MENU

不登校でも行ける高校はある?受け入れ実績で見る高校の6つの種類と、続けられる学校の選び方

「不登校でも行ける高校はあるのか」と検索する保護者の方の多くは、出席日数と内申が足りないまま中3の秋を迎え、担任からもはっきりした答えをもらえていない状態だと思います。先に結論です。

不登校でも行ける高校はあります。それも1種類ではなく、通信制高校、定時制高校、不登校経験者を対象に設計された公立高校、内申の比重が低い私立の全日制、高等専修学校、そして高卒認定という別ルートまで、少なくとも6つの道があります。

この記事はその全体像を1枚の地図にする記事です。内申点に頼らない受験の進め方や、そもそも高校に行かない選択肢については、別の記事で詳しく書いているので、この記事では「どんな種類の学校があり、どう選ぶか」に絞ります。

自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。

現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。

通信制高校の連携施設である明光義塾高等学院の学院長でもあり、不登校だった中学生が高校を選ぶ場面には毎年のように立ち会っています。

目次

不登校でも行ける高校はある。まず数字で安心してください

文部科学省の令和6年度の調査では、小・中学校の不登校児童生徒数は約35万4,000人で過去最多、高等学校の不登校生徒数は約6万8,000人です。[1]

つまり毎年、数万人規模の不登校経験者が中学を卒業し、高校に進んでいます。

高校側もこの現実を前提に動いていて、不登校経験者を対象にした学校や、出席日数や内申を選考の中心に置かない入試を持つ学校が、公立にも私立にも存在します。

「行ける高校がない」と感じるのは、全日制の学力検査と内申点で合否が決まる一般入試だけを見ているからです。視野をそこから外すと、選択肢は一気に広がります。

不登校でも行ける高校の6つの種類

順番は「不登校経験者の受け入れが制度として明確な順」です。上から順に検討すると、無理のない選び方になります。

  1. 通信制高校 不登校経験者が最も多く選んでいる進路。登校はスクーリングと呼ばれる面接指導の日だけで、週1日から週5日まで通学頻度を選べる学校も多い。入試は書類と面接や作文が中心で、中学の出席日数や内申点を選考の主軸にしない学校が大半。公立と私立があり、2026年度からの就学支援金は所得制限がなく、授業料の大半が支援でまかなえる

  2. 定時制高校 夜間だけでなく、午前・午後・夜間の三部制で通う時間帯を選べる学校が増えている。毎日登校する形なので生活のリズムは作りやすく、1日の授業時間は全日制より短い。学力検査があっても、比重が全日制より低い学校が多い。僕自身も不登校のあと定時制高校に進み、そこから国立大学に進学した

  3. 不登校経験者を対象に設計された公立高校 東京都のチャレンジスクールが代表例。小・中学校での不登校や高校中退の経験がある生徒を主な対象にした昼夜間定時制・総合学科・単位制の都立高校で、学力検査や調査書に頼らず学習意欲を重視した入試を行っている。都内に7校ある。[2] 東京都以外でも、不登校経験者向けの枠や特別選抜を設けている公立高校が県ごとにあるので、お住まいの都道府県の教育委員会の入学者選抜要項で確認する

  4. 内申の比重が低い私立の全日制高校 私立は学校ごとに選考方法を決められるため、当日の学力検査の得点を重視する学校や、欠席日数の扱いを個別に相談できる学校がある。中学の進路指導室にある私立の募集要項で「欠席日数」「調査書の扱い」の欄を見ると、学校ごとの姿勢が分かる

  5. 高等専修学校 中学卒業後に入れる専修学校の高等課程。調理、美容、情報、福祉などの専門分野を学びながら、技能連携制度で通信制高校の単位を同時に取り、高校卒業資格を得られる学校がある。「やりたいことが決まっている子」に合う

  6. 高卒認定試験というルート 高校に在籍せず、高等学校卒業程度認定試験に合格して大学や専門学校の受験資格を得る道。合格しても最終学歴は高卒にならないが、「今すぐ高校に入る」以外の道があると知っておくだけで、親子とも気持ちに余裕が出る

定時制高校の学費やスケジュール、高卒認定試験の受験資格や難易度については、それぞれこちらの記事で詳しく解説しています。

>>定時制高校とは?学費・スケジュール・通信制との違いをわかりやすく解説

>>高卒認定試験とは?受験資格・難易度・合格後の進路までわかりやすく解説

「行ける」を3つに分けて考える。入れる、通い続けられる、卒業できる

高校の種類を並べたあとで、必ずやってほしいのが「行ける」という言葉を3つに分けることです。上位に出てくる多くの解説は「入れる高校」の話で終わっていますが、不登校だった子の高校選びで本当に差がつくのは、そのあとの2つです。

  1. 入れるか 入試で不登校の経験や欠席日数がどう扱われるか。通信制や定時制、チャレンジスクールはここのハードルが低い
  2. 通い続けられるか 登校頻度、朝の時間、クラスの人数、人間関係の密度が、その子の今の状態に合っているか。「入れたけれど4月の2週目から行けなくなった」という相談は、実は毎年あります
  3. 卒業できるか 高校は義務教育と違い、単位が取れなければ進級も卒業もできない。通信制高校の卒業要件は、レポート、スクーリング、単位認定試験の3つに加えて特別活動への参加で、卒業には74単位以上が必要[3]。自分でレポートを進めきれるか、進まないときに誰が見てくれるかで、3年後が分かれる

不登校の期間が長く、中学の内容に穴があるお子さんほど、3つ目が重くなります。高校の授業やレポートは中学の内容が分かっている前提で作られているからです。「入れる高校」で選び終えると、ここでつまずきます。

中3の秋にこの3つを親子で確認し、少しでも迷いがあれば、高校卒業までの3年間を見通して相談できる相手を先に持っておくと安心です。

>>中学の学び直しから高校卒業まで一続きで見てもらえる形を見る

学校を選ぶときに見学で確かめる4つのこと

資料やサイトの情報だけで決めず、必ず見学か説明会に行ってください。見るポイントは4つです。

  1. 不登校だった生徒が実際にどのくらいいるか 「受け入れています」という言葉ではなく、在校生のうちどのくらいが不登校経験者かを聞く。多い学校ほど、その子たちが続くための仕組みが現場にある

  2. 朝の時間と1日の登校時間 起きられる時間から逆算して、通える時間帯の部やコースがあるか。昼夜間定時制や週1日から始められる通信制は、ここで選ばれることが多い

  3. 勉強で止まったとき、誰がどう関わるか 「質問できます」ではなく、進んでいない生徒に学校側から声をかける仕組みがあるかを聞く。ここが「卒業できるか」を左右する

  4. 子ども本人が空気を「いやではない」と感じたか 好きになる必要はない。「ここなら耐えられる」で十分。その感覚は保護者には分からないので、本人に短く聞く

4つ目については、僕自身の記憶があります。フリースクールに初めて行く前日、僕はドキドキしていました。着いてみると、誰も「なんで学校行ってないの」と聞かなかった。それが衝撃でした。

ゲームが好きな子がいて、すぐに仲良くなりました。高校選びでも同じで、不登校の経験を説明しなくていい場所かどうかは、入ってみた瞬間に子どもが感じ取ります。見学のあと、帰り道で「どうだった」とだけ聞いてください。

なお、内申点がないまま受験をどう進めるか、そして「高校に行きたくない」と言う中3にどう向き合うかは、次の2本で書いています。この記事の地図と合わせて読むと、動き方まで決められます。

>>不登校で内申点がないと高校受験はどうなる?内申に頼らない受験の進め方

>>高校に行きたくないと言う中3へ。進学しない選択肢と無理なく卒業資格を取る道

明光義塾高等学院という選択肢

明光義塾高等学院

上の6つのうち、通信制高校を選ぶ場合に「卒業できるか」の部分を埋める場所として、僕が学院長を務める明光義塾高等学院を知っておいてください。通信制高校の連携施設で、高校卒業資格を目指しながら日々の学びを進める場所です。

全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。『まず中2の数学からやり直したい』という相談も当たり前のこととしてサポートしています。

不登校の期間に中学の内容に穴があるまま高校に入ると、レポートの前で止まりやすいと書きましたが、その穴のある単元まで個別指導で戻ってから高校の内容に進めるので、止まり方そのものを避けられます。

通学は近所の明光義塾教室なので、朝の時間や人の多さが不安な子でも、決まった曜日に決まった講師のところへ行くという形で始められます。

「入れる」だけでなく「通い続けられる」「卒業できる」まで、同じ場所で見ていく設計です。中学からの進学だけでなく、いまの高校からの転入・編入も受け入れています。見学の4つのポイントは、資料請求のあとの相談でそのまま聞いてください。

>>【明光義塾高等学院】明光義塾との連携コースの資料請求はこちら

今日できる一歩

この記事の6つの種類を、お子さんの前で紙に書き出してください。そして「入れそう」ではなく「朝、起きられる時間に通えそうなのはどれ?」とだけ聞いてください。

答えが返ってこなくても構いません。6つあると本人が知ることが、今日の一歩です。1つでも反応があった種類について、中学の進路指導室に「この種類の学校の募集要項を見せてください」と頼めば、次の週の動きが決まります。

まとめ

不登校でも行ける高校はあります。通信制高校、定時制高校、チャレンジスクールのような不登校経験者を対象にした公立高校、内申の比重が低い私立の全日制、高等専修学校、高卒認定の6つの道があり、上から順に不登校経験者の受け入れが制度として明確です。

選ぶときは「入れるか」だけでなく「通い続けられるか」「卒業できるか」まで分けて考え、見学では不登校経験者の在籍状況、朝の時間、勉強で止まったときの関わり方、本人の感覚の4つを確かめてください。

完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。

>>不登校の専門家 小幡和輝の無料LINE相談

よくある質問

不登校で出席日数がほとんどなくても入れる高校はありますか?

あります。通信制高校の多くは書類と面接や作文で選考し、中学の出席日数や内申点を主軸にしません。

定時制高校や、東京都のチャレンジスクールのように不登校経験者を主な対象にした公立高校もあり、チャレンジスクールは学力検査や調査書に頼らず学習意欲を重視した入試を行っています。私立の全日制でも、欠席日数の扱いを個別に相談できる学校があります。

不登校だった子が高校を選ぶとき、いちばん大事なことは何ですか?

「入れるか」だけでなく「通い続けられるか」「卒業できるか」まで分けて考えることです。

高校は単位が取れなければ進級も卒業もできないので、登校頻度や朝の時間が今の状態に合っているか、勉強で止まったときに学校側から関わる仕組みがあるかを見学で確かめてください。中学の内容に穴がある場合は、そこまで戻って学べる環境があるかも重要です。

東京都以外にもチャレンジスクールのような高校はありますか?

東京都のチャレンジスクールは都立の制度で7校ありますが、他の都道府県でも不登校経験者向けの枠や特別な選抜を設けている公立高校があります。名称や仕組みは県ごとに違うので、お住まいの都道府県の教育委員会が公開している入学者選抜の要項で確認してください。通信制高校であれば、全国どこからでも選べます。

この記事で解決しなかったら

知りたいことやお悩みを書くだけで、
解決する記事をAI司書がすぐご案内します

AI司書に相談する(無料)

入力した内容がサイトに保存されることはありません


出典

  1. 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要(不登校抜粋版)」 PDF  本文へ戻る
  2. 東京都教育委員会「チャレンジスクール」(だから都立高) ページ  本文へ戻る
  3. 文部科学省「通信制高校について」 ページ  本文へ戻る
X

\ X更新中! /

Blog

\ 明光みらい公式ブログ /

Instagram

\ Instagram /

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

小幡 和輝のアバター 小幡 和輝 株式会社明光みらい 代表取締役社長 / クラスジャパン小中学園 校長

1994年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の校長として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」』(エッセンシャル出版社)、『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方』(小学館)など。

目次