「子どもが学校に行けなくなった。福島県のどこに相談すればいいんだろう」。そんな方に、先に結論をお伝えします。福島県には、不登校について無料で相談できる公的な窓口が、県レベル・市町村レベルの両方にそろっています。県独自の24時間電話「ふくしま24時間子どもSOS」や、自宅からオンラインで参加できる県の支援センター「roomF」、そして福島市・郡山市・いわき市をはじめ各市の教育支援センターまで、この記事で連絡先と公式ページを一覧にしました。全部を読む必要はありません。目次から、いま必要なところだけ開いてください。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。福島県は、県の教育委員会が市町村の教育支援センター46か所をまとめたパンフレットを毎年出しているくらい、相談先の情報を丁寧に公開している県です。ただ、情報が多いぶん「結局どこに電話すればいいの」と迷いやすいので、この記事で順番に整理していきます。
最初にどこへ相談するか。緊急度で整理します
窓口の一覧に入る前に、ひとつだけ先にお伝えします。
お子さんの安全に関わる状況のとき(自分を傷つけそう、いじめで追い詰められているなど)は、迷わず「24時間子供SOSダイヤル」0120-0-78310 に電話してください。 文部科学省の全国共通番号で、福島県では県教育委員会の「ふくしま24時間子どもSOS」0120-916-024 も同じように24時間365日、通話料無料でつながります。夜中でも、匿名でもかけられます。子ども本人からも保護者からもかけられます。
緊急ではない場合の基本の順番は、次のとおりです。
- 学校内で相談する(担任、養護教諭、スクールカウンセラー)
- 自治体の教育相談を使う(この記事で一覧にする県・市町村の窓口)
- 民間の相談先を検討する(フリースクール、親の会、オンライン相談など)
学校に話しにくい事情がある場合は、1を飛ばして2から始めてかまいません。公的窓口の種類ごとの使い分けは、全国版の記事で詳しく解説しています
>>不登校の相談先はどこ?公的・民間の相談窓口一覧と使い分け
いじめが背景にあるときは、いじめに特化した相談先一覧も参考にしてください
>>いじめの相談先一覧。学校以外に話せる窓口と使い分け
福島県の県レベルの相談窓口
まず、福島県が運営する窓口です。
ふくしま24時間子どもSOS
- 運営: 福島県教育委員会
- 内容: いじめ、不登校など、子どもに関する悩み全般
- 電話: 0120-916-024(24時間・通話料無料)
- ふくしま24時間子どもSOSの公式ページ
県独自の24時間フリーダイヤルです。「平日の日中は仕事で電話できない」という保護者の方や、夜になると不安が強くなる子ども本人の、最初の一本に向いています。
福島県教育センターの教育相談(来所相談)
- 運営: 福島県教育センター(福島市瀬上町字五月田16)
- 対象: 県内の幼児から高校生までの本人・保護者・教員
- 内容: 不登校、いじめ、集団生活、学業、進路、性格、子育てなどの心配事
- 予約電話: 024-572-4186(平日9時〜17時受付。来所は要予約)
- 福島県教育センターの教育相談(来所相談)の公式ページ
経験豊富な相談スタッフとじっくり面談したいときの窓口です。無料・秘密厳守で、保護者だけの相談もできます。電話で気軽に話したい場合は、同じ教育センターが受けている「ダイヤルSOS」0120-453-141(月〜金 10時〜17時・無料)もありますダイヤルSOSの公式ページ。
不登校児童生徒支援センター「roomF」(オンライン)
- 運営: 福島県教育委員会
- 内容: インターネット上の仮想教室での学習支援・交流支援。児童生徒同士の交流会も
- 利用相談: 024-554-1830(平日9時〜16時)
- 一次情報: 県のパンフレット「子どもに関する相談窓口」[1]
福島県ならではの仕組みで、県が設置するオンラインの教育支援センターです。自宅から出るのがまだ難しい段階でも、家にいながら学びや人とのつながりを再開できます。「近くに通える場所がない」という地域の方にも心強い選択肢です。公立小中学校の出席扱いなど制度の相談は、県教育庁義務教育課 024-521-7774 でも受けています。
福島県ひきこもり相談支援センター
- 運営: 福島県(郡山市神明町16-8)
- 対象: 不登校からひきこもりまで、全年齢の本人とご家族
- 予約電話: 024-955-6203(火〜土 9時30分〜17時30分)
- 相談方法: 対面・オンライン(Zoom)・電話・メール(予約制)
- 福島県ひきこもり相談支援センターの公式ページ
不登校が長引いて、家から出ること自体がむずかしくなってきた場合の専門窓口です。「不登校〜ひきこもり」を一続きの相談として全年齢で受けてくれるのが特徴で、本人が動けなくても家族だけで相談を始められます。
福島県精神保健福祉センター(こころの健康相談)
- 運営: 福島県(福島市御山町8-30)
- 内容: こころの健康に関する相談全般。思春期専門相談(予約制・精神科医対応)もあり
- こころの健康相談ダイヤル: 0570-064-556(平日9時〜17時、18時30分〜22時30分。22時受付終了)
- 来所相談の予約: 024-535-3556(平日8時30分〜17時15分)
- 福島県精神保健福祉センター(こころの健康相談)の公式ページ
眠れない、食べられない、気分の落ち込みが激しいなど、心身の不調が強いときはこちらが向いています。夜10時台まで電話がつながる日があるのは、県内の公的窓口では貴重です。
市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧
次に、市町村ごとの窓口です。教育支援センター(適応指導教室)は、学校に行きづらい小中学生が学校の代わりに通える公的な居場所で、教育相談も受け付けています。福島県は、県教育委員会がパンフレット「子どもに関する相談窓口」(令和8年3月発行)で県内46か所の教育支援センターを一覧公開しており、この記事もそれを一次情報にしています。
ここでは県内13市の窓口をすべて紹介します。利用にあたって知っておきたい実務が2つあります。
- 申し込みは在籍校を通じて行うのが基本です。 まず担任か教頭に「教育支援センターの利用を考えている」と伝えてください。学校に話しにくい場合は、各センターや市の教育委員会に直接問い合わせても大丈夫です
- 通所は在籍校の出席扱いになる場合が多いです。 校長の判断によるため、利用前に在籍校へ確認してください。出席扱いを断られたときの対処はこちらの記事にまとめています
>>出席扱いを学校に断られたときはどうする?校長判断を動かす3つの材料
名称や電話番号、開設時間は変わることがあるため、必ず各リンク先で最新情報を確認してください。
- 福島市|まなびの支援連携室「ふれあい教室」 総合教育センター内(天神町11-31)。問い合わせは教育委員会教育支援係 024-536-7700。教育相談と、教科学習・体験活動を通じた支援があります。入級には在籍校と保護者の同意が必要です。 福島市の公式ページ
- 郡山市|教育支援センター「ふれあい学級」 ニコニコこども館5階(桑野一丁目2-3)。電話 024-933-8081。教育相談に加えて自然体験・社会体験・芸術体験などの活動が豊富で、通級児童の保護者どうしが集まる「保護者の会」も年4回開かれています。 郡山市の公式ページ
- いわき市|教育支援センター「チャレンジホーム」 平・中央台・大浦・内郷・小名浜・泉・磐崎・植田の市内8か所にあり、自宅から近い教室を選べます。見学・入級は在籍校を通じて。通所した日数は在籍校の出席扱いになります。問い合わせは教育支援室 0246-22-3716。 いわき市の公式ページ
- 会津若松市|教育支援センター「ひまわり」 城東町15-62。電話 0242-26-3413。一箕町にサテライト「ふれあいルーム」もあります。入級前の相談は、市の教育相談専用電話 0242-32-4441(平日8時30分〜17時15分)へ。 会津若松市の公式ページ
- 白河市|さわやか教室 国体記念体育館内(北中川原314)。電話 0248-23-5370。白河市には教育電話相談「ハートコール」0800-800-1893(平日8時30分〜17時15分・通話料無料)もあり、学校生活の相談を広く受けています。 白河市の公式ページ
- 須賀川市|教育支援センター(適応指導 すこやか教室) 大町172。電話 0248-72-7185(8時30分〜17時)。専門職員による電話相談・来所相談があり、お子さんの特性についての心配ごとも一緒に相談できます。 須賀川市の公式ページ
- 喜多方市|喜多方フリースクール 押切2-1。電話 0242-24-4611。名前は「フリースクール」ですが、市が設置する公的な教育支援センターです。
読み疲れたら、ここまでで大丈夫です。お住まいの自治体が見つからないときは、この下の「全国どこからでも使える相談窓口」へ進んでください。
- 相馬市|適応指導教室「ふれあい広場」 教育研究実践センター内(西山字表西山92-1)。電話 0244-36-2119。開設は月〜金の9時〜12時。通級は在籍校の出席扱いになります。 相馬市の公式ページ
- 南相馬市|やすらぎ広場・さくら教室・紅梅教室 学校教育支援センター「やすらぎ広場」(原町区仲町一丁目177)を中心に、鹿島区の「さくら教室」、小高区の「紅梅教室」があります。相談・問い合わせは 0244-24-1500(平日8時30分〜16時)。 南相馬市の公式ページ
- 二本松市|ふれあいスクール 若宮2-69。電話 0243-24-8400。個別の学習指導と、週1回の体験活動(自然体験・創作活動など)を組み合わせた支援をしています。
- 田村市|まごころ教室 船引の本教室のほか、滝根・大越・常葉・船引南の分室があり、市内5か所で受け入れています。問い合わせは 090-5561-8429。
- 伊達市|教育支援センター「あおば教室」 梁川教室(梁川町青葉町1、024-572-4848)のほか、保原駅2階と霊山中央交流館2階にサテライト教室(090-2795-0861)があります。
- 本宮市|すまいる・るーむ 本宮立石39-2。問い合わせは 090-1935-3651。
町村部にお住まいの方も心配いりません。川俣町・桑折町(AYUMI)・国見町(ステップ)・鏡石町(若草教室)・三春町(あこがれ教室)・西郷村(すこやか教室)・矢吹町(大池教室)など、県のパンフレットに46か所すべての連絡先が載っています。「〇〇町 教育支援センター」で検索するか、お住まいの教育委員会に「教育支援センターか、それに代わる相談先はありますか」と聞いてみてください。
全国どこからでも使える相談窓口
福島県内の窓口と並行して、全国共通の窓口も使えます。「地元の窓口には顔を知られていそうで話しにくい」というときは、むしろこちらが向いています。
- 24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(24時間365日・無料) 文部科学省。福島県では前述の「ふくしま24時間子どもSOS」につながります。 24時間子供SOSダイヤルの公式ページ
- チャイルドライン 0120-99-7777(毎日16時〜21時・無料) 18歳までの子ども専用。名前を言わなくても、途中で切ってもかまいません。 チャイルドラインの公式ページ
- こどもの人権110番 0120-007-110(平日8時30分〜17時15分・無料) 法務省。いじめや虐待など、こどもの人権に関わる相談。 こどもの人権110番の公式ページ
他の都道府県の窓口をお探しの方へ
全国47都道府県の不登校相談窓口の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県の不登校相談窓口一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
公的な窓口で解決しなかったときの選択肢
ここまで公的窓口を並べてきましたが、実際には「相談してみたけれど、うちの子には合わなかった」ということも起こります。担当者との相性もありますし、教育支援センターの雰囲気が合わない子もいます。それは窓口が悪いわけでも、お子さんが悪いわけでもありません。合わなかったら、行き止まりではなく、別の道に進めばいいだけです。
僕自身、約10年の不登校の中で居場所になったのは、公的機関ではなくフリースクールでした。誰も「なんで学校に行ってないの」と聞かない場所に出会えたことが、その後の人生を変えました。だからこそ、選択肢は多いほうがいいと思っています。
いちばん気軽な次の一歩は、無料のLINE相談です。 不登校の専門家として、僕が状況を伺って「いま何から始めるか」を一緒に考えます。窓口に電話をかける勇気が出ない段階でも、LINEなら送れるという方は多いです。
また、相談の先にある「居場所」や「学び」としては、対面型の明光フリースクールや、自宅から参加できるオンラインのクラスジャパン小中学園という選択肢もあります。福島県内のフリースクールと補助金については、市区町村別の一覧記事にまとめています
>>福島県のフリースクールと補助金一覧。市区町村別に紹介します【2026年最新】
今日できる一歩
この記事の一覧から、気になった窓口を1つだけ選んで、公式ページを開いてみてください。電話はまだしなくて大丈夫です。「ここなら話せそうか」を眺めるだけで、今日の一歩としては十分です。もし在籍校に伝えられそうなら、連絡帳やメールに「教育支援センターについて教えてください」と一文書くところから始めてみてください。
まとめ
福島県には、24時間つながる「ふくしま24時間子どもSOS」(0120-916-024)、県教育センターの教育相談、オンラインで参加できる「roomF」、そして13市それぞれの教育支援センターまで、無料で頼れる公的窓口がそろっています。町村部も含めれば、県のパンフレットに載る教育支援センターは46か所。緊急のときは 0120-0-78310 へ。それ以外は、学校内→自治体→民間の順で、お子さんに合う場所を探していけば大丈夫です。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
よくある質問
福島県で不登校の相談は無料でできますか?
はい。この記事で紹介した「ふくしま24時間子どもSOS」、県教育センターの教育相談、各市町村の教育支援センターなどの公的窓口は、すべて無料で相談できます。教育支援センターは通所も原則無料です。ひきこもり相談支援センターや精神保健福祉センターの相談も無料です。
教育支援センターに通うと出席扱いになりますか?
在籍校の校長の判断により、指導要録上の出席扱いになる場合が多いです。いわき市のチャレンジホームや相馬市のふれあい広場のように、公式ページで出席扱いになることを明記している自治体もあります。運用は自治体や学校によって異なるため、利用を始める前に在籍校へ「通所した場合の出席の扱い」を確認しておくと安心です。
親だけで相談してもいいですか?
もちろん大丈夫です。県教育センターの教育相談も、各市の教育支援センターも、保護者だけの相談を受け付けています。福島県ひきこもり相談支援センターは本人が動けない段階でも家族だけで相談を始められます。子どもが「行きたくない」と言っている段階で、まず親だけで話を聞きに行くご家庭はとても多いです。
出典
