「子どもが学校に行けなくなったけれど、誰に相談すればいいのか分からない」。沖縄県にお住まいの方に、先に結論をお伝えします。沖縄県には、不登校について無料で相談できる公的な窓口が、県レベル・市町村レベルの両方にあります。県立総合教育センターの教育相談「てるしの」や、県が設置する相談プラザ「sorae(ソラエ)」から、那覇市・沖縄市・宮古島市・石垣市など各市町村の教育支援センター(適応指導教室)まで、この記事で連絡先と公式ページを一覧にしました。全部を読む必要はありません。目次から、いま必要なところだけ開いてください。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。沖縄県は本島の中でも南部と北部で距離があり、さらに宮古・八重山などの離島圏があります。「近くに相談できる場所があるのか」という不安はもっともですが、県の窓口は圏域ごとに分かれて設置されていますし、電話やオンラインで完結する相談先もあります。順番に整理していきます。
最初にどこへ相談するか。緊急度で整理します
窓口の一覧に入る前に、ひとつだけ先にお伝えします。
いますぐ命に関わる危険があるとき(自分を傷つけてしまった、意識がないなど)は、まず119番か救急外来に連絡してください。 急を要さないけれど「死にたい」という気持ちがつらいときは、「#いのちSOS」0120-061-338(24時間365日・無料)や、こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556 が相談を受け付けています。いじめや学校のこと、家族のことで追い詰められているときは「24時間子供SOSダイヤル」0120-0-78310へ。 24時間365日、通話料無料でつながる文部科学省の窓口です。夜中でも、匿名でもかけられます。子ども本人からも保護者からもかけられます。
緊急ではない場合の基本の順番は、次のとおりです。
- 学校内で相談する(担任、養護教諭、スクールカウンセラー)
- 自治体の教育相談を使う(この記事で一覧にする県・市町村の窓口)
- 民間の相談先を検討する(フリースクール、親の会、オンライン相談など)
学校に話しにくい事情がある場合は、1を飛ばして2から始めてかまいません。公的窓口の種類ごとの使い分けは、全国版の記事で詳しく解説しています
>>不登校の相談先はどこ?公的・民間の相談窓口一覧と使い分け
いじめが背景にあるときは、いじめに特化した相談先一覧も参考にしてください
>>いじめの相談先一覧。学校以外に話せる窓口と使い分け
沖縄県の県レベルの相談窓口
まず、沖縄県が運営する窓口です。
県立総合教育センター 教育相談「てるしの」
- 運営: 沖縄県立総合教育センター(沖縄市)
- 対象: 小学生・中学生・高校生、保護者、教育関係者
- 内容: 不登校、いじめ、学業・進路など。電話相談と来所相談(要予約)。適応指導教室「てるしの」も併設
- 電話: 098-933-7537(月曜〜金曜 9時30分〜11時30分/13時30分〜16時30分。祝日を除く。月曜・水曜の午前と金曜の午後は受付していません)
- 県立総合教育センター 教育相談「てるしの」の公式ページ
県の教育相談の中心となる窓口です。受付時間が曜日によって細かく分かれているので、つながらなかったら時間帯を変えてかけ直してみてください。
沖縄県子ども・若者みらい相談プラザ sorae(ソラエ)
- 運営: 沖縄県(子ども・若者総合相談センター)
- 対象: 不登校、ひきこもり、進路や対人関係の悩みなど、社会生活に困難を抱えるおおむね39歳以下の子ども・若者と家族
- 相談方法: 電話・来所など。無料
- ソラエ(なは): 098-943-5335(火曜〜土曜 10時〜18時。那覇市首里石嶺町4-373-1 沖縄県総合福祉センター西棟3階。中部・南部・離島圏域を担当)
- ソラエ(なご): 0980-43-8300(月曜〜金曜 10時〜17時。名護市城2-12-3。北部圏域を担当)
- 沖縄県子ども・若者みらい相談プラザ sorae(ソラエ)の公式ページ / https://sorae.okinawa/
「不登校が長引いていて、この先どうなるのか」という段階の相談に強い窓口です。本島中南部と離島は「なは」、名護など北部は「なご」が担当という2拠点体制で、土曜に開いているのは「なは」です。平日に電話しづらい共働きのご家庭は、土曜のソラエ(なは)を覚えておくと使いやすいはずです。
沖縄県ひきこもり専門支援センター
- 運営: 沖縄県(県立総合精神保健福祉センター内・南風原町宮平212-3)
- 対象: ひきこもり状態にある本人と家族
- 電話: 098-888-1455(月曜〜金曜 10時〜12時/13時〜16時)
- 相談方法: 電話相談、来所相談(要予約)
- 沖縄県ひきこもり専門支援センターの公式ページ
不登校が長くなり、家から出ること自体がむずかしくなってきた場合の専門窓口です。「まだひきこもりと呼ぶほどではない」と迷う段階でも、家族だけで相談してかまいません。
沖縄県総合精神保健福祉センター(こころの電話相談)
- 運営: 沖縄県
- 内容: 眠れない、食べられない、気分の落ち込みが激しいなど、心の健康に関する相談
- 電話: 098-888-1450(月・水・木・金曜 9時〜11時/13時〜16時。火曜・土日祝・年末年始・慰霊の日を除く)
- 沖縄県総合精神保健福祉センター(こころの電話相談)の公式ページ
不登校の背景に心身の不調が見えるときは、教育系の窓口と並行してこちらに相談してください。
市町村の相談窓口・教育支援センター(適応指導教室)一覧
次に、市町村ごとの窓口です。教育支援センター(適応指導教室)は、学校に行きづらい小中学生が学校の代わりに通える公的な居場所で、教育相談も受け付けています。文部科学省が公開している「不登校に関する地元の相談窓口」に沖縄県内の自治体窓口がまとまっており、この記事ではそこから那覇市など15市町村の窓口を、各自治体の公式ページで確認して紹介します。
利用にあたって知っておきたい実務が2つあります。
- 申し込みは在籍校を通じて行うのが基本です。 まず担任か教頭に「教育支援センターの利用を考えている」と伝えてください。学校に話しにくい場合は、市町村の教育委員会や教育相談窓口に直接問い合わせても大丈夫です
- 通所は在籍校の出席扱いになる場合が多いです。 校長の判断によるため、利用前に在籍校へ確認してください。出席扱いを断られたときの対処はこちらの記事にまとめています
>>出席扱いを学校に断られたときはどうする?校長判断を動かす3つの材料
名称は自治体ごとに違い、「若葉教室」「まてぃだ教室」のような愛称で呼ばれることが多いです。電話番号や開設時間は変わることがあるため、各リンク先で最新情報を確認してください。
- 那覇市|教育相談課・青少年ダイヤルなは 不登校や情緒・行動の悩みについて相談できます。青少年ダイヤルなは 098-941-7867(月〜金 9時〜12時/13時〜17時。子ども本人からの電話も可)、教育相談課 098-941-7868(松山2-22-1 那覇市津波避難ビル2階)。 那覇市の公式ページ
- 宜野湾市|教育支援センター「若葉教室」 不登校の児童生徒を支援する市の教育支援センター(宜野湾730)。入級の相談は公式ページから。 宜野湾市の公式ページ
- 浦添市|こども支援教室「いまぁじ」 こども青少年課が不登校に関する相談を受け付け、小集団での体験・学習活動を行っています。 浦添市の公式ページ
- 沖縄市|教育支援センター 2025年4月に教育研究所と青少年センターが統合して開所した窓口。相談は 098-931-0013(月〜金 9時〜12時/13時〜16時30分。慰霊の日・年末年始を除く。来所相談は要予約。上地3-4-5)。 沖縄市の公式ページ
- うるま市|教育相談室・適応指導教室「ふたば」 相談・面談の予約は 098-989-9127。適応指導教室への入級は、まず「ふたば」での教育相談から始まります。 うるま市の公式ページ
- 名護市|教育研究所 教育相談室 0980-53-3187(月〜金 9時〜17時。来室は事前に電話で日時調整。為又1220-146)。 名護市の公式ページ
- 豊見城市|適応指導教室「とよむ教室」 学習指導・体験活動・相談活動を通して学校生活への適応を支援。窓口は市教育委員会学校教育課で、登校支援リーフレットも公開されています。 豊見城市の公式ページ
- 南城市|教育委員会 教育相談 電話・来所で子どもに関する悩みを受け付けています(月〜金 9時〜17時。12時〜13時を除く)。 南城市の公式ページ
読み疲れたら、ここまでで大丈夫です。お住まいの市町村が見つからないときは、この下の「全国どこからでも使える相談窓口」へ進んでください。
- 南風原町|教育に関する相談窓口 町の公式ページに教育相談の窓口がまとまっています。 南風原町の公式ページ
- 北谷町|青少年支援センター 不登校を含む青少年の相談を受け付ける町の支援センター。 北谷町の公式ページ
- 嘉手納町|青少年センター 町教育委員会の青少年相談窓口。 嘉手納町の公式ページ
- 北中城村|教育総務課 教育相談 村教育委員会の教育相談窓口。 北中城村の公式ページ
- 読谷村|青少年センター 教育相談員が不登校の相談に応じています。案内は村公式の資料から。 読谷村の公式ページ
- 宮古島市|教育支援センター「まてぃだ教室」 心理的な要因で登校できない市内の小中学生が対象。0980-73-4149(平良字東仲宗根添2928・旧宮原幼稚園舎)。 宮古島市の公式ページ
- 石垣市|適応指導教室「あやぱに学級」 八重山圏域の中心となる石垣市の適応指導教室。市の青少年センターでも相談できます。 石垣市の公式ページ
ここに載っていない市町村にも相談先はあります。「〇〇村 教育相談」で検索するか、お住まいの教育委員会に「教育支援センターか、それに代わる相談先はありますか」と聞いてみてください。町村部や離島で近くに通える場所がない場合は、県のsorae(離島圏域はソラエなはが担当)と、次の全国窓口が受け皿になります。
全国どこからでも使える相談窓口
沖縄県内の窓口と並行して、全国共通の窓口も使えます。離島にお住まいで近くに通える場所がないときや、「地元の窓口には顔を知られていそうで話しにくい」というときは、むしろこちらが向いています。
- 24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(24時間365日・無料) 文部科学省。 24時間子供SOSダイヤルの公式ページ
- チャイルドライン 0120-99-7777(毎日16時〜21時・無料) 18歳までの子ども専用。名前を言わなくても、途中で切ってもかまいません。 チャイルドラインの公式ページ
- こどもの人権110番 0120-007-110(平日8時30分〜17時15分・無料) 法務省。いじめや虐待など、こどもの人権に関わる相談。 こどもの人権110番の公式ページ
他の都道府県の窓口をお探しの方へ
全国47都道府県の不登校相談窓口の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県の不登校相談窓口一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
公的な窓口で解決しなかったときの選択肢
ここまで公的窓口を並べてきましたが、実際には「相談してみたけれど、うちの子には合わなかった」ということも起こります。担当者との相性もありますし、教育支援センターの雰囲気が合わない子もいます。それは窓口が悪いわけでも、お子さんが悪いわけでもありません。合わなかったら、行き止まりではなく、別の道に進めばいいだけです。
僕自身、約10年の不登校の中で居場所になったのは、公的機関ではなくフリースクールでした。誰も「なんで学校に行ってないの」と聞かない場所に出会えたことが、その後の人生を変えました。だからこそ、選択肢は多いほうがいいと思っています。
いちばん気軽な次の一歩は、無料のLINE相談です。 不登校の専門家として、僕が状況を伺って「いま何から始めるか」を一緒に考えます。窓口に電話をかける勇気が出ない段階でも、LINEなら送れるという方は多いです。
また、相談の先にある「居場所」や「学び」としては、対面型の明光フリースクールや、自宅から参加できるオンラインのクラスジャパン小中学園という選択肢もあります。オンラインなら離島からでも参加できます。沖縄県内のフリースクールと補助金については、市区町村別の一覧記事にまとめています
>>沖縄県のフリースクールと補助金一覧。市区町村別に紹介します【2026年最新】
今日できる一歩
この記事の一覧から、気になった窓口を1つだけ選んで、公式ページを開いてみてください。電話はまだしなくて大丈夫です。「ここなら話せそうか」を眺めるだけで、今日の一歩としては十分です。夜にこの記事を読んでいるなら、24時間つながる子供SOSダイヤル(0120-0-78310)と、土曜も開いているソラエなは(098-943-5335)の2つだけメモしておくのもいいと思います。
まとめ
沖縄県には、県立総合教育センターの教育相談「てるしの」(098-933-7537)、2拠点体制で県全域をカバーするsorae、ひきこもり専門支援センター、そして那覇市から宮古島市・石垣市まで各市町村の教育支援センター(適応指導教室)と、無料で頼れる公的窓口がそろっています。緊急のときは0120-0-78310へ。それ以外は、学校内→自治体→民間の順で、合う場所を探していけば大丈夫です。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
よくある質問
沖縄県で不登校の相談は無料でできますか?
はい。この記事で紹介した県立総合教育センターの教育相談「てるしの」、sorae(ソラエ)、各市町村の教育相談・教育支援センターなどの公的窓口は、すべて無料で相談できます。教育支援センターは通所も原則無料です。フリースクールなど民間の居場所は費用がかかることが多いので、まず公的窓口から始めるのが安心です。
教育支援センター(適応指導教室)に通うと出席扱いになりますか?
在籍校の校長の判断により、指導要録上の出席扱いになる場合が多いです。沖縄県内でも、うるま市の「ふたば」や宮古島市の「まてぃだ教室」のように、教育委員会が設置する教室への通所は出席扱いの対象として運用されるのが一般的です。運用は自治体や学校によって異なるため、利用を始める前に在籍校へ「通所した場合の出席の扱い」を確認しておくと安心です。
親だけで相談してもいいですか?
もちろん大丈夫です。てるしのも、soraeも、各市町村の教育相談窓口も、保護者だけの相談を受け付けています。実際、最初の相談は保護者のみというケースがとても多いです。本人がまだ動けない時期こそ、まず親が情報を集めて話を聞いてもらうことが、結果的に本人の負担を減らします。
