「通信制高校の出願はいつからなんだろう」と調べ始めた時点で、たいていの人はまだ間に合います。結論を先に書くと、私立の通信制高校は秋から冬にかけて出願が始まり、春まで複数回の募集がある一方、公立は1月から2月に出願が集中するのが基本です。この記事では、4月に新入学する場合の1年間の流れを月ごとに整理し、「いまの時期からなら何をすればいいか」まで書きます。すでに高校に在籍していて移る転入・編入や、3月になっても進学先が決まっていないケースは別の記事があるので、そちらへのリンクも途中で案内しますね。
僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、18歳で起業しています。今は対面やオンラインのフリースクール、通信制高校の連携施設を運営する立場です。小幡和輝です。通信制高校の連携施設である明光義塾高等学院の学院長として、毎年この時期から出願の相談を受ける側にいるので、募集要項の日付だけでは見えない部分も含めて書きます。
通信制高校の出願はいつから?結論は「私立は秋から、公立は冬から」
通信制高校の出願時期は、公立か私立かで大きく変わるのがポイントです。
- 私立の通信制高校 多くの学校が11月から12月ごろに新入学の出願受付を始めます。募集は一度で終わらず、第1期・第2期・第3期のように複数回に分かれていて、3月や4月まで受け付けている学校も珍しくありません
- 公立の通信制高校 都道府県の入学者選抜の一部として行われるため、出願は1月から2月に集中。回数も少なく、前期と後期のような2回構成が一般的です
つまり、全日制高校の入試より早く始まって、遅くまで開いているのが通信制高校の特徴です。「中3の冬に全日制を受けて、結果を見てから通信制を考える」という順番でも間に合う学校はありますし、逆に「秋のうちに通信制に決めて早めに出願する」という動き方もできます。
ただし、学校ごとに日付はかなり違います。この記事で書く時期はあくまで目安として、志望校が絞れたら必ず募集要項の日付で確認してください。制度そのものの解説は文部科学省の通信制高校のページが一次情報です。
https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/about/
新入学の年間スケジュールを月ごとに見る
4月入学を目指す場合の、中3の1年間の流れをまとめます。
- 6月から9月 資料請求と学校見学、説明会の時期。私立の通信制高校はこの時期から個別相談を受けていて、夏休みはオープンキャンパスが集中します。出願はまだ始まっていないので、ここは比べる時間に使います
- 10月から12月 私立の出願が順番に始まります。早い学校は10月中に願書を配り始め、11月から12月に第1期の受付が開きます。推薦や専願のような枠を設けている学校では、この時期が最初の締切になります
- 1月から2月 公立の通信制高校の出願時期です。私立も第2期、第3期の受付が続いています。全日制と併願する人はこの時期がいちばん忙しくなります
- 3月 全日制の合格発表が出て、結果を見てから通信制に出願する人が増える時期です。私立の多くはまだ受け付けていて、公立も後期選抜を設けている自治体があります
- 4月 入学。学校によっては4月に入っても新入学の出願を受けていますが、入学式やオリエンテーションの日程との兼ね合いで、急ぎの手続きになります
公立の実例を1つ挙げます。東京都立高校の通信制課程(一橋高校、新宿山吹高校、砂川高校)の令和9年度入学者選抜は、前期選抜の出願受付が令和8年12月18日から令和9年2月4日、検査日が2月22日、合格発表が3月1日です。後期選抜は別途定めるとされています。全日制の第一次募集の検査日が2月21日なので、公立の通信制は全日制とほぼ同じ時期に動くと覚えておくと整理しやすいです。
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/exam/nyuusenn_9_20260528
もう一つ、多くの通信制高校には10月入学の枠もあります。4月に間に合わなかった場合の次の入口が半年後にあるということです。ただし新入学として10月に入ると、卒業までの在籍期間の数え方が学校ごとに違うので、説明会で必ず確認してください。
出願が早いと何が変わるか。締切の日付よりも大事なこと
出願を受ける側にいると、「締切ギリギリに出すのと、早めに出すのと、何が違うんですか」とよく聞かれます。合否に差がつくことは基本的にありません。違うのは入学後のスタートです。
通信制高校は入学すると、レポートの提出、スクーリング、単位認定試験の3つを1年かけてこなします。早く出願して早く合格が決まると、入学前の時期に学習の進め方の面談をしたり、どの科目からレポートを始めるかを一緒に決めたりする時間が取れます。4月下旬に出願して入学すると、この準備の期間がないまま1学期の途中に合流する形になるので、最初の数か月が慌ただしくなりがちです。
もう一つは、コースの定員です。通信制高校そのものの定員には余裕があっても、週3日の通学コースや特定の専門コースは席が埋まることがあります。「学校には入れるけれど、第一希望のコースは次の期に回ってください」という形は実際に起こります。行きたいコースが決まっているなら、出願期間の最初のほうで出したほうが確実です。
いまの時期からの間に合わせ方
読んでいる時期によって、やることは変わります。
- 夏から秋に読んでいる人 いちばん余裕があります。2校から3校に資料請求して、夏休みか秋の説明会に親子で行ってください。出願はまだ始まっていないので、ここで比べておくと秋の第1期に落ち着いて出せます
- 冬に読んでいる人 私立の第1期が終わっていても、第2期、第3期があります。公立を考えるなら1月から2月の出願期間を逃さないように、自治体の教育委員会のページで日程を押さえてください。全日制と併願する場合は、通信制の出願が全日制の合格発表より前に来る学校もあるので、併願可能かを事前に学校へ確認します
- 3月に読んでいる人 私立の多くはまだ開いています。公立の後期選抜や、定時制の追加募集も含めて動けます。進学先が決まらないまま3月を迎えたときの具体的な出願先は、こちらの記事で解説しています
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/koko-kimaranai/
入試の中身が気になる人は多いと思いますが、通信制高校の新入学の選考は書類と面接、作文が中心で、学力試験で落とすための入試ではありません。面接と作文で見られていることはこちらの記事にまとめています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/tsushinsei-nyushi-ochiru/
なお、この記事は中学卒業後に初めて高校に入る「新入学」の話です。いま高校に在籍している人や一度やめた人が移る場合は「転入学」「編入学」という別の枠になり、出願の時期も書類も変わります。学年途中でも間に合うのか、単位はどう引き継がれるのかはこちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/tsushinsei-tennyu-hennyu/
明光義塾高等学院という選択肢
出願の時期を調べている段階で、もう一つ考えておいてほしいのが「入学したあと、どこで日々の勉強をするか」です。通信制高校は自分で学習を進める時間が長いので、出願先を決めるときに学習の伴走があるかどうかで、入学後の手応えがまるで変わります。
僕が学院長を務める明光義塾高等学院は、通信制高校の連携施設です。高校卒業資格を目指しながら、日々の学びを明光義塾の個別指導の形で進められます。全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。『まず中2の数学からやり直したい』という相談も当たり前のこととしてサポートしています。
不登校で中学の範囲に空白があるまま高校に入るのが不安、という人ほど、出願の前に「入学後の学び方」を具体的に見ておいてほしいと思います。レポートの進め方を一緒に組み立てたり、つまずいている単元まで戻ったりする時間を、入学の前から準備できるからです。中学からの進学だけでなく、いまの高校からの転入・編入も受け入れています。
出願のスケジュールや併願の可否、いつから動けばいいかといった相談も含めて、まずは資料請求からどうぞ。
【明光義塾高等学院】資料請求はこちら
https://gakuin.meikogijuku.jp/
今日できる一歩
気になる学校を1校でいいので決めて、その学校の公式サイトで「募集要項」か「入試情報」のページを開き、新入学の出願期間の日付をカレンダーに書き込んでください。日付が見えると、「いつからなんだろう」という漠然とした不安が「この日までに何をするか」に変わります。まだ出ていなければ、資料請求をして説明会の日程だけ押さえておけば十分です。
まとめ
通信制高校の出願は、私立なら11月から12月ごろに始まって春まで複数回あり、公立は1月から2月に集中します。全日制より早く始まって遅くまで開いているので、秋に読んでいても3月に読んでいても、動ける道は残っています。早く出願するメリットは合否ではなく、入学後の準備の時間とコースの席の確保。ここを押さえておけば、締切に追われずに選べます。
「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。僕の公式LINEでは不登校や進路に関する情報発信や無料相談を行っています。
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よくある質問
通信制高校の出願はいつから始まりますか?
私立の通信制高校は11月から12月ごろに新入学の出願受付を始める学校が多く、複数回の募集に分かれて3月や4月まで受け付けている学校もあります。公立の通信制高校は都道府県の入学者選抜の日程に沿って、1月から2月に出願が集中します。学校ごとに日付は異なるので、志望校の募集要項で確認してください。
全日制高校の結果を見てから通信制高校に出願しても間に合いますか?
間に合う学校は多くあります。私立の通信制高校は3月に入っても募集を続けているところが多く、公立も後期選抜を設けている自治体があります。ただし第一希望のコースは先に埋まることがあるので、併願を考えている場合は早めに学校へ確認しておくと安心です。
4月入学に間に合わなかった場合はどうなりますか?
多くの通信制高校には10月入学の枠があり、半年後に次の入口があります。また4月に入っても新入学の出願を受け付けている学校もあります。10月に新入学した場合の卒業時期の数え方は学校によって違うので、説明会で確認してください。
