「富山県で通信制高校を探しているけれど、県内にどんな学校があって、学費はどのくらいかかるのか」。そんな疑問に、公式の一次情報だけで答えていきます。先に全体像をお伝えすると、富山県の公立通信制は雄峰高校の通信制課程が唯一。私立は、2025年度に通信制課程を開設した高岡龍谷高校(高岡市に本校)と、富山駅周辺にキャンパスを置く広域通信制が複数あります。選び方の軸は「通いやすさ」「学費」「サポート体制」の3つです。この記事では計5校を一覧で紹介し、2026年度から所得制限がなくなった就学支援金と、富山県独自の授業料助成・奨学給付金までまとめて解説します。
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自己紹介が遅れました。小幡和輝です。学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学び、18歳で起業しました。いまは不登校の専門家として本を書きながら、通信制高校の連携施設(明光義塾高等学院)の運営にも関わっています。この記事は、富山県と各校の公式サイトで確認できた情報だけをもとに書きました。
先に知っておきたい通信制高校の基礎知識
学校ごとの紹介に入る前に、前提を3つだけ押さえてください。
1つ目は、公立と私立の違い。 公立は学費の負担が小さい一方、レポートの計画は基本的に自分で管理して進めます。私立は学費がかかるぶん、通学日数を選べるコースや担任制、個別のフォローなど手厚い仕組みを用意している学校が多いです。
2つ目は、卒業の仕組み。 通信制高校の卒業要件は、レポート(添削指導)・スクーリング(面接指導)・単位認定試験の3つで、これに特別活動への参加が加わります。スクーリングと単位認定試験は対面での実施が法律で定められているので、「一度も登校せずに卒業」はどの学校でもできません。違いが出るのは、登校の頻度と場所です。
3つ目は、お金の区別。 国の就学支援金の対象は「学校である通信制高校の授業料」だけで、サポート校(学習等支援施設)の費用は対象外です。学校とサポート校の両方に在籍すると費用は二重にかかります。ここを知らないまま入学して「思ったより高い」と後悔するご家庭が本当に多いので、最初に覚えておいてください。
制度の詳細は文部科学省の通信制高校ポータルにまとまっています。
先に知っておきたい通信制高校の基礎知識の公式サイト
通信制高校とサポート校の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>通信制高校とサポート校の違い。学費は二重にかかる?後悔しないための選び方
全国の明光義塾と連携する「明光義塾高等学院」という選択肢
一覧の前に、僕が運営に関わっている高校卒業資格が取れる明光義塾高等学院も紹介させてください。全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。
富山県内には富山市や高岡市をはじめ各地に明光義塾の教室があり、日々の学習サポートを県内の教室で受けられるため、県内のどこにお住まいでも検討できます。高校卒業資格を目指しながら個別指導で学びたい方は、資料請求から始めてみてください。
富山県の通信制高校一覧
ここからは、公式サイトまたは県の公的情報で所在地まで確認できた学校を紹介します。順位づけではなく、公立→県内に本校のある私立→広域通信制(五十音順)の並びです。学費は年度や履修単位数で変わるため、必ず各校の公式サイトと最新の募集要項でご確認ください。
富山県立雄峰高等学校(通信制課程)
- 運営: 公立(富山県)
- 所在地: 富山市神通町2-12-20
- 通学: 自宅での自学自習が基本+スクーリングは日曜・月曜・水曜から曜日を選んで登録(各学期9回、年間約25日程度)
富山県で唯一の公立通信制です。学科は普通科に加えて、通信制では珍しい衛生看護科を設置。昼間部・夜間部と同じ校舎で学ぶ単位制の学校で、10代から働きながら学ぶ社会人まで、さまざまな年齢・経歴の人が一緒に学んでいます。スクーリングの曜日を日・月・水から選べるので、仕事やアルバイトとの両立もしやすい仕組みです。学費を抑えて高卒資格を目指すなら、まず確認したい学校です。
富山県立雄峰高等学校(通信制課程)の公式サイト
高岡龍谷高等学校(通信制課程)
- 運営: 私立(本校: 高岡市)
- 所在地: 高岡市古定塚4-1
- 通学: 土曜日の週1回登校が基本(年間約30日程度)+オンライン学習。平日の登校も個別事情に応じて対応
2025年度に開設された、県内に本校を置く私立の通信制課程です。メタバース教室「龍谷メタキャンパス」や授業動画の配信、学習支援ソフト(すらら・スタディサプリ)を組み合わせたオンライン学習と、スクールカウンセラーによる相談体制が特徴。県西部の高岡市に通える通信制ができたことで、呉西エリアの選択肢が広がりました。学費は入学時納入金10万円、履修科目登録料1単位12,000円などが公式サイトに明記されています。最新の金額は募集要項でご確認ください。
高岡龍谷高等学校(通信制課程)の公式サイト
N高等学校・S高等学校 富山キャンパス
- 運営: 私立(広域通信制。本校は沖縄県・茨城県)
- 所在地: 富山市新桜町2-21 MKD.9富山ビル3F(JR富山駅から徒歩5分)
- 通学: 週5・週3コース/週1+コース/ネットコース
ネット学習を軸にした大規模な広域通信制のグループで、富山駅から歩ける場所に通学キャンパスがあります。対面のサポートを重視したい人は週5・週3、自分の時間を確保したい人は週1+やネットコースと、通学頻度を段階的に選べるのが特徴です。学費は公式サイトでご確認ください。
N高等学校・S高等学校 富山キャンパスの公式サイト
星槎国際高等学校 富山学習センター
- 運営: 私立(広域通信制・単位制)
- 所在地: 富山市新富町1-2-3 CiCビル5階(JR富山駅から徒歩3分)
- 通学: 週3〜5日の範囲で登校日数を選べる
北海道発の広域通信制の学習センターで、富山駅前のCiCビル内にあります。興味のある分野を選択して学ぶ「ゼミ授業」や、文化祭・修学旅行などの行事、部活動があり、通信制でありながら学校らしい生活を送りやすいのが持ち味です。学費は公式サイトでご確認ください。
星槎国際高等学校 富山学習センターの公式サイト
第一学院高等学校 富山キャンパス
- 運営: 私立(広域通信制。本校は茨城県・兵庫県)
- 所在地: 富山市新桜町(富山駅から徒歩圏)
- 通学: 通学スタイルを複数から選択
生徒一人ひとりと向き合う「1/1(いちぶんのいち)の教育」を掲げる広域通信制のキャンパスです。通学日数や学び方を複数のスタイルから選べ、大学進学など目的別のサポートも用意されています。キャンパスは富山駅から歩ける立地なので、県東部からも通いやすい場所です。学費は公式サイトでご確認ください。
第一学院高等学校 富山キャンパスの公式サイト
学校選びの3つの軸
5校を前に「どう絞ればいいのか」と迷ったら、次の3つの軸で考えてみてください。
軸1: 通いやすさ。 富山県の通信制は、公立の雄峰と広域3校のキャンパスが富山市(うち3か所は富山駅周辺)、高岡龍谷が高岡市という配置です。まず「自宅から現実的に通える場所か」を地図で確かめましょう。呉西エリアなら高岡龍谷、呉東エリアなら富山駅前のキャンパス群、通学自体を減らしたいならネット中心のコースも含めて考えると選択肢が広がります。週何日通うかの決め方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>通信制高校の通学コースは週何日を選べばいい?無理なく続く頻度の決め方
軸2: 学費と就学支援金。 公立の雄峰は負担が最も小さく、私立は就学支援金を差し引いた「実質負担額」で比べるのが正解です。このとき、サポート校の費用は就学支援金の対象外である点に注意してください(詳しくは後の章で解説します)。
軸3: サポート体制。 担任制か、個別のフォローがあるか、進路サポートはどこまでか。あわせて確認したいのが、スクーリング会場の場所です。サポート校のなかには、面接指導等実施施設(スクーリングや試験を行える施設)を自前で持つところと持たないところがあり、後者だと年に数回、遠方の本校まで行く必要が出ることがあります。見学のときに「スクーリングはどこで受けますか」と聞いておくと、入学後のギャップを防げます。
不登校でも富山県の通信制高校に入れる?
入れます。通信制高校の入試は書類選考と面接(+作文)が中心で、中学校の欠席日数や内申点が合否に直結しにくい仕組みです。中学の内容に不安があっても、入学後にレポートを進めながら学び直せます。
面接で聞かれるのは欠席日数の言い訳ではなく、「これからどう学びたいか」です。面接と作文で見られているポイントは、こちらの記事にまとめています。
>>通信制高校の入試で落ちることはある?面接と作文で見られていること
学費と就学支援金。富山県独自の授業料助成も
2026年度(令和8年度)は、高校の学費負担が大きく変わった年です。国と富山県の公式情報をもとに整理します。
国の就学支援金(授業料の支援)
所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず対象になりました。私立通信制の場合は年額33万7,200円を上限に授業料へ充当されます。公立の通信制はもともと授業料の負担が小さく、支援金でさらに抑えられます。繰り返しになりますが、対象は「学校の授業料」であり、サポート校の費用には使えません。
学費と就学支援金。富山県独自の授業料助成もの公式サイト
就学支援金で学費が実際いくらになるかの考え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>通信制高校の学費は実際いくら?2026年度の所得制限撤廃でどこまで下がるのか
富山県単独の授業料助成・入学時納付金助成(私立)
富山県は国の就学支援金に上乗せする形で、県単独の授業料助成を行っています。県の公式ページでは、年収590万〜910万円未満世帯に年額79,200円、そのうち多子世帯(23歳未満の子どもを3人以上扶養)またはひとり親世帯には年額277,200円の助成が示されています。また、住民税所得割非課税世帯や多子世帯・ひとり親世帯を対象に、入学時納付金への助成(124,350円)もあります。金額や対象は年度で見直されるため、最新の情報は県の公式ページでご確認ください。
学費と就学支援金。富山県独自の授業料助成もの公式サイト
奨学給付金(授業料以外の支援・返還不要)
教科書代や教材費など、授業料以外の教育費を支援する給付型の制度です。私立向けの「富山県私立高等学校等奨学給付金」は、保護者が富山県内に在住し、生活保護受給世帯や住民税所得割非課税世帯などが対象。国公立向けにも同様の給付金があります。世帯の状況で金額が変わるため、詳細は県の公式ページでご確認ください。
私立分: 富山県私立高等学校等奨学給付金
国公立分: 富山県私立高等学校等奨学給付金
まとめ。今日できる一歩は「2〜3校の資料請求」
富山県の通信制は、学費を抑えられる公立の雄峰高校、2025年度に生まれた県内本校の高岡龍谷高校、そして富山駅周辺に並ぶ広域通信制のキャンパスという顔ぶれです。呉東・呉西どちらにお住まいかで現実的な通学先が変わるので、通いやすさ・学費・サポート体制の3軸で、お子さんに合う学校を絞っていきましょう。
今日できる一歩として、気になった2〜3校の資料請求をしてみてください。パンフレットを並べて見比べると、Webサイトだけでは伝わらない学校ごとの空気の違いが見えてきます。個別指導で学び直しから受験対策まで進めたい方は、明光義塾高等学院の資料請求もどうぞ。
明光義塾高等学院
お子さんを責める必要も、ご自身を責める必要もありません。僕の公式LINEでは進路や不登校に関する無料相談を行っています。今日からできる小さな一歩を、一緒に探しましょう。
他の都道府県をお探しの方へ
全国47都道府県の通信制高校と学費軽減制度の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県の通信制高校一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
よくある質問
Q1. 富山県の通信制高校の学費はいくらですか?
公立の雄峰高等学校(通信制課程)は、公立のため授業料などの負担を小さく抑えられます。私立は学校や履修単位数によって異なりますが、2026年度から就学支援金の所得制限が撤廃され、私立通信制は年額33万7,200円を上限に授業料が支援されます。富山県には県単独の授業料助成(多子世帯・ひとり親世帯への上乗せなど)や、授業料以外の教育費を支援する奨学給付金もあります。正確な金額は各校の公式サイトと最新の募集要項でご確認ください。
Q2. 不登校でも富山県の通信制高校に入学できますか?
入学できます。通信制高校の入試は書類選考と面接・作文が中心で、中学校の欠席日数が合否に直結しにくい仕組みです。中学の学習内容に不安があっても、入学後にレポートを進めながら学び直せます。学校見学や説明会で、サポート体制を確認しておくと安心です。
Q3. 高岡市など県西部から通える通信制高校はありますか?
あります。2025年度に開設された高岡龍谷高等学校の通信制課程は高岡市に本校があり、土曜日の週1回登校とオンライン学習を組み合わせて学べます。富山市の雄峰高等学校(通信制課程)はスクーリングの曜日を日・月・水から選べる仕組みです。また、ネット学習中心のコースを持つ広域通信制なら、県内のどこに住んでいても自宅を拠点に学べます。
