高2で「このままだと留年です」と学校から言われた。不登校ぎみで出席日数が足りない。この記事は、そんな状況にいるお子さんと保護者の方に向けて書いています。先に結論をお伝えすると、留年しそうな段階でできることはまだ残っていますし、仮に単位が足りなくなっても、留年せずに同級生と同じ時期の卒業を目指せる道があります。
学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学び、18歳で起業しました。今は自分が、対面やオンラインのフリースクール、通信制高校の連携施設を運営する側にいます。不登校の専門家の小幡和輝として、高2で留年しそうなときに親子で確認すべきことと、その後の選択肢を整理します。
留年はある日突然決まるわけではない
全日制高校の多くは学年制です。学年ごとに決められた科目の単位を修得できないと進級できず、その判断材料になるのが出席日数と成績です。不登校で欠席が続くと、テストの点数以前に、授業への出席時数が足りずに単位を落とすことになります。
ただし、留年は予告なしに言い渡されるものではありません。ふつうは学期の途中で「このままだと出席が足りなくなる」という段階で、担任から本人や保護者に連絡があります。つまり「留年しそう」と言われた時点は、まだ確定ではなく、動ける段階だということです。
一方で、ここで「とにかく明日から毎日行こう」と出席だけを目標にするのは危険です。不登校の背景に心や体の不調があるまま無理に登校を続けると、状態が悪化して結局続かないことが多いからです。頭痛や腹痛、朝起きられないなどの症状があるなら、登校の約束より先に、スクールカウンセラーや医療機関に相談することを優先してください。
学校に確認したい3つのこと
留年しそうと言われたら、感情的なやりとりになる前に、事実を数字で確認します。電話でも面談でもかまいません。聞くことは3つです。
- 不足しそうな科目と、あと何時間の出席が必要か 「全体的に厳しい」ではなく、科目ごとの具体的な数字で聞きます。1科目だけなのか、大半の科目なのかで打ち手がまったく変わります
- 救済措置があるか 補習や課題の提出、追認考査など、単位を認定するための救済の仕組みは学校ごとに違います。あるのか、あるならいつまでに何をするのかを確認します
- 転校する場合、修得済みの単位と在籍期間がどうなるか 聞きにくい質問ですが、重要です。高1で修得した単位と、これまでの在籍期間は、転校先に引き継げるのが一般的です。この数字が、次の選択肢を考える材料になります
この3つが揃うと、「いまの学校で立て直す」「環境を変える」のどちらが現実的か、初めて冷静に比べられます。
留年した場合と、通信制高校に移った場合の違い
仮に単位が足りず留年が決まると、全日制ではもう一度同じ学年をやり直すことになります。1つ下の学年と同じ教室で1年間過ごすことは、不登校で疲れている子にとって心理的なハードルがかなり高く、そのまま学校から足が遠のいてしまうケースも少なくありません。
もうひとつの道が、通信制高校への転入です。多くの通信制高校は学年制ではなく単位制なので、そもそも留年という仕組みがありません。落とした科目があっても学年ごと止まるのではなく、修得できた単位を積み上げていく方式です。高校卒業に必要なのは、3年以上の在籍と決められた単位の修得などで、前の高校での在籍期間と修得済みの単位は引き継げるのが一般的です。つまり高2の途中で転入しても、条件次第で同級生と同じ時期の卒業を目指せます。通信制高校の制度の詳細は、文部科学省の公式ページ(https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/about/)で確認できます。
転入のタイミングと単位の引き継ぎについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/tsushinsei-tennyu-hennyu/
学費が心配な場合も、就学支援金の対象になれば負担は大きく変わります。こちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/tsushinsei-gakuhi-shienkin/
「留年=人生の失敗」ではない。ただし本人の消耗には目を向けて
保護者の方に知っておいてほしいのは、この時期の本人は「留年するかもしれない」という事実そのものより、「親に迷惑をかけている」「同級生に置いていかれる」という気持ちで消耗していることが多い、ということです。数字の確認や学校とのやりとりは親が引き受けて、本人には結論を急がせない。この役割分担だけでも、家の空気はだいぶ変わります。
僕は約10年間学校に行きませんでした。当時の自分にひとこと声をかけられるなら、「その10年は無駄にならない。今やっていることが全部あとで仕事になるよ」と言います。留年しそうという状況は、いま本人が抱えられる荷物の量を超えているというサインです。荷物を減らす方法は、留年の回避だけではなく、環境ごと変えることも含めて複数あります。
明光義塾高等学院という選択肢
高2からの立て直しの受け皿として、僕が学院長を務める明光義塾高等学院があります。通信制高校の連携施設で、いまの高校からの編入・転入を積極的に受け入れています。実際に高2から転入した生徒も複数人います。留年しそうな状況からの相談は、まさに想定している入り口のひとつです。
日々の学びは全国の明光義塾の教室で進められます。不登校で授業に出られていない期間があっても、個別指導がベースなので、抜けている単元を特定してそこから積み直せます。全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。資料請求の際に「高2で留年しそう」と状況を書いていただければ、話が早く進みます。
【明光義塾高等学院】資料請求はこちら
https://gakuin.meikogijuku.jp/
今日できる一歩
担任の先生に、電話かメールで「単位が不足しそうな科目と、それぞれあと何時間の出席が必要か」だけ確認してみてください。この数字が手に入ると、留年の話が「漠然とした不安」から「比べられる選択肢」に変わります。本人を同席させる必要はありません。
まとめ。留年が決まる前に、数字と選択肢を手元に
高2で留年しそうと言われたら、まず不足単位・救済措置・転校時の単位の引き継ぎの3つを学校に確認します。そのうえで、いまの学校で立て直す道と、単位制の通信制高校に移って同級生と同じ時期の卒業を目指す道を、本人の消耗度と合わせて比べてください。留年か中退かの二択ではありません。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。不登校や進路の悩みは、LINEで無料相談を受け付けています。
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よくある質問
高2で不登校だと必ず留年になりますか?
必ずではありません。留年は科目ごとの出席時数と成績で判断され、確定前に学校から連絡があるのが一般的です。補習や追認考査などの救済措置がある学校も多いので、まず不足している科目と必要な出席時数、救済措置の有無を学校に確認してください。
留年せずに高校を卒業する方法はありますか?
単位制の通信制高校に転入する方法があります。単位制には学年ごとの進級判定がないため留年という仕組みがなく、前の高校の在籍期間と修得済みの単位を引き継げるのが一般的です。高2の途中で転入しても、条件次第で同級生と同じ時期の卒業を目指せます。
留年しそうなとき、親はまず何をすればいいですか?
担任に、単位が不足しそうな科目とあと何時間の出席が必要かを具体的な数字で確認してください。あわせて救済措置の有無と期限、転校する場合の単位の引き継ぎも聞いておくと、選択肢を冷静に比べられます。学校とのやりとりは親が引き受け、本人に結論を急がせないことも大切です。
