「東京都は通信制高校が多すぎて、どこから調べればいいのかわからない」。そんな方に向けて、東京都の通信制高校を整理しました。実は、都内に本校を置く通信制高校は11校だけです。内訳は都立の通信制が3校(一橋・新宿山吹・砂川)、東京都の認可を受けた私立通信制が8校。ここに他県に本校を置く広域通信制のキャンパスが多数加わるため「無数にある」ように見えますが、まず本校のある11校を押さえると全体像がつかめます。この記事では11校を公式情報だけで一覧にし、選び方の3つの軸、そして本校が他県の学校に通う場合まで使える東京都独自の授業料助成まで解説します。
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自己紹介が遅れました。小幡和輝です。僕には約10年間の不登校の経験があり、当時はフリースクールで学びました。18歳で起業し、現在は対面やオンラインのフリースクールに加えて、通信制高校の連携施設(明光義塾高等学院)を運営しています。進路相談を日々受けている運営者の立場から、東京都の公式情報だけを整理してお届けします。
先に知っておきたい通信制高校の基礎知識
一覧に入る前に、前提を3つだけ押さえてください。
1つ目は、公立と私立の違いです。 都立の通信制は学費負担が小さい一方、レポートの計画管理を自分で回す場面が多くなります。私立は学費がかかるぶん、担任制や通学コース、個別のサポートなど手厚い仕組みを持つ学校が多いです。
2つ目は、卒業の仕組みです。 通信制高校の卒業要件は、レポート(添削指導)・スクーリング(面接指導)・単位認定試験の3つに、特別活動への参加を加えたものです。スクーリングと単位認定試験は対面での実施が法律で定められているため、「一度も登校せずに卒業」はどの学校でもできません。違いがあるのは頻度で、月1回程度から週5日まで学校によって幅があります。
3つ目は、お金の区別です。 国の就学支援金の対象になるのは「学校である通信制高校の授業料」だけで、サポート校(学習等支援施設)の費用は対象外です。通信制高校とサポート校の両方に在籍する場合、費用は二重にかかります。東京都はサポート校の数も全国有数なので、この区別を知らないまま契約して「思ったより高かった」となるご家庭が本当に多いです。
制度の詳細は文部科学省の通信制高校ポータルにまとまっています。
先に知っておきたい通信制高校の基礎知識の公式サイト
通信制高校とサポート校の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>通信制高校とサポート校の違い。学費は二重にかかる?後悔しないための選び方
全国の明光義塾と連携する「明光義塾高等学院」という選択肢
一覧の前に、僕が運営に関わっている高校卒業資格が取れる明光義塾高等学院も紹介させてください。全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。
東京都内には新宿区や八王子市、町田市をはじめ各地に明光義塾の教室があり、日々の学習サポートを都内の教室で受けられるため、都内のどこにお住まいでも検討できます。高校卒業資格を目指しながら個別指導で学びたい方は、資料請求から始めてみてください。
東京都の通信制高校一覧(都内に本校のある11校)
ここからは、東京都教育委員会・東京都私学財団の公的情報と各校の公式サイトで実在・所在地を確認できた学校を紹介します。順位づけではなく、都立3校を先頭に、私立8校は五十音順で並べています。学費は年度や履修単位数で変わるため、必ず各校の公式サイトと最新の募集要項でご確認ください。
東京都立一橋高等学校(通信制課程)
- 運営: 公立(東京都)
- 所在地: 千代田区東神田1-12-13
- 通学: スクーリング日程は公式サイトで確認
千代田区にある都立の通信制です。JRや地下鉄の複数路線からアクセスできる都心の立地で、23区の東側からも通いやすい学校です。学費負担を最小限に抑えたい人が、まず確認しておきたい1校です。
東京都立一橋高等学校(通信制課程)の公式サイト
東京都立新宿山吹高等学校(通信制課程)
- 運営: 公立(東京都)
- 所在地: 新宿区山吹町81
- 通学: スクーリング日程は公式サイトで確認
定時制と通信制を併せ持つ単位制の都立高校です。通信制課程は「デジタルを活用したこれからの学び」のパイロット校、そして高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)の採択校で、都立のなかでもデジタル教材を使った学習に力を入れています。
東京都立新宿山吹高等学校(通信制課程)の公式サイト
東京都立砂川高等学校(通信制課程)
- 運営: 公立(東京都)
- 所在地: 立川市泉町935-4
- 通学: スクーリング日程は公式サイトで確認(平日実施の回もあり)
多摩地域の拠点となる都立通信制です。立川市にあるため、23区西部から多摩全域まで、西東京エリアに住む人の通学圏に入ります。公式サイトでスクーリングの実施日程がこまめに公開されており、学習のリズムをつかみやすい学校です。
東京都立砂川高等学校(通信制課程)の公式サイト
NHK学園高等学校
- 運営: 私立(東京都認可の広域通信制)
- 所在地: 国立市(本校)
- 通学: 月1〜2回程度から週1〜3日まで、コースにより選択可
国立市に本校を置く、東京都認可の広域通信制です。ネット学習を中心に月1〜2回程度の通学で進めるスタンダードコース、週3〜1日の登校を選べる登校プラス、少人数対応のライフデザインコースなど、生活に合わせた学び方を選べます。学費は公式サイトでご確認ください。
NHK学園高等学校の公式サイト
大原学園美空高等学校
- 運営: 私立(学校法人大原学園)
- 所在地: 千代田区神田神保町2-42(東京水道橋本校)。都内に東京町田・東京立川キャンパスあり
- 通学: 週5日・週3日・週1日・オンラインから選択可
資格教育で知られる大原学園グループの通信制高校です。週5日のしっかり通う形からオンライン中心まで4つのコースがあり、都内では本校のほか町田・立川にもキャンパスを展開しているため、多摩エリアからも通いやすくなっています。学費は公式サイトでご確認ください。
大原学園美空高等学校の公式サイト
科学技術学園高等学校(通信制課程)
- 運営: 私立(学校法人科学技術学園)
- 所在地: 世田谷区成城1-11-1
- 通学: 週1・2日ほどの登校で単位修得を目指すコースなど
世田谷区成城に本校を置く通信制課程で、男女共学です(全日制課程とは別に設置されています)。週1・2日ほどの登校で単位修得を目指せるコースがあり、自分の時間を確保しながら卒業を目指したい人に向いた仕組みです。学費は公式サイトでご確認ください。
科学技術学園高等学校(通信制課程)の公式サイト
北豊島高等学校(通信制課程)
- 運営: 私立(学校法人北豊島学園)
- 所在地: 荒川区東尾久6-34-24
- 通学: 登校スタイルは公式サイトで確認
荒川区の北豊島学園が設置する通信制課程です。学園全体として少人数教育を掲げており、大規模校の雰囲気が苦手な人でも先生との距離が近い環境で学べます。学費は公式サイトでご確認ください。
北豊島高等学校(通信制課程)の公式サイト
聖パウロ学園高等学校(エンカレッジコース)
- 運営: 私立(学校法人聖パウロ学園)
- 所在地: 八王子市下恩方町2727
- 通学: 登校スタイルは公式サイトで確認
八王子市の緑に囲まれた環境に本校を置く高校で、通信制のエンカレッジコースを設置しています。都心の喧騒から離れた場所で、落ち着いて高校生活を立て直したい人に合う環境です。学費は公式サイトでご確認ください。
聖パウロ学園高等学校(エンカレッジコース)の公式サイト
東海大学付属望星高等学校
- 運営: 私立(学校法人東海大学)
- 所在地: 渋谷区富ヶ谷2-10-7
- 通学: スクーリングは月1回程度。希望者は週2・3回程度のサポート学習に参加可
東海大学の付属校である通信制高校です。月1回程度の登校でも卒業を目指せる一方、希望すれば週2・3回程度のサポート学習に参加でき、3年間の在籍と74単位以上の修得で卒業できる制度です。登校を抑えたい時期と増やしたい時期の両方に対応できます。学費は公式サイトでご確認ください。
東海大学付属望星高等学校の公式サイト
目黒日本大学高等学校(通信制課程)
- 運営: 私立(学校法人目黒日本大学学園)
- 所在地: 目黒区目黒1-6-15
- 通学: クラスにより異なる(公式サイトで確認)
目黒駅近くに校舎を置く通信制課程で、アドバンスクラス・スタンダードクラスに加えて、芸能スポーツプロフェッショナルクラスを設置しているのが特徴です。芸能活動やスポーツと学業を両立させたい人が多く選ぶ学校です。学費は公式サイトでご確認ください。
目黒日本大学高等学校(通信制課程)の公式サイト
立志舎高等学校
- 運営: 私立(学校法人立志舎)
- 所在地: 墨田区
- 通学: 平日コース(月〜金曜に通学)と土曜コース
墨田区にある、通信制課程でありながら月曜から金曜まで毎日通える平日コースを認可されている珍しい学校です。仲間と教え合いながら学ぶ「ゼミ学習」が特色で、入学選考では偏差値や過去の成績よりこれからのやる気を重視すると公式に明言しています。転入・編入の受け入れも行っています。学費は公式サイトでご確認ください。
立志舎高等学校の公式サイト
なお、この11校のほかに、他県に本校を置く広域通信制高校のキャンパス・学習センターも都内には数多くあります。それらも進学先として十分に選択肢になりますし、後述するとおり東京都独自の授業料助成の対象にもなります。
学校選びの3つの軸
11校+多数のキャンパス校を前にして迷ったら、次の3つの軸で考えてみてください。
軸1: 通いやすさ。 東京都は学校の数こそ多いものの、満員電車での長時間通学が負担になる子も少なくありません。毎日通いたいのか、週1〜2日がいいのか、月1回程度に抑えたいのか。今の体力に合う頻度から始めて、あとから増やせる学校を選ぶと無理がありません。通学頻度の決め方はこちらの記事で詳しく解説しています。
>>通信制高校の通学コースは週何日を選べばいい?無理なく続く頻度の決め方
軸2: 学費と就学支援金。 都立の3校は学費負担が最も小さく、私立は就学支援金と東京都の助成金を差し引いた「実質負担額」で比べるのが正解です。このとき、サポート校の費用は就学支援金の対象外である点に注意してください(詳しくは次の章で解説します)。
軸3: サポート体制。 担任制か、個別指導か、進路サポートはどこまでか。もう1つ確認したいのが、スクーリング会場の場所です。サポート校のなかには、面接指導等実施施設(スクーリングや試験を行える施設)を自前で持つところと持たないところがあり、後者の場合は年に数回、遠方の本校まで行く必要が出ることがあります。都内で毎日通えても、スクーリングだけ地方の本校という学校もあるので、見学のときに「スクーリングはどこで受けますか」と必ず聞いてください。
不登校でも東京都の通信制高校に入れる?
入れます。通信制高校の入試は書類選考と面接(+作文)が中心で、中学校の欠席日数や内申点が合否に直結しにくい仕組みです。中学の内容に不安があっても、入学後にレポートを進めながら学び直せます。
面接では欠席日数を責められるのではなく、「これからどう学びたいか」を聞かれるのが一般的です。面接と作文で見られているポイントは、こちらの記事にまとめています。
>>通信制高校の入試で落ちることはある?面接と作文で見られていること
いま全日制の高校に在籍していて移りたい場合も、通信制は学年の途中から転入できる学校が多いです。タイミングと単位の引き継ぎはこちらの記事をどうぞ。
>>通信制高校に転入・編入するタイミング。学年途中でも間に合う?単位の引き継ぎまで解説
学費と就学支援金。東京都独自の授業料助成も
2026年度(令和8年度)は、高校の学費負担が大きく変わった年です。国と東京都の公式情報をもとに整理します。
国の就学支援金(授業料の支援)
所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず対象になりました。私立通信制の場合は年額33万7,200円(単位制の場合は1単位あたり1万3,668円)を上限に授業料へ充当されます。都立の通信制はもともと授業料が低く、就学支援金の対象でもあるため、授業料負担はごくわずかに抑えられます。繰り返しになりますが、対象は「学校の授業料」であり、サポート校の費用には使えません。
学費と就学支援金。東京都独自の授業料助成もの公式サイト
東京都の授業料軽減助成金(都認可の私立通信制8校向け)
東京都には、国の就学支援金に上乗せされる「私立高等学校等授業料軽減助成金」があります。この記事で紹介した私立8校(NHK学園・大原学園美空・科学技術学園・北豊島・聖パウロ学園・東海大学付属望星・目黒日本大学・立志舎)は、いずれも対象となる「都認可通信制」です。授業料軽減助成金のみを申請する場合、所得要件はありません。年度ごとの助成額や申請時期は、東京都私学財団のページでご確認ください。
学費と就学支援金。東京都独自の授業料助成もの公式サイト
本校が他県にある通信制高校でも使える助成金
見落とされがちですが、東京都には「私立都認可外通信制高等学校在学生授業料助成金」という制度もあります。本校が東京都外にある私立通信制高校(都内のキャンパスに通う広域通信制など)に在学する場合でも、生徒と保護者が都内在住なら、国の就学支援金と合わせて最大33万7,200円まで授業料が助成されます。対象は卒業に必要な単位修得にかかる授業料で、入学金・施設費・サポート校の受講料は対象外です。毎年度の申請が必要で、さかのぼっての申請はできません。
学費と就学支援金。東京都独自の授業料助成もの公式サイト
つまり東京都では、都内本校の学校を選んでも、他県本校のキャンパス校を選んでも、授業料への公的支援があります。「助成金が使えるかどうか」で選択肢を狭める必要はありません。
まとめ。今日できる一歩は「2〜3校の資料請求」
東京都の通信制高校は、本校ベースで見れば都立3校+私立8校の11校。ここにキャンパス校が加わる構図です。数が多いからこそ、通いやすさ・学費・サポート体制の3軸で絞り込み、実質負担額はサポート校費用まで含めて計算する。この順番で考えれば、お子さんに合う学校は必ず見つかります。
今日できる一歩として、気になった2〜3校の資料請求をしてみてください。パンフレットを並べて見比べると、Webサイトだけではわからない学校ごとの雰囲気の違いが見えてきます。個別指導で学び直しから受験対策まで進めたい方は、明光義塾高等学院の資料請求もどうぞ。
明光義塾高等学院
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。「うちの場合はどう絞ればいい?」という迷っている段階のご相談こそ歓迎です。僕の公式LINEでは進路や不登校に関する無料相談を行っています。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
他の都道府県をお探しの方へ
全国47都道府県の通信制高校と学費軽減制度の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県の通信制高校一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
よくある質問
Q1. 東京都の通信制高校の学費はいくらですか?
都立の通信制3校(一橋・新宿山吹・砂川)は授業料が低く、就学支援金の対象にもなるため、授業料負担はごくわずかです。私立は学校や履修単位数で異なりますが、2026年度から就学支援金の所得制限が撤廃され、私立通信制は年額33万7,200円を上限に授業料が支援されます。さらに東京都には都独自の授業料助成もあります。正確な金額は各校の公式サイトと最新の募集要項でご確認ください。
Q2. 不登校でも東京都の通信制高校に入学できますか?
入学できます。通信制高校の入試は書類選考と面接・作文が中心で、中学校の欠席日数が合否に直結しにくい仕組みです。中学の学習内容に不安があっても、入学後にレポートを進めながら学び直せます。学校見学や説明会で、サポート体制を確認しておくと安心です。
Q3. 本校が他県にある通信制高校に通っても、東京都の助成金は使えますか?
使えます。東京都には「私立都認可外通信制高等学校在学生授業料助成金」があり、本校が都外にある私立通信制高校に在学していても、生徒と保護者が都内在住なら国の就学支援金と合わせて最大33万7,200円まで授業料が助成されます。ただし入学金やサポート校の受講料は対象外で、毎年度の申請が必要です。
