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特別支援学級とは?対象・入り方・普通級との違いをわかりやすく解説

「特別支援学級を勧められたけれど、どんな場所なのかよくわからない」「うちの子に合うのか、入ったら戻れないのか不安」。就学相談や学校面談で特別支援学級という言葉を初めて聞いて、戸惑っている保護者の方は多いと思います。

先に全体像をお伝えすると、特別支援学級とは、小・中学校の中に置かれた1学級8人までの少人数学級で、入るかどうかは市区町村の教育委員会との就学相談を通じて、本人と保護者の意向を尊重しながら決まります。そして大事なことですが、一度入ったら固定ではなく、毎年見直すことができます。

自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は約10年間の不登校を経験しました。

当時はフリースクールで学び、現在は不登校の専門家として本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしてきました。

その中には、特別支援学級を検討したご家庭、在籍しながら行き渋りが続いたご家庭もたくさんあります。この記事では、特別支援学級の対象・入り方・普通級との違いを、制度の正確なところから整理します。

目次

特別支援学級とは。学校の中に置かれた少人数の学級

特別支援学級は、障害のある子どもが一人ひとりに合った教育を受けられるように、通常の小・中学校の中に設置される学級です。学校教育法に基づく制度で、1学級の上限は8人と法律で定められています。通常の学級がおおむね35〜40人であることを考えると、先生との距離の近さがまったく違います。

制度上の対象は、次の7つの区分です。

  1. 知的障害 学習の理解や生活面で個別の支援が必要な場合

  2. 肢体不自由 体の動きに支援が必要な場合

  3. 病弱・身体虚弱 病気や体力面への配慮が必要な場合

  4. 弱視 見え方への配慮が必要な場合

  5. 難聴 聞こえ方への配慮が必要な場合

  6. 言語障害 話すこと・言葉の発達に支援が必要な場合

  7. 自閉症・情緒障害 対人関係や情緒の安定に支援が必要な場合

特別支援学級では、通常の教育課程をそのまま当てはめるのではなく、子どもの実態に合わせた特別の教育課程を組むことができます。また、給食や行事、一部の授業を通常の学級の子どもたちと一緒に過ごす「交流及び共同学習」も行われていて、支援学級に在籍したら学校生活が完全に分かれるわけではありません。

制度の詳細は文部科学省の特別支援教育のページで確認できます。
[1]

普通級(通常の学級)との違い

普通級との違いは、大きく3つに整理できます。

  1. 人数 通常の学級はおおむね35〜40人、特別支援学級は8人まで。目が届く密度が根本的に違います
  2. 教育課程 通常の学級は学年ごとの標準的なカリキュラムで進みますが、特別支援学級は子どもの実態に合わせて内容や進め方を調整できます。自立活動という、生活面・対人面の力を育てる時間もあります
  3. 在籍 どちらの学級に「在籍」するかが変わります。通常の学級に在籍したまま週に数時間だけ別室で指導を受ける「通級指導教室」という仕組みもあり、これは在籍が変わらない点で特別支援学級と異なります

「支援は受けたいけれど在籍まで変えるのは迷う」という場合は、通級指導教室が中間の選択肢になります。

発達障害・グレーゾーンの子の学びの場の使い分けについては、こちらの記事で解説しています。


>>発達障害・グレーゾーンの子はフリースクールに通える?通級・支援級との使い分けと選び方

特別支援学級への入り方。就学相談から始まる

特別支援学級に入る手続きは、市区町村の教育委員会が行う就学相談が入り口です。おおまかな流れは次のとおりです。

  1. 相談の申し込み 新入学の場合は入学前年の就学相談、在学中の場合は担任や特別支援教育コーディネーターへの相談から始まります

  2. 面談と行動観察 お子さんの様子の聞き取り、発達検査、園や学校での行動観察などが行われます

  3. 教育支援委員会での検討 専門家を交えて、どの学びの場が合うかが検討されます

  4. 総合的な判断 検討結果をもとに、本人と保護者の意向を可能な限り尊重したうえで、教育委員会が総合的に判断します

かつては障害の程度によって就学先がほぼ機械的に決まる仕組みでしたが、2013年の学校教育法施行令の改正で、本人・保護者の意向を尊重して総合的に決める形に変わりました。「勝手に決められてしまう」制度ではありません。

なお、お子さんに支援が必要かどうか、どの区分に当てはまるかは、この記事で判断できるものではありません。

発達や特性について気になることがあれば、就学相談とあわせて、医療機関や自治体の発達相談窓口など専門機関に相談してみてください。

在学中の転籍は年度途中には難しく、翌年度からの変更になるのが一般的なので、迷い始めた段階で早めに相談するのがおすすめです。

「一度入ったら戻れない」は誤解。学びの場は毎年見直せる

保護者の方が最後まで迷う理由の多くが「一度支援級に入ったら、もう普通級に戻れないのではないか」という不安です。

制度上、就学先は固定ではありません。文部科学省は、就学後も子どもの発達や適応の状況を見ながら、学びの場を柔軟に見直すことを求めています。実際、毎年の見直しのタイミングで支援級から通常級へ移る子も、その逆もいます。

僕が2000人以上のご家庭と関わってきて感じるのは、「どちらの学級が上か」で考えると苦しくなる、ということです。

8人の教室で先生とじっくり関われることが今のその子の力になるなら、それは前向きな環境選びです。

逆に、周りに合わせて無理を続けた結果、学校そのものに行けなくなってしまうケースを僕はたくさん見てきました。基準は世間体ではなく、その子が安心して過ごせるかどうかです。

行き渋りや不登校が絡むとき。学校の中だけで抱えない

特別支援学級を検討するご家庭の相談を受けていると、背景に行き渋りや不登校が絡んでいることが少なくありません。「教室がつらそうだから支援級なら通えるのでは」という順番で検討が始まるケースです。

僕自身、不登校が始まったころ、朝ランドセルを背負って玄関までは行けたのに、そこから足が動かなくなった経験があります。学校に行ったふりをして、近所の公園でブランコに乗りながら時間が過ぎるのを待っていました。行きたくても行けないのは、本人の怠けでも、育て方の失敗でもありません。

ここで知っておいてほしいのは、在籍する学級を変えることは環境調整の一つであって、唯一の答えではないということです。支援級に移っても登校がつらいままの子もいます。その場合、学校の中の仕組みと、学校の外の学びや居場所は併用できます。

フリースクールや教育支援センターなど、学校以外の相談先・居場所についてはこちらの記事で解説しています。

>>不登校の相談先はどこ?公的・民間の相談窓口一覧と使い分け

クラスジャパン小中学園という選択肢

オンラインフリースクール クラスジャパン小中学園

就学相談や転籍の検討には時間がかかります。その間、家で過ごす時間が長くなっているお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」という選択肢があります。

ネットの先生(担任)が一人ひとりに付いて伴走し、自宅から自分のペースで学べます。

2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、集団のペースが合わなかった子でも、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。

学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる制度もあり、クラスジャパンはこの仕組みを学校や自治体と一緒につくってきた先駆けです。

クラスジャパン小中学園の詳細はこちら

今日できる一歩

今日できる一歩として、お住まいの自治体名と「就学相談」で検索して、教育委員会の相談窓口のページをブックマークしてみてください。申し込みの時期と必要なものがわかるだけで、「いつまでに何をすればいいか」が見えて、気持ちがだいぶ整理されます。

まとめ

特別支援学級とは、小・中学校の中に置かれた8人までの少人数学級で、7つの区分の子どもたちが、実態に合わせた教育課程で学べる場所です。入り方は就学相談から。本人と保護者の意向を尊重して総合的に決まり、一度入っても毎年見直せます。

大事なのは「普通級か支援級か」の二択で追い詰められないことです。通級という中間の仕組みもあり、学校の外の学びや居場所と併用することもできます。お子さんを責める必要も、ご自身を責める必要もありません。今日からできる小さな一歩を、一緒に探しましょう。

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よくある質問

特別支援学級に入るには診断書が必要ですか?

医学的な診断だけで機械的に決まる仕組みではなく、面談や行動観察などをもとに教育委員会が総合的に判断します。必要な書類や検査は自治体によって異なるので、就学相談の窓口で確認してください。

特別支援学級から普通級に戻ることはできますか?

できます。就学先は固定ではなく、子どもの発達や適応の状況に応じて毎年見直すことができます。実際に支援級から通常級へ移る子も、その逆もいます。転籍は翌年度からの変更になるのが一般的なので、早めに学校へ相談してください。

特別支援学級に在籍していても高校受験はできますか?

できます。中学校の特別支援学級から高校へ進学する子は珍しくありません。ただし成績の評価の付け方は学校や教育課程によって異なるため、進路に関わる評価がどうなるかは、早い段階で在籍校に確認しておくのがおすすめです。

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出典

  1. 特別支援教育に関する最近の主な動向:文部科学省 ページ  本文へ戻る
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この記事を書いた人

小幡 和輝のアバター 小幡 和輝 株式会社明光みらい 代表取締役社長 / クラスジャパン小中学園 校長

1994年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の校長として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」』(エッセンシャル出版社)、『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方』(小学館)など。

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