「明光義塾高等学院」という名前を見かけて、高校なのか、塾なのか、それとも別の何かなのか、よくわからないまま検索した方が多いと思います。パンフレットを取り寄せる前に、まず全体像を知りたいですよね。
先に答えを書きます。明光義塾高等学院は、個別指導の明光義塾がつくった、通信制高校の連携施設です。通い方は週5日、週3日、専門コース、そして全国の明光義塾教室で学ぶ連携コースから選べ、高校卒業資格を取得することもできます。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。
現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。明光義塾高等学院では学院長を務めています。
紹介サイトの一覧表では伝わりにくい位置づけや、合う子と合わない子まで、運営している本人の言葉で説明します。
明光義塾高等学院とは。高校ではなく通信制高校の連携施設
いちばん誤解されやすいところから説明します。明光義塾高等学院は、長野県に本校がある通信制高校「さくら国際高等学校」の連携施設です。生徒はさくら国際高等学校に在籍し、卒業するときに受け取るのは同校の高校卒業資格です。全日制や定時制の卒業資格と違いはありません。
通信制高校の卒業には、レポート(添削指導)、スクーリング(面接指導)、単位認定試験の3つと、特別活動への参加が必要です。
このうちスクーリングと試験は対面で行うことが法令で決まっています。通信制高校と連携する施設は、令和3年の制度改正で2種類に整理されました。
スクーリングや試験を実施できる「面接指導等実施施設」と、日常の学習支援だけを行う「学習等支援施設」です。[1]
明光義塾高等学院の高田馬場キャンパス(東京都新宿区、高田馬場駅から徒歩2分)は、前者の面接指導等実施施設にあたります。スクーリングも単位認定試験も、長野の本校まで行かずに高田馬場で受けられます。
連携施設の種類と費用の考え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>通信制高校とサポート校の違い。学費は二重にかかる?後悔しないための選び方
コースと学べること
コースは大きく3つのまとまりで考えるとわかりやすくなります。
週5バランスコースと週3ステップコース
高田馬場キャンパスに通う基本のコースです。週5バランスコースは、学習習慣と生活のリズムをつくりながら、基礎の戻り学習から標準レベルまで引き上げて大学受験に対応します。週3ステップコースは、高校卒業に必要な単位の修得を軸に、基礎的な戻り学習を中心に進め、大学・専門学校・就職と幅広い進路を見ます。
どちらも卒業までは3年間。1学年は約20名の1クラスで、入学後のコース変更もできます。最初から週5日通える必要はありません。服装は自由で、制服は買うのも着るのも本人が決めます。
3つの専門コース
好きなことを軸に高校生活を組み立てたい子のために、専門コースを3つ置いています。
- アントレプレナーコース 高校在学中に起業した当事者である僕自身が、起業の考え方と稼ぐ力を直接教える
- eスポーツコース ゲーミングPCを備え、eスポーツスクール「ゲムトレ」のプロのトレーナーが指導する。校内のポケモンカード大会のように、大会を運営する側に回る企画運営も授業に入る
- 美術コース 多摩美術大学大学院を修了した現役アーティストのみどり先生と、指導歴29年のえぐち先生の2人が、デッサンの基礎から美術系の進学対策まで見る
3つとも経験や実力は問いません。それぞれの考え方はこちらの記事に書いています。
>>通信制高校で起業はできる?在学中に始めやすい理由と学校の選び方
>>eスポーツができる通信制高校の選び方。設備ではなく「誰が教えるか」で決める4つのポイント
全国の明光義塾教室で学ぶ連携コースとオンラインコース
東京に通えない方に向けたコースです。明光義塾との連携コースでは、普段の学びを近くの明光義塾の教室で進めます。公式の案内では、スクーリングは年に1回、東京の高田馬場で行います。さくら国際高等学校の本校へ通う必要はありません。通う頻度は一人ひとりの生活と目標に合わせて決められます。
ただし、明光義塾のすべての教室が対象ではなく、一部に対象外のエリアがあります。お住まいの地域が対象かどうかは、近くの教室ではなく明光義塾高等学院に直接問い合わせるのが確実です。
合う子と、正直に言うと合わないかもしれない子
紹介サイトには書かれないことを、学院長の立場で書いておきます。
合うのは、次のような子です。
- 中学の内容に空白がある子 不登校の期間があって、高校のレポート以前のところで止まりそうな子。個別指導で、わからなくなった単元まで戻れる
- 家で一人だと続かない子 通信制は自学自習が基本。決まった曜日に行く場所と、進み具合を見ている大人がいるほうが続きやすい
- 高校卒業の先に大学受験を考えている子 戻り学習から受験対策までを同じ場所で見られる
反対に、できるだけ登校せずに、費用を抑えて卒業資格だけを取りたいという方には、公立の通信制高校のほうが合っています。アントレプレナーコースも、手取り足取りのサポートを期待する人には向きません。実際に手を動かして稼ぐ覚悟がある人を求めています。
僕が初めてフリースクールに行った日、着いてみたら誰も「なんで学校行ってないの」と聞きませんでした。それが衝撃で、ゲームが好きな子とすぐ仲良くなりました。前の日はドキドキしていたのに、です。学院でも、個別相談で過去の欠席の理由を問い詰めることはしません。聞くのは、これからどう過ごしたいかです。
明光グループには小中学生向けの場所もあります。年齢と状態による使い分けはこちらの記事でまとめています。
>>明光義塾に不登校の子は通える?塾・フリースクール・高等学院の使い分け
入学までの流れ。学力試験はありません
入学までは6つの段階です。
- 資料請求 電話かWebサイトから申し込む
- 個別相談・説明会 随時受付の事前申込制。保護者だけの参加でもよい
- 出願 Web出願
- 入試選考 面接のみ。学力試験はなく、オンラインでも受けられる
- 入学手続き 学納金を納入する
- 入学 年度の途中からでも入れる
いまの高校からの転入や、中退後の編入は個別に対応しています。前の高校の在籍期間と修得した単位は引き継げます。転入の場合、同級生から遅れずに卒業できる可能性が高いので、「留年しそう」と言われた段階での相談は早いほど選択肢が残ります。
学費は公式サイトに一律の金額が載っていません。コースと通学日数、転入の場合は残りの単位数で変わるためです。
通信制高校の授業料には就学支援金が使えますが、連携施設の費用は支援の対象外です。資料請求のときに「授業料」と「それ以外」を分けた見積もりを頼んでください。
電話での問い合わせは0120-963-168(平日10時〜17時)で受け付けています。
明光義塾高等学院という選択肢
ここまで読んで「うちの子の場合はどのコースだろう」と思った方へ。コースは入学後に変えられるので、最初に決めるのは「どこで、週に何日なら通えそうか」だけで十分です。
全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。『まず中2の数学からやり直したい』という相談も当たり前のこととしてサポートしています。
高校生活は、卒業資格を取るだけの3年間ではありません。学習面のほかに、カウンセリングによるメンタル面のフォロー、進路とキャリアの相談、保護者との定期面談があります。
僕は学院を、勉強をやり直す場所であると同時に、「次は何をやってみようか」を大人と一緒に考えられる場所にしたいと思っています。中学からの進学だけでなく、いまの高校からの転入・編入も受け入れています。
>>【明光義塾高等学院】明光義塾との連携コースの資料請求はこちら
今日できる一歩
お子さんに「学院に入るかどうか」を聞く必要はまだありません。今日は、この記事のコースの名前を紙に書いて、「通うなら週に何日くらいがよさそう?」とだけ聞いてみてください。週5か週3か、近くの教室か。その答えが1つあるだけで、資料請求や個別相談で聞くことが具体的になります。
まとめ
明光義塾高等学院は、通信制高校の連携施設です。学院自体は高校ではなく、連携する通信制高校の卒業資格を、個別指導の伴走つきで目指します。
高田馬場キャンパスに通う週5バランスコースと週3ステップコース、アントレプレナー・eスポーツ・美術の3つの専門コース、全国の明光義塾教室で学ぶ連携コースとオンラインコースがあります。入試は面接のみで学力試験はなく、年度途中の入学や転入・編入にも対応しています。
「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。
よくある質問
明光義塾高等学院は高校なのでしょうか?
高校ではありません。通信制高校である、さくら国際高等学校の連携施設です。生徒は同校に在籍し、卒業時には同校の高校卒業資格を取得します。資格は全日制や定時制の高校と同じです。高田馬場キャンパスは面接指導等実施施設にあたり、スクーリングと単位認定試験をキャンパス内で受けられます。
不登校で勉強が遅れていても入学できますか?
入学できます。入試は面接のみで学力試験はありません。入学後は明光義塾の個別指導をベースに、中学の内容まで戻って学び直せます。最初から週5日通う必要はなく、通学の頻度は本人の状態に合わせて決められます。入学後のコース変更も可能です。
東京以外に住んでいても通えますか?
全国の明光義塾教室で普段の学びを進める連携コースと、オンラインコースがあります。連携コースのスクーリングは年に1回、東京の高田馬場で行います。ただし一部に対象外のエリアがあるため、お住まいの地域が対象かどうかは明光義塾高等学院に直接お問い合わせください。
出典
