「学校に行けない日が続いているのに、どこに電話すればいいのか分からない」。徳島県にお住まいの方に、先に結論をお伝えします。徳島県には、不登校について無料で相談できる公的な窓口が、県レベル・市町村レベルの両方にあります。
県立総合教育センターの教育相談(088-672-5200)から、徳島市のすだち学級をはじめ県内17市町村をカバーする教育支援センター(適応指導教室)まで、この記事で連絡先と公式ページを一覧にしました。全部を読む必要はありません。いま必要なところだけ、目次から開いてください。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、現在は不登校の専門家として本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしてきました。
徳島県は、県が市町村の教育支援センターの一覧を教室ごとの資料付きで公開している、情報の入口が整った地域です。ただ、教室の名前が「すだち学級」「うずしお教室」と自治体ごとに違うので、自分の町はどこに聞けばいいのかが分かりにくいのも事実です。この記事では、そこまでの道のりを一緒に整理していきます。
最初にどこへ相談するか。緊急度で整理します
一覧に入る前に、ひとつだけ先にお伝えします。
お子さんの安全に関わる状況のとき(自分を傷つけそう、いじめで追い詰められているなど)は、迷わず「24時間子供SOSダイヤル」0120-0-78310 に電話してください。
24時間365日、通話料無料でつながる文部科学省の窓口です[1]。夜中でも、匿名でも、子ども本人からも保護者からもかけられます。
緊急ではない場合の基本の順番は、次のとおりです。
- 学校内で相談する(担任、養護教諭、スクールカウンセラー)
- 自治体の教育相談を使う(この記事で一覧にする県・市町村の窓口)
- 民間の相談先を検討する(フリースクール、親の会、オンライン相談など)
学校に話しにくい事情があるなら、1を飛ばして2から始めて大丈夫です。公的窓口の種類ごとの使い分けは、全国版の記事で詳しく解説しています
>>不登校の相談先はどこ?公的・民間の相談窓口一覧と使い分け
いじめが背景にあるときは、いじめに特化した相談先一覧も参考にしてください
>>いじめの相談先一覧。学校以外に話せる窓口と使い分け
徳島県の県レベルの相談窓口
まず、徳島県が運営する窓口です。
徳島県立総合教育センター 特別支援・相談課(教育相談)
- 運営: 徳島県立総合教育センター(板野郡板野町犬伏字東谷1-7)
- 内容: 不登校、学校や家庭での問題、発達障がいを含む障がいのある子どもについての相談
- 対象: 18歳までの幼児児童生徒、保護者、教職員
- 電話: 088-672-5200(月〜金曜日 9時〜17時。土日祝・年末年始を除く)
- 相談方法: 電話・来所・メール・出張相談
- 徳島県立総合教育センター 特別支援・相談課(教育相談)の公式ページ
徳島県の教育相談の中心となる窓口です。名前や住所を伝えなくても相談でき、秘密は守られると公式に明記されています。
「まだ相談というほどのことか分からない」という段階でも、まずここに電話すれば、状況に合った次の窓口まで案内してもらえます。
電話が中心ですが、来所やメールでの相談にも対応しています徳島県立総合教育センター 特別支援・相談課(教育相談)の公式ページ。
徳島県教育委員会 いじめ・不登校対策課
- 運営: 徳島県教育委員会
- 内容: 不登校支援・いじめ問題対策の担当課。児童生徒向けの相談窓口一覧も公開
- 電話: 不登校支援担当 088-621-3138、いじめ問題等対策担当 088-621-3143
- 徳島県教育委員会 いじめ・不登校対策課の公式ページ
こちらは相談ダイヤルというより、県の不登校支援の元締めにあたる課です。公式ページで児童生徒用の相談窓口一覧(PDF)を毎年更新しているので、最新の窓口を確かめたいときの一次情報として使えます。
課の中に「学びの多様化学校(不登校特例校)」の開校準備を担当する係が置かれており、徳島県が不登校の子の学びの場づくりを進めている最中であることも分かります。
ひきこもり地域支援センター「きのぼり」
- 運営: 徳島県(徳島県精神保健福祉センター内・徳島市新蔵町3丁目80)
- 内容: ひきこもりに悩むご本人・ご家族からの相談
- 電話: 088-602-8911(月〜金曜日 9時〜16時。休日・祝日・年末年始を除く)
- 相談方法: 来所相談は予約制。本人が動けない場合は家族だけの相談も可
- ひきこもり地域支援センター「きのぼり」の公式ページ
不登校が長引いて、家から出ること自体が難しくなってきた場合の専門窓口です。個別相談のほか家族教室などのプログラムもあり、県西部・南部の圏域ではサテライトでの相談も行われています。「本人はまだ相談する気になれない」という時期こそ、まずご家族から連絡してみてください。
徳島県精神保健福祉センター(心の相談)
- 運営: 徳島県(徳島市新蔵町3丁目80)
- 内容: 心の健康に関する専門相談。ひきこもり、依存症、自殺に関する問題など
- 電話: 088-602-8911(月〜金曜日 9時〜16時。休日・祝日・年末年始を除く)
- 相談方法: 原則として来所相談・予約制。医師や心理士等の専門スタッフが対応
- 徳島県精神保健福祉センター(心の相談)の公式ページ
眠れない、食べられない、気分の落ち込みが激しいなど、不登校の背景に心身の不調が見えるときの窓口です。教育系の窓口と並行して使えます。予約制なので、まず電話からです。
市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧
次に、市町村ごとの窓口です。教育支援センター(適応指導教室)は、学校に行きづらい小中学生が在籍校に籍を置いたまま通える公的な居場所で、教育相談も受け付けています。
徳島県は公式ページ(市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧の公式ページ)で県内の教育支援センターを教室ごとの資料付きで公開しており、この記事ではそこから17市町村・14教室を紹介します。
利用にあたって知っておきたい実務が2つあります。
- 申し込みは在籍校を通じて行うのが基本です。 まず担任か教頭に「教育支援センターの利用を考えている」と伝えてください。学校に話しにくい場合は、市町村の教育委員会に直接問い合わせても大丈夫です
- 通所は在籍校の出席扱いになる場合が多いです。 校長の判断によるため、利用前に在籍校へ確認してください。出席扱いを断られたときの対処はこちらの記事にまとめています
>>出席扱いを学校に断られたときはどうする?校長判断を動かす3つの材料
教室の名前は自治体ごとに違い、愛称で呼ばれることがほとんどです。電話番号や開設時間は変わることがあるため、各リンク先で最新情報を確認してください。
- 徳島市|すだち学級 相談の入口は徳島市適応指導推進施設(教育研究所)088-621-5432(平日8時30分〜17時)。来所相談(要予約)のほか、電話・メールでも相談できます。 市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧の公式ページ
- 鳴門市|うずしお教室 鳴門市教育委員会が運営。県の一覧に教室資料が掲載されています。 市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧の公式ページ
- 小松島市・勝浦町・上勝町|はなみずき学級 3市町の共同設置。小さな町でも通える先が用意されています。 市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧の公式ページ
- 阿南市|ふれあい学級 阿南市教育研究所が運営し、阿南市社会福祉会館4階にあります。電話・来所での教育相談も受け付けています。 市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧の公式ページ
- 吉野川市|つつじ学級 いきいき吉野川っ子「教育相談室」が併設されていて、通級と相談の両方の入口になっています。 教育相談室の公式ページ
- 阿波市|阿波市教育支援センター(阿波っ子スクール) 2023年度に「適応指導教室」から名称を変更。入級を希望する場合は在籍校を通じて申し込みます。 阿波市の公式ページ
読み疲れたら、ここまでで大丈夫です。お住まいの市町村が見つからないときは、この下の「全国どこからでも使える相談窓口」へ進んでください。
- 美馬市|みまっこ教室 美馬市教育委員会が運営。県の一覧に教室資料が掲載されています。 市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧の公式ページ
- 三好市・東みよし町|そよかぜ学級 三好市教育支援センター。在籍校に籍を置いたまま一時的に通級し、対人関係の力や活動性を取り戻すことを目指す教室です。 そよかぜ学級の案内ページ
- 石井町|わかば学級 県の一覧に教室資料が掲載されています。 市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧の公式ページ
- 藍住町|キャロッ子学級 県の一覧に教室資料が掲載されています。 市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧の公式ページ
- 松茂町|はぐくみ教室 県の一覧に教室資料が掲載されています。 市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧の公式ページ
- 北島町|ステップきたじまっ子 県の一覧に教室資料が掲載されています。 市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧の公式ページ
- 上板町|あいっ子学級 県の一覧に教室資料が掲載されています。 市町村の教育支援センター(適応指導教室)一覧の公式ページ
- 板野町|子ども家庭総合支援センター 教育支援室 教育と福祉の窓口が一体になったセンター内に教育支援室が置かれています。 板野町の公式ページ
ここに載っていない町村にお住まいの場合も、相談先がないわけではありません。徳島県では、はなみずき学級(小松島市・勝浦町・上勝町)やそよかぜ学級(三好市・東みよし町)のように複数の市町村が共同で教室を設けている例があります。
まず県の公式一覧で最新の設置状況を確認するか、お住まいの教育委員会に「教育支援センターか、それに代わる相談先はありますか」と聞いてみてください。
全国どこからでも使える相談窓口
徳島県内の窓口と並行して、全国共通の窓口も使えます。山間部や県南で近くに通える場所がないとき、「地元の窓口には知り合いがいそうで話しにくい」というときは、むしろこちらが向いています。
- 24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(24時間365日・無料) 文部科学省。 24時間子供SOSダイヤルの公式ページ
- チャイルドライン 0120-99-7777(毎日16時〜21時・無料・年末年始休) 18歳までの子ども専用。名前を言わなくても、途中で切ってもかまいません。 チャイルドラインの公式ページ
- こどもの人権110番 0120-007-110(平日8時30分〜17時15分・無料) 法務省。いじめや虐待など、こどもの人権に関わる相談。 こどもの人権110番の公式ページ
他の都道府県の窓口をお探しの方へ
全国47都道府県の不登校相談窓口の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県の不登校相談窓口一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
公的な窓口で解決しなかったときの選択肢
ここまで公的窓口を並べてきましたが、実際には「相談してみたけれど、うちの子には合わなかった」ということも起こります。担当の方との相性もありますし、教室の雰囲気が合わない子もいます。それは窓口が悪いわけでも、お子さんが悪いわけでもありません。合わなければ、別の道に進めばいいだけです。
僕自身、約10年の不登校の中で居場所になったのは、公的機関ではなくフリースクールでした。「なんで学校に行かないの」と誰も聞かない場所に出会えたことが、その後の人生を変えました。だからこそ、選択肢は一つでも多く知っておいてほしいと思っています。
いちばん気軽な次の一歩は、無料のLINE相談です。 不登校の専門家として、僕が状況を伺って「いま何から始めるか」を一緒に考えます。窓口に電話をかける勇気がまだ出ない段階でも、LINEなら送れるという方は多いです。
また、相談の先にある「居場所」や「学び」としては、対面型の明光フリースクールや、自宅から参加できるオンラインのクラスジャパン小中学園という選択肢もあります。
徳島県内のフリースクールと補助金については、市町村別の一覧記事にまとめています
>>徳島県のフリースクールと補助金一覧。市町村別に紹介します【2026年最新】
今日できる一歩
この記事の一覧から、気になった窓口を1つだけ選んで、公式ページを開いてみてください。電話はまだしなくて大丈夫です。「ここなら話せそうか」を眺めるだけで、今日の一歩としては十分です。夜にこの記事を読んでいるなら、24時間つながる 0120-0-78310 の番号だけメモしておくのもいいと思います。
まとめ
徳島県には、県立総合教育センターの教育相談(088-672-5200・平日9時〜17時・匿名可)、ひきこもり地域支援センター「きのぼり」や精神保健福祉センターといった福祉系の窓口、そして徳島市のすだち学級をはじめ17市町村をカバーする14の教育支援センターと、無料で頼れる公的窓口がそろっています。
緊急のときは 0120-0-78310 へ。それ以外は、学校内→自治体→民間の順で、合う場所を探していけば大丈夫です。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
よくある質問
徳島県で不登校の相談は無料でできますか?
はい。この記事で紹介した県立総合教育センターの教育相談(088-672-5200)、各市町村の教育支援センター、ひきこもり地域支援センター「きのぼり」などの公的窓口は、すべて無料で相談できます。
総合教育センターの電話相談は匿名でも利用できます。教育支援センターへの通所も原則無料なので、まず公的窓口から始めるのが安心です。
教育支援センター(すだち学級など)に通うと出席扱いになりますか?
在籍校の校長の判断により、指導要録上の出席扱いになる場合が多いです。運用は自治体や学校によって異なるため、利用を始める前に在籍校へ「通所した場合の出席の扱い」を確認しておくと安心です。申し込み自体も在籍校を通じて行うのが基本なので、担任か教頭に相談するところから始めてください。
親だけで相談してもいいですか?
もちろん大丈夫です。県立総合教育センターの教育相談は保護者や教職員からの相談も対象と明記されていますし、各市町村の教育支援センターも保護者だけの相談を受け付けています。
ひきこもり地域支援センター「きのぼり」も、本人の来所が難しい場合は家族のみの相談が可能です。
本人がまだ動けない時期こそ、まず親が情報を集めて話を聞いてもらうことが、結果的に本人の負担を減らします。
出典
