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不登校の子の運動不足が心配。家と居場所でできる体の動かし方

学校を休むようになってから、お子さんが体を動かす機会が減っていませんか。体育の授業も、登下校の徒歩も、休み時間の外遊びもなくなるので、不登校の運動不足は多くのご家庭が心配することです。

先にお伝えしたいのは、運動不足は本人の怠けではなく環境の問題だということ。そして、無理に運動をさせるより「動きたくなる形」を用意するほうがうまくいくということです。

この記事では、不登校の子が運動不足になる本当の理由と、家と居場所でできる体の動かし方を、段階に分けて紹介します。

自己紹介が遅れました。小幡和輝です。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。

目次

不登校の子が運動不足になるのは、怠けではなく環境のせい

まず前提を整理させてください。学校に通っている子は、意識しなくても体を動かしています。片道20分の登下校、体育の授業、休み時間の鬼ごっこ。これが全部なくなるのが不登校です。家にいる子が運動不足になるのは、当たり前の結果であって、本人の意志が弱いからではありません。

もう1つ、外に出たくても出られない事情があります。僕自身、不登校だった頃に平日の昼間に外を歩いたら、近所の人に「学校は?」と聞かれたことがあります。

夕方のチャイムが鳴ると同級生が帰ってくるので、その時間帯も外に出られませんでした。つまり、不登校の子が自由に外を歩ける時間は、実はとても限られているんです。

「うちの子は外に出ようとしない」と見える行動の裏に、この人目の問題が隠れていることは多いです。運動の話を始める前に、まず「外に出にくいよね」と分かってあげることが出発点になります。

無理にやらせない。段階で考える体の動かし方

運動不足が心配でも、順番を飛ばさないことが大切です。

  1. 心が休んでいる時期は、休養を優先する 学校を休み始めた直後や、表情が暗くエネルギーが低い時期は、運動よりも心を休ませることが先です。この時期に「散歩くらい行きなさい」と促すと、できない自分を責める材料が増えるだけです
  2. エネルギーがたまってきたら、生活リズムから整える 少し元気が戻ってきたら、運動そのものより先に、起きる時間と寝る時間を整えます。昼夜逆転の戻し方はこちらの記事で解説しています。
    エネルギーがたまってきたら、生活リズムから整えるの公式ページ
  3. 動くこと自体が楽しい形を用意する エネルギーが戻ってきた段階で、初めて「体を動かす楽しさ」の出番です。ここでも「運動しなさい」ではなく、生活や遊びの中に動きを混ぜるのがコツです

なお、頭痛や腹痛が続く、眠れない日が続くなど体の症状がある場合は、運動で解決しようとせず、小児科や専門機関に相談してください。

家でできる体の動かし方。「運動」と呼ばないのがコツ

家の中と近所でできることを、ハードルの低い順に並べます。ポイントは、どれも「運動の時間」として宣言しないことです。

  1. 家事を一緒にやる 風呂掃除、布団干し、買い物の荷物持ち。体を動かしながら「助かった、ありがとう」が返ってくるので、自己肯定感の面でも効きます
  2. 人目の少ない時間帯に10分歩く 夕食後や夜、人通りの減った時間にコンビニまで往復するだけで十分です。昼間の外出がつらい子でも、夜なら歩けることは多いです
  3. 体を動かすゲームを使う 画面の前で踊ったり体を動かしたりするゲームは、「運動」ではなく「ゲーム」として始められるのが強みです。ゲームが好きな子ほど入りやすい入口です

大事なのは量より頻度です。週1回の長い散歩より、毎日の10分。「今日はここまで動けた」の場数が、体力と一緒に自信も積み上げていきます。

「体育が嫌い」と「体を動かすのが嫌い」は別もの

僕が2000人以上の子どもたちと関わってきて感じるのは、「運動嫌い」を自称する子の多くが、実は体育が嫌いなだけだということです。順位をつけられる、できないところをみんなに見られる、チーム分けで気まずい思いをする。

嫌いなのはその環境であって、体を動かすこと自体ではありません。体育がつらくて学校に行きづらくなるケースについては、こちらの記事で書いています。

>>体育が苦手で学校に行けなくなる子への対応。特定の授業だけつらいときの考え方

だから僕たちが運営する明光フリースクールでは、運動プログラム「DIDIM」を導入しました。

床に映し出される映像に合わせて、踏む・避ける・ジャンプするなど、ゲーム感覚で体を動かせる仕組みで、年齢や運動経験に関係なく参加できます。体育が嫌いな子でも「遊び」として入れるのが特長です。

導入の様子はこちらの記事で紹介しています。

>>ゲーム感覚で体育が嫌いでも楽しめる!DIDIM導入!

評価も順位もない場所でなら、体を動かすのは本来楽しいことです。運動不足の解消は、環境を変えるだけで一気に進むことがあります。

今日できる一歩を1つ提案します。今日の夕食後、「コンビニでアイス買わない?」と誘って、10分だけ一緒に歩いてみてください。運動と言わずに、まず1回の成功体験をつくるのが始まりです。

明光フリースクールという選択肢

明光フリースクール

平日の日中に通える場所として、僕たちは明光フリースクールを運営しています。明光義塾の個別指導の考え方がベースになっていて、一人ひとりに寄り添った運営をしています。プログラミングやeスポーツの時間もあり、「学校ではないけれど通う場所」として機能しています。

運動不足が心配なご家庭にとっては、「通う」こと自体が体を動かす機会になるのが大きいところです。

週に数回、決まった場所へ出かける生活が始まるだけで、歩く量は目に見えて増えます。

さらに先ほど紹介したDIDIMのように、体育が苦手な子でもゲーム感覚で体を動かせる時間があるので、「運動させなきゃ」と家庭で抱え込む必要がなくなります。

学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。

新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。

明光フリースクールの詳細はこちら

まだ外に出るエネルギーがないお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

クラスジャパン小中学園の詳細はこちら

まとめ。運動不足は環境を変えれば動き出す

不登校の運動不足は、登下校も体育もなくなり、人目があって外にも出にくいという環境の結果です。本人を責める話ではありません。

心が休んでいる時期は休養を優先し、エネルギーがたまってくるのに合わせて、家事・夜の10分散歩・体を動かすゲームのように「運動と呼ばない動き」を生活に混ぜていく。そして通える居場所ができれば、体を動かす機会は自然と戻ってきます。

お子さんを責める必要も、ご自身を責める必要もありません。今日からできる小さな一歩を、一緒に探しましょう。無料のLINE相談はこちらからどうぞ。

小幡和輝の無料LINE相談はこちら

よくある質問

不登校の子の運動不足は、どのくらい深刻に考えるべきですか?

登下校や体育がなくなるぶん活動量が減るのは自然なことで、慌てる必要はありません。ただ、体を動かす機会が戻ると気持ちが軽くなる子もいます。気持ちが上向いてくるのに合わせて、毎日10分歩くなどの小さな習慣から戻していくのがおすすめです。体の症状が続く場合は小児科などに相談してください。

外に出たがらない子に、どう運動を促せばいいですか?

不登校の子は平日の昼間に人目が気になって外に出にくいことが多いです。人通りの少ない夜の時間帯にコンビニまで一緒に歩く、家事を頼むなど、「運動」と呼ばない形で体を動かす機会をつくるのが効果的です。無理に促すのは逆効果になりやすいので、本人のエネルギーがたまるのを優先してください。

体育が嫌いな子でも、フリースクールの運動の時間に参加できますか?

体育が嫌いな子の多くは、順位づけや人前での評価が苦手なだけで、体を動かすこと自体は嫌いではありません。明光フリースクールでは、ゲーム感覚で体を動かせる運動プログラム「DIDIM」を導入しており、評価や競争のない形で参加できます。見学から始められますので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

小幡 和輝のアバター 小幡 和輝 株式会社明光みらい 代表取締役社長 / クラスジャパン小中学園 校長

1994年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の校長として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」』(エッセンシャル出版社)、『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方』(小学館)など。

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