先に結論をお伝えします。大分県には、不登校について無料で相談できる公的な窓口が、県レベル・市町村レベルの両方にあります。県教育センターの教育相談部から、大分市の「フレンドリールーム」、別府市の「ふれあいルーム」まで、県内17市町村の教育支援センターを含めて、この記事で連絡先と公式ページを一覧にしました。全部を読む必要はありません。目次から、いま必要なところだけ開いてください。
自己紹介が遅れました。小幡和輝です。学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学びました。いまは不登校の専門家として本を書いたり、対面やオンラインのフリースクールを運営しながら、2000人以上の子どもたちに関わっています。大分県は、県が市町村ごとの教育支援センターの一覧を公式に公開している、窓口を探しやすい県です。その一次情報にもとづいて、順番に整理していきます。
最初にどこへ相談するか。緊急度で整理します
窓口の一覧に入る前に、ひとつだけ先にお伝えします。
いますぐ命に関わる危険があるとき(自分を傷つけてしまった、意識がないなど)は、まず119番か救急外来に連絡してください。 急を要さないけれど「死にたい」という気持ちがつらいときは、「#いのちSOS」0120-061-338(24時間365日・無料)や、こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556 が相談を受け付けています。いじめや学校のこと、家族のことで追い詰められているときは「24時間子供SOSダイヤル」0120-0-78310へ。 24時間365日、通話料無料でつながる文部科学省の窓口で、夜中でも、匿名でもかけられます。子ども本人からも保護者からもかけられます。大分県はメールでの相談(no-ijime@pref.oita.lg.jp)も受け付けています24時間子供SOSダイヤルの公式ページ。
緊急ではない場合の基本の順番は、次のとおりです。
- 学校内で相談する(担任、養護教諭、スクールカウンセラー)
- 自治体の教育相談を使う(この記事で一覧にする県・市町村の窓口)
- 民間の相談先を検討する(フリースクール、親の会、オンライン相談など)
学校に話しにくい事情がある場合は、1を飛ばして2から始めてかまいません。公的窓口の種類ごとの使い分けは、全国版の記事で詳しく解説しています
>>不登校の相談先はどこ?公的・民間の相談窓口一覧と使い分け
いじめが背景にあるときは、いじめに特化した相談先一覧も参考にしてください
>>いじめの相談先一覧。学校以外に話せる窓口と使い分け
大分県の県レベルの相談窓口
まず、大分県が運営する窓口です。電話番号と受付時間は、県教育委員会と県精神保健福祉センターの公式ページに明記されている情報にもとづいています。
大分県教育センター 教育相談部
- 運営: 大分県教育委員会
- 内容: 不登校・いじめなど、学校生活に関する保護者・子ども本人からの相談
- 電話: 097-503-8987(相談専用。平日9時〜17時)
- 相談方法: 電話・来所・メール(oita-edu-c.soudan@pref.oita.lg.jp)・家庭訪問
- 大分県教育センター 教育相談部の公式ページ
大分県の教育相談で知っておきたいのが、家庭まで来てくれる「アウトリーチ型」の教育相談アドバイザーが配置されていることですアウトリーチ型の公式ページ。「本人が外に出られないので、どこにも連れて行けない」という段階でも、まず電話で状況を伝えれば、訪問による相談や子ども本人への心理面の支援につながる可能性があります。県内の小・中・高校に通う子どもと保護者が対象です。
大分県学校問題相談窓口
- 運営: 大分県教育委員会
- 内容: 公立学校とのやりとりで困ったときの相談(対応への不満、話し合いがこじれた場合など)
- 電話: 097-506-5598(平日10時〜12時、13時〜15時30分)
- 大分県学校問題相談窓口の公式ページ
「学校の対応に納得がいかないけれど、学校には直接言いにくい」というときの窓口です。不登校の相談そのものは教育相談部が本筋ですが、学校との関係で行き詰まったときはこちらも使えます。
こころとからだの相談支援センター(ひきこもり相談専門電話)
- 運営: 大分県(大分県精神保健福祉センター)
- 内容: ひきこもりに関する本人・家族からの相談
- 電話: 097-541-6290(平日8時30分〜12時、13時〜17時)
- 相談方法: 電話・来所(予約制・無料)
- こころとからだの相談支援センター(ひきこもり相談専門電話)の公式ページ
不登校が長引いて、外出そのものがむずかしくなってきた場合の専門窓口です。「不登校とひきこもりの境目が分からない」という段階でも、まず電話で大丈夫です。
こころの電話
- 運営: 大分県(大分県精神保健福祉センター)
- 内容: こころの悩み全般。傾聴を中心とした相談
- 電話: 097-542-0878(平日9時〜12時、13時〜16時)
- こころの電話の公式ページ
眠れない、食べられない、気分の落ち込みが激しいなど、お子さんや保護者ご自身の心身の不調が強いときはこちらが向いています。「誰かに話を聞いてほしい」だけでもかけられる窓口です。
市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧
次に、市町村ごとの窓口です。教育支援センター(適応指導教室)は、学校に行きづらい小中学生が学校の代わりに通える公的な居場所で、教育相談も受け付けています。大分県は、県と17市町村の教育支援センターの名称・連絡先を県教育センターの公式ページで一覧公開しており市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧の公式ページ、この記事の一覧もそれを一次情報にしています。
利用にあたって知っておきたい実務が2つあります。
- 申し込みは在籍校を通じて行うのが基本です。 まず担任か教頭に「教育支援センターの利用を考えている」と伝えてください。学校に話しにくい場合は、市町村の教育委員会や各センターに直接問い合わせても大丈夫です
- 通所は在籍校の出席扱いになる場合が多いです。 大分県内でも、宇佐市の「せせらぎ教室」や豊後大野市の「かじか」のように、通室した日は在籍校の出席扱いになると公式ページに明記している自治体があります。校長の判断によるため、利用前に在籍校へ確認してください。出席扱いを断られたときの対処はこちらの記事にまとめています
>>出席扱いを学校に断られたときはどうする?校長判断を動かす3つの材料
電話番号は県公式一覧に掲載されているものですが、変わることがあるため、かける前に各リンク先で最新情報を確認してください。
- 大分市|フレンドリールーム 097-533-7744(大分市教育センター1階・碩田町)。学校に行きたくても行けない市内の小中学生が対象で、個別支援から小集団・集団支援へと段階的に進みます。外出がむずかしい子には、不登校への理解がある大学生「メンタルフレンド」の家庭訪問もあります。教育相談の入口は教育相談・特別支援教育推進室「エデュ・サポートおおいた」です。 大分市の公式ページ
- 別府市|教育支援室「ふれあいルーム」 0977-23-0867(別府市教育相談センター・野口元町)。学習やスポーツ、仲間との活動を通して人とのつながりを回復していく施設で、アバターで参加できる「メタバースふれあいルーム」もあります。 別府市の公式ページ
- 中津市|教育支援センター「ふれあい学級」 0979-25-2461(金谷本町)。不登校・不登校傾向の子どもへの支援を中心に、本人・保護者・学校への相談と適応支援を行う専門機関です。 中津市の公式ページ
- 日田市|やまびこ学級 0973-22-1019(日田市教育センター・市役所別館2階)。居場所を保障しながら学習支援や体験活動を行い、家庭学習支援や登校支援などの訪問支援もあります。 日田市の公式ページ
- 佐伯市|教育支援センター「グリーンプラザ」 0972-22-5131(池田)。佐伯市立小中学校の不登校の子どもが対象で、利用前に在籍校か教育委員会への相談から始めます。 佐伯市の公式ページ
- 臼杵市|教育支援センター「きずな」 0972-62-8341(ふるさとハローワーク2階。月〜金9時〜16時)。不登校やいじめについて電話・面談で相談できます。 臼杵市の公式ページ
- 津久見市|教育支援センター「ネロリ」 0972-82-9526(大友町)。連絡先は県公式一覧に掲載されています。 津久見市の公式ページ
- 竹田市|教育支援センター「サフラン」 0974-70-5620(植木)。電話・来室・訪問での教育相談と、社会的自立に向けた支援教室を行っています。 竹田市の公式ページ
- 豊後大野市|教育支援センター「かじか」 0974-22-0586(三重町内田。月〜金9時〜15時開室)。通室した日は学校への出席と同じ扱いになることが公式ページに明記されています。来所がむずかしい場合の訪問型相談・支援(アウトリーチ)もあります。 豊後大野市の公式ページ
- 由布市|教育支援センター「コスモス」 097-582-1179(挾間町)。スクールソーシャルワーカーの家庭訪問など、市の不登校支援体制の中核です。連絡先は県公式一覧から確認できます。 由布市の公式ページ
読み疲れたら、ここまでで大丈夫です。 お住まいの市町村がまだ出てきていない方だけ、この先を見てください。近くに窓口が見つからないときは、後半の「全国どこからでも使える相談窓口」へ進んでください。
- 杵築市|学校教育支援センター「ひまわり」 0978-63-5220(杵築126-1)。教科の学習、体験活動、カウンセリングなどを行っています。 杵築市の公式ページ
- 宇佐市|教育支援センター「せせらぎ教室」 0978-37-1605(南宇佐)。通室した日は在籍校の「出席した日」として扱われることが公式に明記されています。カウンセラーによる保護者のグループカウンセリングや、不登校を考える親の会「空の会」も毎月開かれています。 宇佐市の公式ページ
- 豊後高田市|教育支援センター「ビリーブ」 0978-22-2710(美和)。連絡先は県公式一覧に掲載されています。 豊後高田市の公式ページ
- 国東市|教育支援センター「フレンドリーひろば」 0978-72-0344(国東町横手)。県公式一覧のほか、文部科学省の相談窓口一覧でも確認できます。 国東市の公式ページ
- 日出町|フレンドリー広場 0977-73-3171(日出町3891-2)。町内唯一の教育支援センターです。 日出町の公式ページ
- 九重町|教育支援センター「ほっとスペース」 0973-78-8805(町田)。県公式一覧のほか、文部科学省の相談窓口一覧でも確認できます。 九重町の公式ページ
- 玖珠町|わかくさの広場 0973-72-4141(森)。連絡先は県公式一覧から確認できます。 玖珠町の公式ページ
姫島村には単独の教育支援センターがありませんが、村教育委員会が相談を受け付けています。県内どこにお住まいでも、まず在籍校か市町村の教育委員会に「教育支援センターか、それに代わる相談先はありますか」と聞いてみてください。
また、大分県自身も教育支援センター「ポランの広場」(097-569-0829・県教育センター内)を運営していて、オンラインの仮想空間上の居場所づくりにも取り組んでいます。ほかに、不登校の子どもを対象にした週1回の補充学習教室「スタディサポートクラブ」が中津・別府・大分・佐伯・豊後大野・日田の県内6か所で開かれていますスタディサポートクラブの公式ページ。市町村の窓口が合わなかったときの、県レベルのもうひとつの選択肢として覚えておいてください。
全国どこからでも使える相談窓口
大分県内の窓口と並行して、全国共通の窓口も使えます。「地元の窓口には顔を知られていそうで話しにくい」というときは、むしろこちらが向いています。
- 24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(24時間365日・無料) 文部科学省。 24時間子供SOSダイヤルの公式ページ
- チャイルドライン 0120-99-7777(毎日16時〜21時・無料) 18歳までの子ども専用。名前を言わなくても、途中で切ってもかまいません。 チャイルドラインの公式ページ
- こどもの人権110番 0120-007-110(平日8時30分〜17時15分・無料) 法務省。いじめや虐待など、こどもの人権に関わる相談。 こどもの人権110番の公式ページ
他の都道府県の窓口をお探しの方へ
全国47都道府県の不登校相談窓口の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県の不登校相談窓口一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
公的な窓口で解決しなかったときの選択肢
ここまで公的窓口を並べてきましたが、実際には「相談してみたけれど、うちの子には合わなかった」ということも起こります。担当者との相性もありますし、教育支援センターの雰囲気が合わない子もいます。それは窓口が悪いわけでも、お子さんが悪いわけでもありません。合わなかったら、行き止まりではなく、別の道に進めばいいだけです。
僕自身、およそ10年の不登校の中で居場所になったのは、公的機関ではなくフリースクールでした。誰も「なんで学校に行ってないの」と聞かない場所に出会えたことが、その後の人生を変えました。だからこそ、選択肢は多いほうがいいと思っています。
いちばん気軽な次の一歩は、無料のLINE相談です。 不登校の専門家として、僕が状況を伺って「いま何から始めるか」を一緒に考えます。窓口に電話をかける勇気が出ない段階でも、LINEなら送れるという方は多いです。
また、相談の先にある「居場所」や「学び」としては、対面型の明光フリースクールや、自宅から参加できるオンラインのクラスジャパン小中学園という選択肢もあります。大分県内のフリースクールと補助金については、市町村別の一覧記事にまとめています
>>大分県のフリースクールと補助金一覧。市町村別に紹介します【2026年最新】
今日できる一歩
この記事の一覧から、気になった窓口を1つだけ選んで、公式ページを開いてみてください。電話はまだしなくて大丈夫です。「ここなら話せそうか」を眺めるだけで、今日の一歩としては十分です。もし在籍校に伝えられそうなら、連絡帳やメールに「教育支援センターについて教えてください」と一文書くところから始めてみてください。
まとめ
大分県には、家庭訪問までしてくれる県教育センターの教育相談部(097-503-8987)、ひきこもりに特化した専門電話(097-541-6290)、そして大分市のフレンドリールームから玖珠町のわかくさの広場まで17市町村の教育支援センターと、無料で頼れる公的窓口がそろっています。県が一覧を公式に公開しているので、「自分の市町村の窓口がどこか分からない」で止まる必要はありません。緊急のときは0120-0-78310へ。それ以外は、学校内→自治体→民間の順で、合う場所を探していけば大丈夫です。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
よくある質問
大分県で不登校の相談は無料でできますか?
はい。この記事で紹介した県教育センター教育相談部、こころとからだの相談支援センター、各市町村の教育支援センターなどの公的窓口は、すべて無料で相談できます。教育支援センターは通所も原則無料です(活動によっては実費がかかる場合があります)。
教育支援センターに通うと出席扱いになりますか?
在籍校の校長の判断により、指導要録上の出席扱いになる場合が多いです。大分県内でも、宇佐市のせせらぎ教室や豊後大野市のかじかのように「通室した日は在籍校の出席扱いになる」と公式ページに明記している自治体があります。運用は自治体や学校によって異なるため、利用を始める前に在籍校へ「通所した場合の出席の扱い」を確認しておくと安心です。
子どもが外に出られないのですが、相談できますか?
できます。大分県教育センター教育相談部(097-503-8987)にはアウトリーチ型の教育相談アドバイザーが配置されていて、電話で相談したうえで必要と判断されれば家庭訪問による支援を受けられます。大分市のメンタルフレンド派遣や豊後大野市かじかの訪問型支援のように、市町村レベルの訪問支援もあります。まずは保護者だけの電話相談から始めて大丈夫です。
